51elx3%2be80l

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。「才能があるから生きていくんじゃな... 続き

コメント

調律師としてピアノと向き合う主人公の迷いや葛藤、何かを得た時の感動が丁寧で静かな文章で美しく描かれている。
著者の最近の作品の中では群を抜いて好き。

静かに、そっと、でも確かに、日々の努力を肯定してくれる。

とても美しい文章と、ピアノという題材。

ピアノの綺麗な音色が耳元で聴こえてくるような、とても清々しい読後感でした。

読後感は「清涼感」。寒い冬の朝に鼻を通り抜ける冷たい空気が肺を満たすような、自分の中の淀んだ空気が入れ替わるような感覚を覚えました。

著者の紡ぐ一文字一文字に、心洗われた気分です。仕事を通した自分の成長を見つめ直す上でも、私にとってはヒントになりました。

ひと言で表すとすると
「静謐で綺麗な一冊」
と言いたいです。
久しぶりに素晴らしい本に出会いました。

良い本に出会えました。ピアノの音が粒子になって染み込んでくるかのよう。読後感がとても心地よい一冊。

こんなにキレイな本、話しなかなか無い!
やっぱり物事を一側面で捉えて、可能性を潰してしまうのはすごく勿体無い。

ピアノを習っていた頃、家に来てくれた調律師さんの作業をじーっと眺めていたのを思い出した。言われてみれば確かに羊と鋼の森だ。美しい機械としか見ていなかったから、ピアノをそう表現したことにまず驚いた。

文体がとても美しく、流れるよう。主人公も静かだけど、熱を感じる。とても素敵だった。他の著作も読んでみよう。

高校生の時にピアノの調律師に出会い、自身も「羊と鋼の森」(この表現、素敵だなと思いました)へと入っていった青年の物語。
文章がとても美しくて、とても優しくて、本屋大賞受賞も納得の作品。
ピアノには詳しくないけど、音が、光景が、頭の中で広がっていくのを感じた。
自分には調律師の才能が無いと悩む主人公に「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。」と声を掛ける主人公の先輩のセリフが心に残った。

自分の中の色々な部分が反応して、何度も涙ぐみながら一気読み。何よりも、心が震える瞬間の感動が言葉で表現されていて、思い出されるところが素晴らしい。美しい、とっても素敵な小説です。温かく幸せな気持ちになる。音楽を聴いているみたいな時間だった。

ピアノが聴きたい。
ピアノを弾きたい。

10年以上習っていたピアノに纏わることをどんどん思い出す。とにかく習い続けさせてもらえたことに感謝する。
発表会の度に祖母が作ってくれたドレスは私の一生の宝物。
ずっと家のピアノを調律してくださっていた調律師の方にも改めて感謝したいな。

おばあちゃんになったらまたピアノ習うんだ。

特別号泣出来るとか、すんごいハラハラするとかじゃないんだけど、読んでるうちに心がジーンてあったかくなっていく感じがした。

本屋大賞受賞作ということで早速読んでみました。静謐な世界観の中で、物語はゆっくりと過ぎていく。丁寧な言葉、描写、人物設計が素敵。この作者の本はこれが初めてでしたが、他の作品も読んでみたくなります。

本屋大賞をとったということで、読んでみた。
まず、タイトルが独特。
何をテーマにした話なのか知らずに読み始めた。調律士がテーマの話は初めて。何も知らない調律士の話を果たして理解できるのか少し、不安だったがその点は何の問題もなかった。
努力することの意味を存分に伝えてる作品、というのが読んだ感想。
人は才能がないとすぐ諦めるけど、今はまだ才能が関係する地点に達していない。今はまだ努力の段階。諦めるのはその後でもいい。まだ先延ばしにしてもいい。という部分に1番共感した。
人は努力すれば、才能がなくてもある程度のところまではいける。そこまで必死になることに意味がある。ぜひ今、自分がやっていることに意味があるのか悩んでいる人に、読んで欲しい作品。

調律師としてもがきながら大切なものを汲み取り成長していく主人公に自分と重ねながら読める素晴らしい本でした。主人公の先輩である柳さんをはじめ、いろんな人の助言に背中を押されました。

