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本好き 伊坂幸太郎/朝井リョウ/… |
谷崎を読み始めて4冊目。ついに長編に挑戦。なかなかにしんどかった。読み終わっても、ナオミの本性がまだわからないままである。彼女はどうして譲治だけ誘惑し続けたのか。単なる金ヅルとして純粋に貶めたのか。譲治の堕ちる様、自分にひれ伏す様に堪らなく興奮したのか。それとも他の理由があったのか。俺は3つ目の可能性を感じずにはいられない。そして谷崎のエロスに対する姿勢は尊敬に値するほど価値のあるものだと思った。読み終わってもっと他の作品を読みたくさせる、素晴らしい文章だった。
………という文学的意見はさておき、表紙のこじはるのエロさな。もう堪りませんわ。これがナオミかと言われたら違うだろうが、こんな女性に誘惑されたらまずノらない手は、ない。