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重罪犯を収容するカナダのコリンズ・ベイ刑務所で定期的に開かれる読書会。 『怒りの葡萄』『またの名をグレイス』…刑務所内での本をかこんでのやりとりを通して ... 続き

コメント

カナダの刑務所内での読書会運営に関わったジャーナリストによるノンフィクション。「読書の楽しみの半分は、ひとりですること、つまり本を読むことよ。あとの半分は、みんなで集まって話し合うこと」。気づかされることがたくさんあった。

まず一人ひとりの描写が細かくて飽きない。受刑者の特徴や仕草が本当に目の前にいるかのように書き出されていて、顔の輪郭まで想像できる。

タイトル通り登場人物の8割が服役中の男性なんだけれど、彼らの過去やどうして犯罪に手を染めてしまったのかが毎章にあげられる小説とうまくシンクロしているところがこの本の見どころ。

誰しもが抱える闇も彼らと一緒に共有できているみたいで、励まされ、励ましている感覚に感動する。

カナダの美しい自然の描写に四季の移り変わりを感じながら、受刑者たちと一緒に読書会に参加しているような感覚になりました。

著者は強盗に襲われたトラウマがありながら刑務所の読書会に参加していて、すごい勇気だと思います。

読み終わってしまって寂しいです。。

カナダにある刑務所読書会のノンフィクション
参加者である受刑者たちは、たくさんの本と出会いメンバーたちと意見を交換する

「この読書会でなら、人種や民族やギャング団の派閥の壁を『やすやすと越えられる』」

こんな気持ちになれる読書会
著者たち運営側の丁寧な選書と進行があってこそだろう
読書会、いいなと思う

著者のアン・ウォームズリーは自身が路上で首絞め強盗の被害に遭ったにも関わらず、刑務所読書会のボランティア活動に参加したのだそう。

読書会を通じて、メンバーとの関係性を築きながらも恐怖と信頼の狭間で葛藤するアン。けれども、受刑者たちと文学を分かち合って紡いだ絆は確かに友情と呼べるものになっていき、そうした繋がりがまた互いの支えになっていく。これはそんな一年の物語で、もちろん全員が全員ハッピーエンドに落ち着く訳ではないけれど、それでもやっぱり本って凄いなぁと思わざるをえない、そんな物語でもある。

トロントの恐らくはハイクラス女性読書会の優雅な集まりと、筋骨隆々全身刺青ガッツリ男性囚人たちの刑務所読書会を、スタインベックの『怒りの葡萄』で繋げようなんて考えた主宰者キャロルに脱帽する。思わず参加したい!と思ってしまった。

読者

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ノンフィクション

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Kazuki Kumeta

教育者です。 哲学、心理、教育

脳機能障害→幼少期レベルのことを学び直し、という興味深い体験の記録。幼少児と違って言語化能力が高いから、人の成長や発達の様子がわかって面白いので、教育者の人におすすめしたい。

3か月前

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Kazuki Kumeta

教育者です。 哲学、心理、教育

当事者記録がこんなにも面白いとは。本人にしか語り得ないことというのはあるんだなぁと勉強になった。続編も読んでいて、より学び深そう、。

3か月前

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