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ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄” の生徒へのいじめが引き... 続き

コメント

「犯罪」の作者が送り出す第2弾短編集。
(著名なミステリ評論家)杉江氏のあとがきに、“『犯罪』を憐憫の書だとすれば、本書は嘲笑が基調となっている”とありますが、まさにそんなかんじで「犯罪」とは似ているようで相対する作品です。
それぞれの話がちがった筆致でかかれていて、飽きさせません。
いろんな物語を背景に人間が起こす「犯罪」と、それを裁く「制度」(法)はやはりうまく噛み合わそうとすると難しいものだと再認識させられます。

読者

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フェルディナント・フォン・シーラッハの本

犯罪

犯罪

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くろ

ミステリー小説、特に海外作品が好…

ドイツミステリーを読み始めるきっかけとなった本(ミステリーというより、犯罪レポート+フィクションといった趣ですが)。短編集ですが、読後の満足感はかなり高。 違ったテイストの作品が収録されてます。涙あり。

10か月前

テロ

テロ

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

ドイツの弁護士でベストセラー作家の邦訳最新。 この人の作品はさらっと読める割にけっこう深いので出る度に読んでいるのだが、これも良かったな。作者初めての戯曲。 テーマはシンプルで、テロリストが乗っ取った旅客機が満員のスタジアムを狙う。これを一存で撃ち墜とした戦闘機パイロットの裁判を法廷劇の形にしてある。 一幕目で状況説明、二幕目で検察官、弁護人それぞれの弁論。三幕目が二つ~有罪ケースと無罪ケース~という作り。 哲学的には昔からある「より大人数を救うために少人数を殺すことは許されるのか」というテーマになんの衒いもなく正面から取り組んだ姿勢が素晴らしい。大変面白く読みました。 内容に関係無いけど、作者の紹介にいちいちナチス幹部の孫って書く必要は無いのでは、と思う。

2年前

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カールの降誕祭

カールの降誕祭

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todatori

英米児童文学で育って今はお話書い…

タダジュン氏の絵に魅せられて購入した一冊。 平坦な日常からふとしたことで闇に堕ちる人々は、それが彼らにとって自然であるように自ら罪を求めていく。淡々とした語りは、恐怖や嫌悪よりもヒトの哀れを感じさせる。

2年前

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コリーニ事件

コリーニ事件

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

ドイツの大物弁護士にしてナチ大物の孫フェルディナンド・フォン・シーラッハの作品。 彼の著作は三作目で前の二作は実際に手がけた事件を元にした短篇集でしたがこちらは中編くらいのボリューム。前二作同様、余分なことが書いていない文体なのでさらっと読めました。 弁護士になりたての主人公が国選弁護人として引き受けた殺人犯、しかし被害者は子供の頃の親友の祖父で、という作品。 折り返しには「圧巻の法廷劇」とありましたが実際には法廷のシーンはそんなにありません。ドイツならではのストーリーだなぁ、という感想でした。 しかし、あとがきにあった”クラスメイトにはシュタウフェンベルグやリッパントロップの孫がいて初恋の相手はヴィッツレーベンの孫だった。私の名前は(生活をおくる上で)何の意味も持たなかった”という作者の回想は興味深かったです。 多分に本作にもそのような生い立ちからくる感慨も反映されている気がしました。

約3年前