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遺稿から発見された初期の重要作  ウド・ベルガーはウォーゲーム(戦争ゲーム)のドイツ・チャンピオン。恋人のインゲボルクと初めてのバカンスを共に過ごすため、... 続き

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第三帝国、かつてのナチス率いるドイツがうごめいた時代のヨーロッパを舞台にしたボードゲームとそのゲームのチャンピオンたる語り部ウド。
彼のバカンスの始まりと共に物語は動き出す。バカンスのためドイツ人である彼が選んだのは、かつて両親と訪れたことのあるスペインの土地、ホテル。
本来、開放的に日々の垢、澱を落とすはずだったその土地で彼は、またゲームのボードを開き目の前に戦争を展開する。
陽光あふれるバカンスの地において生っ白いウドの肌は異質を徴し、そして、ウドの対戦、また対話相手として登場する不穏な男〈火傷〉彼の肌もまた、その引きつりとかさぶたによって異質を際立たせている。
これは一体、何が起こりつつあるのだ?語り部ウドの心情同様にぼうばくとした不安を抱えながらも行き着く場所が予め分かっているかのような確信もまた握りつつ、読み進む。

読み終えて、しばらくこの物語の霧に未だ包まれたかのようでいる。妙な、ただただ妙な…今はまだそうとしか言えない。

読者

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Eiji Kobayashi

こヴィ。編集者・ライター

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