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人間が考えることなど動物は何もかもお見通しなのだ。 二十八年間の会社員生活を終え自由の身となった小説家。 並外れた美貌を持ちながら結婚に破れた女優。 「... 続き

コメント

帯に「語りの力で、何者にもなりえ、何処へでも行ける。小説の可能性を極限まで追い求める、最大級の野心作。」とあるけど、この本の刊行記念で紀伊國屋で開催した円城塔さんとのトークイベント行った時に、最後の質疑応答で、「私は鳥獣戯画が大好きで、あなたが誰なのかも、この本が小説とも知らなくて買って、来ました」というおじさんがいて笑ったんだけど、まさにそういう展開ですらすら時空も因果も超えて、かつ全てを内包したような複数の「私」小説。後半の「私」の高校から浪人、大学一年の夏までの恋愛を描い部分は、エモい青春小説としても読める。読後感最高です。

読者

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磯崎憲一郎の本

肝心の子供/眼と太陽

肝心の子供/眼と太陽

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Kenny

書くこと、読むこと、走ること

「ビスマルクってこう言う声だったんだよ」。細身で身長が高く、顔が黒い、そんな初老の高校教師が頭頂部からインディアンの如く高い声を繰り出す。そのナンセンスさが過剰なまでに膨れ上がったギャグは、弁当の匂いが充満した昼下がりの教室には少しばかり刺激的すぎたのかもしれない。そのビスマルクの声に誰も気づいていない。いいや、高校生だったから僕らはその笑いの巧みさを理解し得なかったのかもしれない。 ビスマルクの声はどうだったのか。か細い声で、それでいて高い声だ。などと言う問題は河合塾の模試になんか出ないだろうし、ましてや人生で考えることもないだろう。「失われたもの」が世界史には多すぎる。暗黒の時代とされた中世にだって、ギャグもあれば愛もあったはずだ。イヴァン4世はいつも雷帝と呼ばれていたわけではないし、ルターは常にどこかジャガイモのような顔でこちらを覗いて宗教革命を先導したわけでもあるまい。 そこで僕たちは「失われたもの」を想像力で補う、いいや補う以上に作り出すことができる。ビスマルクの声のように、イヴァン4世の歩きかたを語ることもできるし、ルターの髪の毛の洗い方だって語ることができる。 礒崎憲一郎『肝心の子供』はそれを、ブッダでやったということなのだろう。ブッダとラーフラ、ティッサ・メッテイヤの親子三代について、語る。確かに語るだけであれば、優れた歴史書やあるいは歴史小説に任せれば良い。むしろそのほうが劇的で、ドラマ的だ。 しかし、この小説は違う。むしろ、ノンストーリーに近い。劇的な展開は皆無だ。 この小説で試みられるのは、それぞれが「生」を発見するというその当人の経験の描写だ。世界のあることが素晴らしいというその感覚。blessedというのか。その存在が祝福されたしか言いようがない。日本語で言うと、享受するというのか。 この小説は想像力によって登場人物のその感覚、生実感を描くのに成功している。それは歴史書にも書いていない。ブッダがどう呼吸をしたのか、何を見たのか。その領域は歴史ではなく、小説(詩)になる。 蛇足になるけれど、高橋新吉という詩人に「るす」という歌がある。 留守と言え ここには誰も居らぬと言え 五億年経ってから帰って来る ブッタはキリスト以上に詩的かもしれない。

2か月前

終の住処

終の住処

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morganfield

福岡市のおっさん。 音楽好き

なんのこっちゃ…

4年前

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電車道

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阿久津隆

初台で本を読む人のための店をやっ…

買った

5年前

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世紀の発見

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Masahiro Yoshioka

Designer 保坂和志の「季…

機関車の件が、ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」のそれを思い起こさせる。 同時収録されている「絵画」は磯崎作品の中で1番好きかもしれないです。

5年前