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ナチスドイツと日本が二次大戦を制した後の世界。進駐日本人の支配下に置かれたアメリカで、逆に米英の勝利を描いた一冊の本がベストセラーとなって静かに広まっていく。運命の変転を易経の卦を通じて描く。

とことんフィクションのはずなのに現実よりも現実味を帯びている。嘘っぽくならない日本人の日本人感が絶妙。そして「本当にこうなっていたかもしれない」とあう薄ら怖さもある。

ドイツと日本が勝利した第二次世界大戦後のアメリカは、陰と陽の一面を返したようで、権力者の影が影絵のように揺らめく様相は、現実においてのアメリカ合衆国が落とす影と一対になっているかのよう。
この世界であっても日本は渦の中心にあって中庸の立場をとらざるをえなくなるというのはいかにも皮肉だ。
そのような世界での官僚、反骨心をくすぶらせる職人、素性を隠すユダヤ人青年などに引き起こされた出来事に対しても、生き抜くための手段を講じる日常にすぎず、世界の大局に影響する力も持たない。
作中作として登場する小説はアメリカが戦勝国となった世界を描いており、またディック自身が傾倒していた「易経」がこの背中合わせの世界を立体的に描写する役割を担っている。
今の世の中も物事の一面に過ぎないということを薄暮の雲のような淡彩の向こう側に描いたような独特の世界観を感じた。

第二次世界大戦でドイツと日本が勝利した世界、という設定が魅力的!だったけど、中身はさっぱりわからない。。どういう前提の知識とか解釈力があれば、この本を面白く読むことができるのか...

読者

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フィリップ・K・ディックの本

トータル・リコール

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マコト

渋谷区在住

鬼才ディックの短編集。その多くが映画化されているのは、やはり発想の見事さと、秀逸なストーリーテリング技術なのかもしれない。表題作トータルリコール、マイノリティリポート、ペイチェックなど。SFの未知の世界観は映画だけではなく、原作小説も眠る前のひと時に丁度良い。

2年前

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