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作家・藤沢周平が亡くなって二十年。娘・遠藤展子さんの手元には、父の手帳、計4冊が遺されていた。そのなかには、展子さんが生まれた昭和38年から、直木賞を受賞... 続き

コメント

藤沢作品の根底に流れるやるせなさというか鬱屈の一端を垣間見た。しかしそれは子どもが生まれてすぐに妻を亡くしたつらい経験からくるやさしさを含んだ諦念ともいえる。切なさに胸が締め付けられる。
「10月28日 遠く離れた二階家で、雨戸を閉めるのが見える。
明るい光が外の雨の夜にこぼれるのを惜しむように。
その閉められた雨戸の中には、そこに家庭というものがあり、家庭のだんらんというものがあるのだろう。
それはむかし僕のところにもあって、いまはないのだ。
しばらく立ちつくし、戸がしめられた二階家が雨の音のする夜の中に黒い箱のように静まりかえったのを見て、僕も雨戸をしめる。
孤独な心を閉じ込めるために。」P.35

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新刊

ジェリーフィッシュは凍らない

ジェリーフィッシュは凍らない

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アルテシマ

本と本棚好き。

市川憂人さん初見です。『そして誰もいなくなった』話なので、淡々とクールな描写が多いのですが、マリアと漣の会話が面白くて、楽しめながら読めました。さらに、ミステリーもしてもちゃんと練られてて良かった!

約13時間前