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死へと向かっていく妻に照射される夫のまなざし40歳代の妻は癌に冒され死へと向かって歩む。生命保険会社勤務の夫は愛する妻へと柔らかい視線を投げかける。人生考... 続き

コメント

「人が死ぬ系の物語か。。。」とお涙頂戴系を予想していたが、全く違った。

確かに人は死ぬ。
がん患者の妻を夫が看病し、看取るという物語だ。
でもそこには、かわいそうとか悲しいとか絶望とかは、無かった気がした。

人と人との距離が遠くなっていくことは、必ずしも悪いことじゃなくて、むしろ美しいと形容して良いことなのかも知れない。そういう提言を、淡く優しく語りかけてくれるような本だった。

“その瞬間を目指して看病しているわけではない”
という一文がずっと心に残っています。

死にたいしてある意味真っ直ぐな愛

淡い関係も遠くなる関係も、全部美しい距離

とてもよい作品だった。
タイトルと中身がマッチしすぎている。

がんを患った妻と、その妻を介護する夫との距離。夫と、妻の家族との距離。妻と妻の職場の人たちの距離。妻の職場の人たちと夫との距離。

病気を通してあらゆる人たちの距離が、緻密な文章で表現されてて、いたく感情移入してしまう。

ずっとこのままがんであり続けて欲しい、自分もがんになりたいとまで思う夫の、妻への愛に思わず泣きそうになる。

そして、「来たか」「来たよ」と片手を挙げあっていた夫と妻が、妻の死後、手を合わせて拝まなければならないことへの違和感もまた“距離”として表現されていて、山崎ナオコーラさんの作品をもっともっと読みたいと思わせてくれた。

読者

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山崎ナオコーラの本

かわいい夫

かわいい夫

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なかむう

小説が好き。

エッセイ。旦那さんの話だけでなく、家族の話。大事な人を失くしてきたナオコーラさんだから書ける話もある。

9か月前

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ベランダ園芸で考えたこと

ベランダ園芸で考えたこと

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なかむう

小説が好き。

ナオコーラさんが、自宅のベランダで園芸をし、そこから社会についてやいろんな考えが書かれたエッセイ。うまく園芸に絡めているのがすごい。あとがきもしっかり読んで欲しい。

1年前

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