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とつぜん出現した謎の犬におびえる人々を描く表題作。老いたる山賊の首領が手下にも見放され、たった一人で戦いを挑む「護送大隊襲撃」…。モノトーンの哀切きわまり... 続き

コメント

「大護送隊襲撃」と「七階」がとても好き。

その他のコメント

ブッツァーティの短篇集。どの話もたっぷり皮肉が効いていて、我が身を振り返らざるをえないのです。たとえば『グランドホテルの廊下』の、笑いながら読んだ後にスッと真顔に引き戻される感じ。人間とはなんと愚かで滑稽な生き物なのかと思うけれど、だからこそ、人間を観察したり人間について考えたり、辛い辛いと言いながら人間稼業を続けるのも、面白いのでしょうねえ。

「タタール人の砂漠」のイタリア人作家による、オトナの説話、おとぎ話22編。不安や皮肉に彩られた話ばかりなのに、どこかポジティブなのは、世界から信仰が完全には失われていないからかもしれない。

「天国からの脱落」では、充足に満ちた天国の聖人が、下界の若者たちを見て、もう一度人間として生きることを選ぶ。完全性よりも、その不完全さの中にある情熱を選ぶ。
「幸せかって? いや、これっぽっちも幸せではなかった。だが、彼の胸の奥底には、つかみどころのない、なにかすばらしいものがあった。」

読者

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ディーノ・ブッツァーティの本

古森のひみつ

古森のひみつ

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avocado901

読むのは主に翻訳小説だけど、本棚…

大好きなブッツァーティによる、これぞファンタジーというお話。大人になり失ってしまった子供の心と感受性を、少し取り戻せたような気持ちになりました。 『シチリアを征服したクマ王国の物語』は、ブッツァーティ自身による挿絵の可愛さも手伝って明るく賑やかな感じ(結末はさておき)だけれど、この『古森のひみつ』は少し不気味でしっとりとしています。森にいると感じる、あの畏れのような感情が、ありありと蘇ってきました。

約1年前

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モレル谷の奇蹟

モレル谷の奇蹟

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avocado901

読むのは主に翻訳小説だけど、本棚…

『シチリアを征服したクマ王国の物語』で垣間見た、画家としてのブッツァーティを堪能。奉納画に見立てた39の物語に想像力をかきたてられます。「いきさつ」も洒落ている。最後の聖女リータが妙に色っぽくてドキッとしました。

約3年前