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リニューアルした「無印良品有楽町」とMUJI BOOKS

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アトリエ・ワンの「龍の書棚」

無印良品有楽町が9月4日にリニューアルし、暮らしを考える本をセレクトしたMUJI BOOKSを開始するとのことで取材に行ってきました。MUJI BOOKSは今年3月にMUJIキャナルシティ博多で開始、関東では初となります。

店舗は有楽町駅の銀座側、ロフトと隣り合って、売場面積は3277平米。世界最大の無印で、旗艦店という位置付けとのこと。

扉を入ると、1階はエントランスと旅行グッズMUJI to Goの売場。フロア中央にはやぐらのような本棚が組まれ、旅の本が置かれています。

本棚は木材を高さや角度を変えて組み、曲面やうねりを描く造りで、縁側のようにクッションを置いて腰を下ろせる場所もあります。

2階は衣類や文具、カフェがありますが、3階とのエスカレーターの上から螺旋の本棚が降りてきているのが印象的です。女性服と化粧品の売場の間を、ファッションやエッセイの本を集めた本棚が繋いでいます。

店内を巡る書棚をデザインしたのは、建築ユニットのアトリエ・ワン。フロアをまたいで流れる本棚は、「龍の書棚」と名付けられています。

フロアの中心には、テーブルを囲んで本を集めた広い売場があり、コーヒーを飲みながら本を手に取ることができます。

オリジナルのブックカバーは、レジの後ろにシンプルな一枚紙とさまざまなスタンプが並ぶ一角があり、その場で好みで作るというもの。文具も扱う無印ならではという感じです。

文化をつくるものづくり

有楽町のMUJI BOOKSで選書にあたったのは、編集工学研究所の松岡正剛氏。松岡氏は丸善本店にあった「松丸本舗」、書評サイト「千夜千冊」でも知られます。

今回選書にあたっては、「くらしのさしすせそ」ということで、「冊(さ)・食(し)・素(す)・生活(せ)・装(そ)」と、5系統から1万冊の本を集めたということです。

内覧日には、松岡氏と良品計画の小池氏による対談も開かれました。

無印は、以前から本との関わりは強く、書籍を出したり店頭で販売したりしていましたが、歴史をたどれば、ブランド創設に携わったデザイナー田中一光が、イベントの際は必ずコンセプトをまとめた本を作るという人であったようです。

「コンセプトブックをつくると、キュレーションが明快になります」と小池氏。

今回リニューアルした3階の本棚には、その田中一光の蔵書を置いた棚というのも作られています。

「ものづくりの基本のところは、それが文化を作っているということではないか。商品文化をメッセージとして発信するとき、本が活用できるのではないかと思っている」

旗艦店となる有楽町には、海外からも無印好きが訪れるそうです。ブランドの思想を示すことで、そうした人たちを感動させたい、とのことでした。

MUJI BOOKS以外にも、店舗全体にさまざまな変更が加えられていて、たとえば住居エリアでは、部屋の天井と床を抜くところから頼めるリノベーションプランがあったり、衣類売り場では回収した古い衣類を藍染めして再生したリサイクル品が売られていたりします。

カフェの横では、コーヒーの生豆が売られていて、焙煎機を借りて自分でローストすることもできます。その売り場も、豆と併せてさまざまなコーヒーの本が置かれて、ちょっとした本棚のようになっていました。

無印良品有楽町

東京都千代田区丸の内 3-8-3 インフォス有楽町

10:00 - 21:00