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田舎の工場で発売前のCDを盗んでいた労働者、mp3を発明したオタク技術者、業界を牛耳る大手レーベルのCEO。彼らのたどる道が奇妙に交錯し、音楽産業が根底か... 続き

コメント

スリリングなノンフィクション。引き金を引くことになってしまった3人(mp3開発者、レコード業界の超大物、ギーク)の視点で次々と話が切り替わる構成が、まるでギャング映画でボスと裏切り者と囮捜査官それぞれの思惑が交錯してやがて臨界点に達するあの感じ。面白い!

音楽産業のあり方に大きな影響を与えた、MP3の発明と海賊版ダウンロードの大流行について取材した本。
CDの10倍の圧縮率を実現したMP3の発明、ヒット曲を誰よりも早くリークすることを競う海賊コミュニティ、世界的ヒットを作り出す音楽メジャーのプロデューサーたち、3者の側からの語りをつなげて、フラットな視点から、出来事をひとつの物語のように書いている。
当時アーティストがレコード会社とどのように契約して、作ったCDが工場からどのようにネットに流出していたかが、非常に細かく書かれています。ラップやロックのヒットアルバムもたくさん出てくる。

最高に面白いノンフィクション。規格をめぐる暗闘、エンタメビジネスの暗闘、シェアをめぐる暗闘。

本書は、音楽というコンテンツを巡り、堅固に構築された(と思われていた)ビジネスシステムが、ある画期的な技術革新や自己顕示欲に駆られた「音楽泥棒」たちによる海賊版リーク戦争によって、短期間に崩壊していくさまを描いたドキュメンタリーだ。
そしてこのドキュメンタリーは、古いシステムが燃え落ちたあと、灰の中から新しいビジネスモデルが生まれる過程を描くものでもある。
章を分け、4つの観点から本書は描かれる。
1つ目は史上最大のリーク源となった大手レコード会社のCD工場で働く男性の。
2つ目は革新的な音響データ技術開発者たちの。
3つ目はある音楽エグゼクティブの。
最後に音楽泥棒たちを追うFBIなど捜査官たちの。
それぞれまったく接点もなく別々の方向を見ていた彼らの行動が、やがて音楽産業を巡る「今ここ」へと絡み合い、結びつく。
著者が5年に渡る綿密な調査と関係者へのインタビューによって明らかにしたその経過は、そこで生計を立てていた人には申し訳ないけれど、劇的でスリリングで、正直たまらなく面白い。

これはかなりスリリングで凄まじく興味深い内容だった。いや面白かった。
自分ももう音楽はiPodでしか聴いていない〜160GBで2万7千曲くらいになってる〜が誰がいつどのようにレコードやCDからのシフトを果たしたのかは分かっていなかった。
この作品では、MP3を開発した研究者、CD工場から発売前の音源を盗んでいた労働者、音楽産業の経営者の三者を中心に、従来の音楽産業がいかに破壊されたか、が描かれている。
人間の耳で聴き取れない音まで入っているCDは無駄で美しくない。無駄を省いた軽いファイルこそが美しい。そういうものを世に出そう、という技術者の情熱に実はかなり共感。実はiPodが出るかなり前からMP3プレイヤーを使ってたのだよ、私は。また金儲けよりもとにかく人より早く音源をリークしたいという音楽オタク達の情熱も凄い。自分はリークとかしたこと無いけどなんとなくその気持ちも分かる。そして時流に逆らいながらもクリエイターを守ろうとする音楽産業側の視点もそれはそれでスゴく良く分かる。
という感じでそれぞれに共感しつつ、同時代の人間としてあの時はこうだったのか、と思いながらの一気読み。規格策定の政治的な動き、MP3は自他は一旦葬られた規格だったとかビジネスのストーリーとしても凄まじく興味深い。いや、実に面白かった。

2017.4.17読了。
ノンフィクション小説はほぼ初めてでしたが、洋楽鑑賞が趣味の自分には中々楽しめました。
ライターさんの、登場した人物の心理描写はとても細かく描かれていて、楽しめて読めたのもひとつ。

意味なんか後付けだよね、したいからする。

音楽ファイル圧縮技術者、CD工場労働者、音楽レーベル重鎮。遠い存在の三人の男達は、それぞれの立場からCD文化を破壊した。彼らに意図はなかったにしろ、世界を変えてしまった話。mp3の開発、それによって可能になった高音質の違法アップロード。そして次の音楽の稼ぎ方。

読者

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ビジネス

ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる

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