メイカー・スタートアップが作る猫のリトルプレス

すべてのコンテンツに猫
この7月創刊準備号を発刊した「MILL」は、猫のいる生活をテーマとしたリトルプレス。制作したのは、猫や小型犬向けの自動給餌器を開発するスタートアップのRINNです。
準備号ISSUE 00は、代官山蔦屋書店・恵文社一乗寺店などで無料配布中。プラハとニューヨークの写真家、Eliska KubikovaとAlice Gaoによる猫とインテリアの写真、経堂の老舗和菓子店「亀屋」の猫最中、猫にまつわるイラスト・インタビューなど。すべてのコンテンツに猫が登場する雑誌です。


ブックガイドでは、元ユトレヒトの江口宏司が「猫の好物」をめぐる4冊を紹介。パリのガレージでキャビアの缶を舐める黒猫(フィリップ・ラグノー「黒猫ムーンヌ」)、詩人に飼われてコーラとせんべいをおやつにする猫親子(諏訪優「たかが猫というけれど」)など。こうして見ると、猫の食事情というのも人間におとらず様々なよう。

ペットのメイカーが雑誌を作る
「MILL」を発行するのは、ペット家電のメイカー・スタートアップRINN。2014年7月に発売した製品PETLYは、シンプルなデザインと直感的な操作が特徴の自動給餌器です。国内スタートアップの代表的なイベント、IVS Launch Padでも登壇。
PETLYはペット用品ながら、インテリアとして暮らしの中での利用を意識した製品。代官山蔦屋書店など、書店での取り扱いも少なくないとのこと。
「PETLYを売る場所に本屋さんを選んだのは、猫を飼育する人が最も行く場所は本屋さんだったからです」と代表の梁原さん。


雑誌を作ったのは、これからはメイカーも製品を作るだけではなく、コミュニティを作っていくべき、という発想から。「価値観を読者と共有し、猫と暮らす人々が集う場所を形成したい」。これから年4回刊行、オンラインストアや主要都市の書店で販売されます。
