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幻覚は狂気の徴候でも不名誉でもない。比類なきカテゴリーの意識であり精神生活なのだ。人間のありようの根幹を伝える驚くべき実例を共感をもって紹介する、サックス... 続き

コメント

幻覚とは、原因となる外的現実が伴わずに起こる確かな知覚のこと。本書は幻覚の医学的な原因による分類、または感覚の種類による分類によって整理された、15の章からなる幻覚体験のアンソロジーとなっている。分類といっても章ごとに内容がぱっきり分かれているわけではなく、緩やかに構造化されたエピソード集といった趣で、その内容は著者と面談した患者たちの証言から、著者自身の薬物体験まで多岐にわたる。各挿話、つまり幻覚体験の記述の長さはせいぜい2-3枚といったところだが、どれも描写がシャープで面白く、「これってあの映画のあのシーンみたいだな…」と具体的に連想してしまうところもある(ミニチュアサイズの軍隊が目の前で争ってるとか)。そんな感じで短い話を次々と追っているうちに、確かな専門知識に基づいた、幻覚の研究史や人間の知覚に関する洞察といったものを読むことにいつの間にか慣らされている。恐ろしく手際の良い本だ。

今回はそのものズバリ、幻覚についてなんですが。もともと脳はかなりトリッキーですよ、という事を言ってきたサックス氏ですが、今回ストレートに幻覚について、というか、いろんな幻覚の種類、原因から、脳の活動の慣性習性を見るというか。もろオカルト事象になることも、さらっと脳のいたずら的に見ていくから気持ちがよいです。

読者

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オリヴァー・サックスの本

音楽嗜好症―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

音楽嗜好症―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

脳神経科医にして作家がいろんな症例を書きました、の音楽系のやつ。 たまに客商売で客のエピソード書く人がいるけどそういうことしていいのかね、と思うのだがいいのか、医者がこんなことして(笑) しかし内容は非常に興味深く、そもそもなんの役にも立たない音楽が人間にとって何故これほど重要なのかと考えさせられる。 雷にうたれてから急に音楽に目覚めた人、特定の音楽を聴くと痙攣の発作を起こす人、そもそも音楽を認知できない人などなど、興味深い事例に興味がつきませんでした。面白かった。

約3年前