さてと、、がんばるか!
って思いたい方にオススメ

大好きな作品。

本屋さんで出会った時に、
はじめのページを読んで、物語に引きこまれた。
調律をしている時のような、静かで優しく、すこし緊張感のある作品。

穏やかで静かな文体。読みやすくも奥深い内容。私が捜し求めていた本を一冊見つけた喜び。ふつふつと。目に見えぬ美しさを求めて羊と鋼の森へ。

文章が途切れることなく流れ込んできて、ただただ手探りのまま、ストーリーに読み入ってしまった。文章も端的であり、詩的で文字の連なりが美しかった。

真っ直ぐな、優しいひとしか出てこない。現実を思い知らされるような意地悪な視点はない。疲れてどうしようもない時(しかし燠火くらいは残っている状態)に読めばそれが薬になることもあるだろう。薬草園の薬草、のような物語。

伸びることと収斂することは表裏一体だともう知っている歳のわたしなどは、子どものこと、子どもたちの世代のことをつい思う。現実のかれらもこの物語の主人公のように、どこかの地点で、むやみに惹かれるなにかに出逢い、ひたむきに人生を生きられたらいいなと願う。

表現するための音楽を、言葉で表現する矛盾を全く感じなかった。音がないのにここまで音楽をイメージして心が安らぐとは思わなかったです。

仕事に対する向き合い方と言うのだろうか、みんな何かを目指している。けど、みんな違うやり方を持っている。仕事観、職人観が自分自身の仕事と共感していく、その上で自然とのオーバーラップで気持ちよく読めた。

読者

12a43379 fcd8 4f0b 8c40 2013b181e6b2Icon user placeholderIcon user placeholder7906208f ba3b 43a8 a3cc 8a5d38c2c66fBd8139b9 4767 4df5 912c a342c94a27bdE39709fb 0887 4ab0 851f 1124c2bb007bF4facb9f 224a 4de9 b265 4be5da1fd6b6B605ce13 5449 414b 9e26 419cc8fff1e7 268人

宮下奈都の本

たった、それだけ

たった、それだけ

C6af0ead 83a6 49f2 ab89 a9c3ddd25cf0

min

本が好き。

たった、それだけ の思いが浸透して人格をつくり、未来を選択している。逃げるのは選択肢の一つということを感じさせてくれる。

5か月前

80d5593d 19b1 49a9 8089 776340a0d15aIcon user placeholder
羊と鋼の森

羊と鋼の森

86818e08 9f1c 47a9 94d0 270200f0d841

あめだま

好きな作家は森博嗣、村田沙耶香、…

普段スポットライトの当たらない調律師という職業だけど、その魅力を主人公外村と共に味わい、共に沈むような、そんな感覚になりました。

7か月前

C00d56c6 fc98 4bf5 b98a 83af36f5ee08C17115a3 000b 4bb4 b640 4e90004965a69bed34b2 4075 4bde 956d 4dab1cc8249e 325
神さまたちの遊ぶ庭

神さまたちの遊ぶ庭

Bb8953ff 4ab9 4767 960f 764e3c93527a

mame3

Books

アイヌ語で「神さまたちの遊ぶ庭」を意味する北海道の村に山村留学することになった宮下家。絶景に囲まれた毎日はうらやましいくらいですが、現実はもっとサバイバルだったのかもしれません。草餅の材料にとヨモギを摘もうとしたら、トリカブトだったとか、真冬にストーブが壊れるとか…。この地で『羊と鋼の森』が生まれたそうです。 小中学合わせて生徒が15人ほどしかいない学校の授業の豊かさにも驚きました。地域ぐるみで子どものことを考え、真剣に遊び、ぶつかる。大人の本気は子どもに影響を与えないはずがないですよね。 子どもたちを見つめる宮下さんの視線がとても温かくて、卒業式のシーンではママの代わりに泣いちゃいました。

約1年前

Eb3f5462 78b1 41e4 ac7a 3580a0d6c0537d63454f a1c2 4f21 bce2 600a21436b005cd558ef 0244 4de3 a51a 6bca5de4fd16 10