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「嘘ついてやがら。」自分がみた、本当の戦争を伝えるためにこそ、「武蔵」を書くのだ-。厖大な物資と人命をかけて造られた史上最大の戦艦「武蔵」。その建造から沈... 続き

コメント

大衆のすさまじいエネルギーとそれによってもたらされる戦争の虚しさひいては人間の虚しさを描いた傑作「戦艦武蔵」その愚直なまでの制作過程と調査の日々、著者の脳内皮質奥深くまで覗いたような気になる。
「いろいろ調べてみたんだが、この日本で実際に和平運動を行っていたのは、わずかな人数だったらしい。むろんそれだけではなかっただろうけど。俺が運動に加わっていたとき、憲兵や警官と同じくらい恐れていたのは、実は隣近所にいる平凡な市民だった。それなのに戦争が終わったとたん、数十万人もの人間が出てきて今さらのように戦争反対永久平和をとなえて気勢をあげるなんて、そんな馬鹿げたことがあるか。人間なんて信用できないものだと、おれはつくづく思ったのさ」P.9~10

読者

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吉村昭の本

海の祭礼

海の祭礼

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hikumahika

森山栄之助の出世物語とラナルド・マクドナルドの人生を描いた歴史記録文学。英米などの開国要求により英語通詞の必要性が高まったが、マクドナルドの日本上陸と蘭語通詞森山が邂逅する奇跡がペリーやハリスらとの交渉に大きく貢献する。

8日前

海馬

海馬

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元

副題に動物小説集とあるように人と動物が関わることで起きる物語の短編集だが、対象はあくまで人間だ。マタギのような宗教性こそ帯びていないがストイックな姿の老猟師が魅力的な「銃を置く」、長年愛用していた銃を警察に引き渡すとき「長い間おれの身を守ってくれてありがとう、と、胸の中でつぶやいた」p.203 この場面が特にイイ。この短編は「熊嵐」からの時間軸でのつながりもある。 ただ、映画「うなぎ」の原作にもなった「闇にひらめく」、(「仮釈放」も一部原作になっていると思う)を筆頭に女性観がふた昔まえというかそんなに男性に都合のいい話があるかな?と感じるのも事実。ただ小説が書かれたのは今から30年~40年前なので当時の視点はそうだったのだろう。

3か月前

史実を歩く

史実を歩く

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土川

よろしくお願いします。

丁寧な取材と資料の調査に感心しました。

1年前

プリズンの満月

プリズンの満月

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kuwa

小学生を相手に、日々働いています…

実在した森田石蔵という元刑務官の話や、彼が作ったという年表をもとにして書かれた小説。完全にフィクション。 ドラマのような感動や、物語の起伏はない。むしろ時間軸場所軸が前触れなく変わるから、吉村昭に慣れない人には読みづらい印象。 それでもやはり、あとがきにも書かれていたけど「共苦」の感情を作品の基底においてあるところが、日本人たる自分の心を揺さぶる。 戦争責任なんて、個人はおろか、国単位で考えてももしかしたら存在しないんじゃないかと思った。

1年前