|
近藤灯子 偏食読書と手元の活字を追う日々 |
「チグリスとユーフラテス」からこう来たか…と思うと非常に感慨深い一冊。
|
近藤灯子 偏食読書と手元の活字を追う日々 |
「チグリスとユーフラテス」からこう来たか…と思うと非常に感慨深い一冊。
|
colorpencil77 Blog→http://colo… |
あまりの長さに最後の方は斜め読み。この作家の他作品にも入ってるエピソード多数あり既視感ありまくり。脳内でこねくり回して結局の処進展なしといういつものパターン。
|
3人 |
![]() |
絶対猫から動かない
『いつか猫になる日まで2020』みたいなお話し。 中高年層を主人公にして書いた作品。 親の介護や子どもの成長。自身の老いと将来への不安。若い頃ほどリスクは冒せない。50年も生きてるといろいろある。 良くも悪くも特徴的過ぎる新井素子文体。ここは変わらなさ過ぎてホントに凄い。 ただ、各章冒頭の三人称と、主要人物ごとの一人称視点切り替えが相まって、どうしても冗長に読めてしまうのが、難しいところ。
|
![]() |
ショートショートドロップス
ショートショートって、そもそも世の中にあんまりないんだそう。たしかに言われてみると、本屋で見かけるのは長編ばかりで、短編と銘打つものもなかなかに長いものがたりが多い気がする。 これは女性作家のショートショート集。全体的に非現実的でふしぎなお話が多く、ふわふわとした読了感だった。 装丁も素敵。文庫本より大きいけど、ハードカバーよりも小さい。女性の手にも持ちやすく、表紙を開くとどことなく新しいかおりがする。不思議な読書体験だった。
|
![]() |
この橋をわたって
新井素子にしては珍しく、特定のシリーズ、テーマに囚われない短編集。 って、思ってたら、この手の短編集は新井素子的にもはじめての試みであった模様。 書いてみないとどうなるかわからない、独特の執筆スタイルの都合で、短編や、連載の依頼を全て断ってきた新井素子が、作家生活40年を機に、ようやく短編や連載の仕事を受けみたのが本作であるらしい。 企業依頼あり、新聞連載ありと、初出は様々ながらも、新井素子ならではのスタイルが楽しめる作品集かと。ここまでテイストが変わらないのも凄い。
|
![]() |
今はもういないあたしへ…
星雲賞(日本SF大賞)受賞の『ネプチューン』を併録。海で拾った謎の女の子から始まる壮大な物語。オチがわかった瞬間に、ググッと時空が広がって感じが、いかにもなエスエフ作品。この話大好きなんだよねえ。 表題作の方は、心の在処を問いかける、ざらりとした読後感のお話。こういう女性のダークな心情を描かせると新井素子は上手い。 |