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楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日... 続き

コメント

小川洋子さんのお話は、ことばがとても綺麗で好き。この標本室があったらいいのに、と何度も思った。

優しい綺麗な文章なんだけど少し怖い本
標本、靴、弟子丸
最後の靴磨きのおじいさんのやりとりが好きだった

小説もいいですが、これを原作にしたフランス映画がいい!主演のオルガキュリレンコがサイコーに美しい。原作に忠実に、でも脆くエロティックでたまらない世界。

およそ10年ぶりの再読。当時はあまり入り込むことが出来なかったけれど、今読むとぴったりと収まるように読むことが出来た。

淡々としていながら、気づくと後戻り出来ない方向へ進んでいる感じが好きです。

1番好きな本
どろどろしてなくてでもふわふわもしてない
世界に1人ぐらいこんな恋愛をしてそうだなって思う本

『死』とか、『ある瞬間をもって、日常から消える』とか、そんなかんじ。
それが愛なのか、なんなのか。
当人にとってはそれは大した問題ではないのかもしれない。

ちょっと不思議な雰囲気な場所が、描かれる恋愛にスパイスを与えている。
舞台に相応しいイメージをそのまま甘美に表現する作者の力に魅せられる。

とある永遠の愛について。

言葉のひとつひとつが透明で、とてもきれい。きれいなのに息が詰まって行くような感覚も追いかけてくる。

もし私が彼女なら早いうちに逃げてしまいたい。

でもきっと彼を前にしたら同じようになるのだろうか、と思った。
火傷の少女と主人公の結末が、私が思っている通りならばとても恐ろしいけれど究極の愛なのかもしれない。

六角形の小部屋の話はどこか暖かみがあって、また主人公と同じように何故かミドリさんに惹かれている自分がいた。
いつかこんな体験をしてみたい。
本当に必要としている人にしか巡ってこないような、そんな体験を。

どちらの話も少し独特な雰囲気があって、文章が息づいているような感じがした。
個人的には、六角形の小部屋の話の方が好き。

綺麗な文章で書かれているのに、暗くてひんやりとしている空気が少し怖くなる。標本もサイダーも足とつなぎ目がなくなる靴も弟子丸との浴室も少しだけずっと怖い。
二編目の六角形の小部屋の話の方が私は好きだった。六角柱の上質な木部屋が吸収する力に安心するしとても良かった。

まるで宙に浮いたような文章。わたがしに触れてるかのような軽さで、でもどこかべたついた感じがする愛がある。

小川先生の文字に魔力が宿っているに違いない

サイダーの甘い香り、冷たいタイルの床

読者

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