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気鋭の劇作家が放つ小説。世界を前提から更新する意欲作。 続き

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その女の子とは、今もよく会うんだけど、大学の1年生の夏にフラれたこともあって、でもそのフラれる前の前の日くらいに、大学の寮の裏手にある駐車場のところで、せなかをがっちゃんこして歩いたのは、夢かもうそうかリアルかわからない。ぼくはその娘と付き合いたかったからぼくはぼくを彼女の目で何回もみたから、ぼくはその女の子でもある。

視点が移るということは、その娘の目にも、その娘をみている星の目にも、その星をみている世界の目にもなれるということで、その目は過去にもむかえば、未来にもむかう。ぼくは、わたしは、彼も彼女も生きていて、死んでいて、世界の目としてみると、この、ここに、存在してくれてありがとうってなるのは、すげぇ。

山下澄人『緑のさる』は、すごくなんというか、つながっているっていうこと、それはモラルとか共同体とかかんけいなく、つながれ!ではなくて、正味、つながっているんだよ、と教えてくれて、ぼくはとなりでいつもラップトップをがちゃがちゃ叫ばせる嫌われものにもやさしくなれた。そして、好きな女の子に対しても、なおさらで、次に会ったときに、会った瞬間、泣いてしまったらどうしよう。そんなことを考えている。

読者

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山下澄人の本

しんせかい

しんせかい

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Eiji Kobayashi

こヴィ。編集者・ライター

著者が19歳の時、富良野塾二期生として暮らした2年間の体験をもとに書いた作品。小説を読むというより、自ら体験するようなドラッギーな傑作。ちなみに表紙カバー題字は倉本聰先生直々の筆です。

約3年前

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コルバトントリ

コルバトントリ

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扉と書

本、言葉、手紙。扉と書

行ったり来たり。時限を超えて気持ちと魂と体が行き交う。難しくて読み返したいのに、先へ先へと引きこまれる。

約4年前

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