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コメント

猫をめぐる人間の痴態

いい女の如き媚びすぎない距離感、それでいて信頼してる者にしか見せない甘え、、雌猫の魅力が存分に描かれていて切なささえ感じた。

たかが「畜生」に感情を振り回される、人間の愚かさが露わになる薄情な完結の仕方も、どこか猫のようだった。

その他のコメント

猫を愛する男と男を愛する女たちのドタバタ劇。関西弁が美しくて、リズミカルでおもしろい。

隷属されたい者の欲望。女など女でしかなく、リリー、君さえいれば僕は僕は…と思う庄造の愛らしさ。猫に嫉妬する前妻と妻の心理戦。前妻•品子の甲斐甲斐しいこと。終わりは思いのほかあっさりとしていて、読み終えた瞬間、ページの余白に物語の先を想像してしまう。この物語の中で、一番可哀相なのは誰だろう。可哀相な人こそが、憎めずなんとも可愛いのである。

読者

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谷崎潤一郎の本

陰翳礼讃・文章読本

陰翳礼讃・文章読本

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マシロ

積ん読が其処彼処に小山を築いてい…

表題の2作の他、「厠のいろいろ」、「文房具漫談」、「岡本にて」収録。分量の半分以上が「文章読本」となっている。様々な作品を引用しながら、文章というものを解剖するように明晰に分析して「文章とは何か」を述べている、その文章自体が細やかながら明快なのは流石としか言いようがない。一番印象に残っている引用作品は志賀直哉「城の崎にて」だが、その分析も読んでいて楽しい。そして「陰翳礼讃」、他の随筆からも伺える谷崎潤一郎の美意識が短い文量に詰まっている。「まあどう云う工合になるか、試しに電燈を消してみることだ」という締めの一文が格好良すぎる。

約2か月前

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教科書で読む名作 陰翳礼讃・刺青ほか

教科書で読む名作 陰翳礼讃・刺青ほか

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オオトモ

乱読家

近代の代表的な作家である、谷崎潤一郎氏の作品が数篇収録された一冊。 「陰翳礼讃」は日本文化、日本人が持つ「陰翳」を取り上げ、谷崎独特の感性で「日本の伝統」について述べている。一見、懐古主義且つ国粋主義とも取れる主張が並ぶが、「伝統」と久しくかけ離れてしまった現代、谷崎のように「日本らしさ」を考えることもまた必要だと感じた。

2か月前

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谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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しろいはなび

【2017.05.01~から記録…

谷崎潤一郎の作品からマゾヒズム性が現れている6本の作品を収録。 - 少年、幇間、麒麟、魔術師、一と房の髪、日本に於けるクリップン事件。 - とても楽しめたのは最初の少年と幇間。 - 「少年」は、いじめられっ子の同級生、信一に家に遊びに来るように誘われる。行ってみると何といじめられっ子の信一が、ガキ大将の仙吉や姉の光子を家来のようにして、犬の真似をさせたり、足を舐めさせたり、顔を踏んだりするごっこ遊びをしていて、主人公はその妖しい遊びに誘われ… - というものなのですが、これが面白い。性行為というものを知る前の、性的な雰囲気のするごっこ遊びというのは妙にエロく、時としてとんでもない方に進み、その後の性癖を決定づけることもあるだろう。 - 実際にやったことがあるかどうかは別にしても<お医者さんごっこ>などはその最たる例だろう。 - この小説のラストで主人公は蝋燭で顔を塗り固められ、瞼も口も開かなくなって、ピアノの音色を聞かせられるシーンがあるのだけれど、ドチャクソエロかった。 - 幇間は好きな女の子に「ウソ告」をされて嘲笑の対象になるけど、それでも嬉しく思ってしまい怒れない悲しい男の性が描かれている。 - 谷崎の女性崇拝は、その崇拝する「女性」との<隔たりの深さ>こそが重要だったのではないかと思う。 - 「痴人の愛」でもそうだったけれど、自分が好意を寄せる女性にどうやっても振り向いてもらえず、邪険にされ粗雑に扱われても、それでもその女性のことが好きで好きで仕方がない、という精神性に興奮していたのではないだろうか、と思う。 - 簡単に手に入る異性よりなかなか振り向いてもらえないからこそ、恋の炎が燃えるというのは程度の差こそあれ男女問わずありがちなことなのではないだろうか、なーんてね。

7か月前

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細雪

細雪

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Karma

本は人生の先生でありお友達

純文学と言われて身構えてしまうような私にもこの作品は入りやすく、なんとも言えない情緒感に浸る事ができました。今では味わう事のできない時代感をこの本で味わってください。

8か月前

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