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第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!日本中の読者の心を震わせた小説、いよい... 続き

コメント

文庫になったので、さっそく。描写がとてもきれいなお仕事小説。主人公の純粋で真っ直ぐな心が、読んでいて気持ちがいい。この話が終わっても、彼はずっと成長していくのだろう。歳を重ねた後の話も読みたい。

外村と先輩とのやり取りに考えさせられるものがあった。ピアノに関する本であるが、仕事を続けることの難しさについても触れている。これから社会人となる若い人々に是非読んでほしい!社会人経験の長いベテランの方々には、この本を通じて自らの仕事についてこれまでの経験を振り返り、自分なら外村に対してどのような言葉をかけるか考えてほしい。

凄く静かな話でした。

調律師というひとりの人が歩む時間を、静謐に淡々と紡いでいる、そんな小説でした。
ただ、決して優しい物語ではありません。鬱蒼として出口の見えない森をひたすら進むしかない孤独や途方もない苦しみ、そんな痛みをきちんと描いています。でも、そんな痛みを描くのも、劇的じゃなくて、凄く静かに、ひとりの人生として描いているところがとても美しいと感じました。

きっと終わりのない何かを追い続けている人や、自然の美しさの傍で育ってきた人にしか、わからない物語ではあると思います。でも、それをわからない私でも、きちんと響くものはあった。美しいと思えました。それで十分かなと思います。

こんな静かな小説を美しいと思う人が沢山いるという事実が、凄く素敵です。
本当に凄く素敵です。

言葉、一つ一つの表現が綺麗で繊細。
初めて、「文章」で泣きそうになった。
健気な主人公が周りのひとから支えられ、
少しずつ成長して行く姿がとても良かった。
静かな夜にじっくりと読むのがおすすめ。
作者の感性に感嘆する良本。

幼い頃にピアノを調律してもらったことをふと思い出した。
描かれている世界観は決して広くないし、登場人物の色合いも濃くないのに、不思議と物語に奥行きがある。映画向きだなぁと思ったら映画になっていると知り納得。
丹念に取材をしたであろう作者の丁寧さが窺い知れた。嫋やかな文体だけど、どこか懐かしくて個人的には好き。

お見事な作品。不思議なタイトルの意味が氷解する。さらに登場人物が目に浮かんでくる。音の描写、そして音を紡ぐ人とその周辺の描かれ方がたまらなく良かった。

普段スポットライトの当たらない調律師という職業だけど、その魅力を主人公外村と共に味わい、共に沈むような、そんな感覚になりました。

書き方が美しかった。調律師を題材にしたのもすごい。

ピアノの調律師の話。
学校の体育館で案内した調律師がピアノの音を調整していくのを見て感動した男の子が調律師の学校に進学して、卒業して楽器店に就職して、成長していく物語。

音の表現がとても素敵でした。
ピアノによってラジオのように音が紡がれていく。

音の機織のような表現があって、綺麗な表現だと感じました。

その他にもピアノ所持者の色々あること、調律師の苦労するところなども描かれる。
著者の取材による頑張りの結晶のような作品。

全てが丁寧に、美しく書かれていて、小説家にとって作品は全て大切なものだとは思うけれど、その中でもこのお話は特別なんじゃないかな、とか勝手に考えながら読んだ。数年前から気にはなっていたけれど読めていなかった本。私はピアノが弾けないし、音楽の事もわからない、でも読み進めるうちに音楽の良さ、ピアノの素晴らしさが体に染み込んで行くのがわかった。音が体に浸透するように、文字がすっと入ってくる感じ。丁寧に生きることの尊さも。本当に素晴らしい一冊でした。

ただひたすらひたむきに音と向き合う調律師のお話です。
主人公の成長を隣で感じられるような本です。
子供を見守るような気持ちになります。

静かなのにどこか心が熱くなるそんな文章です。
数年後、主人公や和音がどうなっているか気になりました。

調律師を題材とした作品。非常に静かだけど熱い部分も感じられた作品です。調律だけでこんなに音の違いや弾いてる人の感覚変わるのんだ。とか色々発見はあります。この本がきっかけで調律師になりたいっていう人も、もしかしたら現れるかもしれません。そんな作品でした。

タイトルも内容も、表現が絶妙です。ピアノをまともに触ったことのない人でも、調律とはこういうものなのだと理解できると思います。
ひとりの青年の成長を見ると同時に、本というものは自身に全く縁が無いようなものを疑似体験させてくれるものだという事を、改めて実感させてくれた作品でした。
ピアノの天板を開くなんてこと、今まで一度もしたことはありませんし、これからもないでしょうけれど。

久々にいい本に巡り会えた。
柳さんの言の葉も温かみがあり、やさしさがあり、勇気づけられる。双子の姉妹も、目の前にイメージが浮かぶほどの緻密な表現。
ピアノは素人ながら好きだが、その美しさ、その存在意義、ひく楽しさ、調律師の偉大さに魅了された。
オルフェウス神話のたとえ話など、教養をくすぐられることもあり、もったいないが一気読みしてしまった。

手に汗握るような展開はないものの、全体を通して空気感の伝わる繊細な表現で、読了後の余韻を大切に味わいたくなる作品。

特に、冒頭の体育館のシーンと、山中にある実家に帰省している森のシーンが、張り詰めた空気、繊細な音、空気の振動、息をひそめる感じ、リアルに想像できて好きだった。

深く考えるタイプではなく、想像の五感で感じるタイプの小説。

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「だから、僕にも景色が見えるのだ。あの森の景色が。だから、こんなに僕の胸を打つのだ。あの山の森が鳴らされてるから。」
「梢でカケスが鳴いている。風が吹いて、森の匂いがする。葉が揺れ、枝が擦れる。エゾマツの葉が緑のまま落ちるとき、音階にならない音がする。幹に耳を当てると、根が水を吸い上げる音がかすかに聞こえる。カケスがまた鳴く。知っていた。知っている。エゾマツの鳴らす音を、僕は知っている。だから懐かしいのか。だから魅かれたのか。山の夜の音も僕たちの中にいつもある。」

読み終わったあとの満足感、幸福感が凄いです(^^)

みんなきっと自分の中に主人公「外村」の実直な部分を持っていて、それをググッと引っ張り出されるような、、、

子供ができたら早めに読ませてあげたいな、なんて(^-^)

読者

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約1年前

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