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そして、バトンは渡された
優子の幸せは他の人には思いもよらない幸せのかたち。最後の森宮の言葉は本当の幸せを教えてくれた。
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発行元から
僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。
瀬尾まいこの本
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君が夏を走らせる
読んでよかった。とても面白くて胸にじわじわといろんな感情が滲んでくるような小説だった。たぶん、子どもがいるのかいないのか、これから子育てが始まるのか、もう子どもが自分の手から離れたのか。。 その人の立場によって感じ方や思う事も変わってくる本なのだと思う。だけど共通して誰もが自分の親や自分の子どもの頃について自然と想いを巡らせてしまう。そんな本であるとも思う。 高校生が2才にも満たない幼児の相手をする小説にどのような面白さがあるのか想像できなかったが、もうひたすら幼児である女の子が可愛くて高校生である主人公と一緒に女の子の成長を見守っているようなそんな気持ちにさせてもらえた。 主人公も女の子のことを想いながら自分を育ててくれた人や自分自身の今後について考えて行く。 読んでいると程良い嬉しさや切なさを浴びせられるが、前を向いて次のステップへと進む主人公に頑張れ!とエールを送りたくなるそんな作品でした。
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春、戻る
2020年100冊目。0625
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傑作はまだ
引きこもりの作家・加賀野の元に生まれてから一度も会ったことのない息子が訪ねてきた 毎月 養育費を送ると写真が1枚送られてくるというそれだけの関係でしかない息子としばらくの間 同居することとなった 両親とも大学卒業後 全然会わず 一軒家に1人で暮らし近所付き合いもなく ほとんど家から出ない50歳男性の主人公 人との関わりを最低限しか持たなければ 嫌な思いをすることもストレスを感じることもないのかもしれないが いざ人と関わってしまうと 寂しさを感じるようになってしまう だったら全く関わらないかずっと関わっていくかのどちらかしか選択肢はない
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