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コメント

生き馬の目を抜くNYでは並外れたタフさとバイタリティが必要。そんなNYの食の世界を支える人々に焦点を当てたオーラルヒストリー。ホントいろんな人生がある。 空腹時注意。
そして皆さんこちらの調子が悪くなるぐらいの働きっぷりなので疲れているときの読むのも注意。

その他のコメント

タイトルどおりニューヨークで食に関わる様々な人たち〜有名シェフ、無名シェフ、
食肉卸業者、ウェイター、ウェイトレス、経営者、町の肉屋、デリの経営者、下処理専門シェフ、牡蠣の殻剥き担当などなど〜へのインタビューをまとめたもの。作者自身は食専門ライターというわけではなく、たまたまプライベートで聞いた話が面白かったのでいろんな伝手を辿ってインタビューしまくったということらしい。共通しているのは話を聞いた全員が私生活を犠牲にしてでも美味しいものを提供したい、楽しい時間を提供したい、という気持ちに溢れていることで、ネットで手軽に人気を煽ろうという者は一人もおらず感動的ですらあった。東京でも同じようなインタビュー集はできるだろうしある程度面白くなるだろうと思うのだけど、さすがニューヨークはそれぞれのバックグラウンドが幅広く、それこそナチの強制収容所を生き延びたユダヤ人の肉屋とか元は不正入国で着の身着のまま流れ着いた元不法移民とかその部分だけ読んでも面白い。作者が食のライターでないところも新鮮な切り口になっているような気がした。ライトなイメージの表紙だしたいして期待せずに手に取ってみたけどこれは何度か読み直したい作品。関係ないけどタイトルは原題の「food and the city」のままの方が良かったのでは、とちょっと思った。

普通の、一生懸命働いている人たちに、丁寧にスポットライトを当てたノンフィクション。ほっこり温かい気持ちになると同時に、自分も明日がんばろうと思わせてくれる一冊。

読者

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ノンフィクション

ロスト・シティZ~探検史上、最大の謎を追え

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

アメリカ原住民連続殺人のノンフィクションが良かった作家のデビュー作を手に取ってみた。ヴィクトリア時代に世界的に有名だったという探検家~顕著なランドマークなどの発見がないので忘れられているらしい~パーシー・フォーセットの行方不明の謎を追求した一作。探検家目線の章と、作者自身の動きの章がほぼ交互に出てくる構成。アマゾンのどこかに古代文明の大きな都市跡があるといういわゆるエル・ドラドの伝説を追ってジャングルで行方不明となった探検家はジャングルでの過酷な生活にも耐える頑健さと先住民の文化を尊重する公正な心を持った傑出した人物だったらしい。もっとも「できない人」に対しての許容ができず同時代人からの評価は二分されるようだが...。この時代の探検家の殆どがありあまる富に物を言わせるタイプだったのに比して没落貴族の出身で軍人だった探検家~第一次大戦では砲兵隊中佐として参戦、ソンムの戦いにも加わっている~は生涯に渡って探検への資金集めに苦労し、最後は息子と息子の友人の三人でジャングルに消えた。アマゾンのような過酷過ぎる環境では高度な文明は発達しないというのがほぼ定説になるまでに彼らの捜索、救助の目的で命を落とした人は100人を超えるという。しかし初期の征服者達がジャングルの奥で大都市を見たという話を残しているのも事実らしく…作者も探検家のことを調べるうちに自らもジャングルに入りそこで新たな説に出合ってエル・ドラドの正体に行き着く、という構成がかなりスリリングで引き込まれた。

1日前