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何年か前に読んだのですが正月休みに再読。
アメリカ文学界の重要人物と言われている作者のデビュー作。割と後期の作品を二作ほど読んで感銘を受けたのでデビュー作も数件前に読んでみたんだけど正直、ややこしい話だな、と思って流して読んでしまったところがあって...でもなんとなく引っかかっていたのでKindleでポチりました。小説のくせに脚注が多くて結果として電子書籍のほうが正解でした。
たまたま立ち寄った美術館で見かけた大昔の写真に惹きつけられる「私」の話、被写体となったプロイセンの若者たちの話、たまたま見かけたパレードにいた女性に惹きつけられる業界紙の編集者の話、の3つの物語がからみあう構造。あとがきによると世に出る訳がないと思ってとにかく知ってることを使って好き放題書いてみた作品とのことで結果として注釈がたくさんで一見とっつきにくい印象になってしまっているけどもリズムがつかめだすとどんどん物語に引き込まれていいきます。
一見なんの関係もない3つの話がこういう形でつながっていくのかという驚きと、それが第一次大戦から始まる欧米の暗い歴史を網羅していること、また適度におふざけを入れることで陰鬱な雰囲気にならないよう配慮されていることなどかなり読み応えのあるよく出来た作品でした。

『舞踏会へ向かう三人の農夫』(上・下)
R・パワーズ著 柴田元幸訳
河出文庫

戦争、フォード、写真、サラ・ベルナール。20世紀をダイナミックにかつ緻密に描いたポストモダンの傑作であり、R・パワーズのデビュー作。

読者

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