61drb2bfibl

仕事ができない自分が、悪いのか? それとも、アイツが、ダメなのか? ―― 他人と「共に働く」ことの、喜びと違和。 ―― 共同性を育む、他人への信頼と期待... 続き

コメント

サブタイトルの「暮らしと仕事を記録する」とあるように、著者は実際に飯場で働いた経験をもとに働くことの現場で起きる矛盾とそれに気づくことの大切さを書いている。

「飯場とは、言葉通りにとれば、労働建設者のための作業員寮を指すが、実際には「飯場制度」とでも言うべき、労務手配・労務供給の仕組みである。」
「寄せ場の仕事の中に飯場があるのではなく、飯場制度の下で、労働力調達手段の一つとして寄せ場が活用されてきたとみるのが適切である。」P18
「寄せ場労働者や飯場労働者たちが従事する仕事は一般に「手元」仕事と呼ばれている。手元という言葉のニュアンスにも表れているように、基本的に補助的な役割であり、熟練を要さない「不熟練労働」とされている。」P344
しかしこの不熟練労働は誰でもできるわけではなくその場その場において常に気を利かせることが求められる。
そしてその気を利かせるということが労働現場における矛盾に繋がっていく、
「結果として、労働者は「気を利かせること」を際限なく求められるようになる。なにをどこまでやればよいかというルールを定めるのは使用者であり、しかも、使用者はこのルールをゲームの途中で変えてしまうこともできる。場合によっては使用者自身の中でその日の作業方針が決まっておらず、手探りで作業が進行していることもある。
それだけではない、極端な言い方をすれば、「ルール」は
「あるようでない」のである。労働者は「○○をしろ」という指示がなくても、あらかじめ何かをする準備を整えておかねばならない。漫然と指示を待っている状態は「怠けている」、あるいは「気が利かない」姿勢としてマイナスの評価を受けることになりかねないからだ。」P348
出た!職場にありがちなインチキシステム、更に
「「勤勉」と「怠け」の概念を持ち出すことは、構造的な矛盾から目をそらさせ、矛盾への対処を個々人に背負い込ませる効果を持つ。「勤勉」であろうとすることは権力に追従する主体になることであり、集団の中での「勤勉」と
「怠け」の対立は、この権力を持続的に生み出す装置となっているのである。」P368
と可視化していくことで矛盾を暴いていく。

読者

PictureC64ee4ab c710 4fea a859 9a826a78947b

社会

こんな日本でよかったね―構造主義的日本論

こんな日本でよかったね―構造主義的日本論

Fdc3df73 6ecc 4500 ae67 df733823d09f

ぐーるど

半世紀、本を読んでる

構造主義的日本ってなんだ?結局、内田センセイが言いたいことは、世の中よく分からないことがあり過ぎるからよく分からないことをなんとか解釈したい、ということかしら。でも、こんな日本で本当に良かったのか?だって富士山が逆さまになっちゃってるぞ。

2日前

生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある

生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある

79887820 f565 4157 afbd 20a48b6202a7

さるとびさすけ

元パート書店員

自殺という重いテーマについての本にもかかわらず、まるで、こんまりさんのときめきの片付け法の本を読んだような希望に満ちた読後感でした。 自殺希少地域だけでなく、自殺が多い地域にも足を運び研究 されています。 同じ徳島県でも、希少地域の海部町と自殺の多いA町では人の様子に違いがあり、驚きました。 「あんた、うつになっとんとちがうん」 「ほないなこと、言うてもええんじゃねえ」 徳島の住民の方の方言に、ほっこりします。

3日前

7e3e9861 7ca3 440a b5c4 386487680a51C045a5fe 0c06 4266 8013 48f0506756e7276db534 1c89 428a 9498 4d785d43e9e8