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コメント

強烈なインパクトの短編たち。安部公房特有の陰鬱さと軽快さが楽しめる作品。

いろんな切り口で人間というものを教えてくれる短編集です。

星新一と比べながら読みたい

教科書に載っていた「棒」という短編から火がついた。不条理と風刺の世界。

面白かった

アヴァンギャルド。

もはや死語であったはずの前衛がこの2020年に再読して生き生きとしてしまう。

「天は人の上に人を作らず」

ある種の人たちは自らの事を選ばれた人間だと思ってはいないだろうか。

実際には誰もが誰かを選んでいるだろうし、同時に誰も誰かを選んでなどいない。

無知のヴェールという概念がある。生まれる以前に人間は平等だが生まれた直後に不平等となる。

生まれた国、地域、親を選ぶことはできず、ヴェールを被された状態である。

だからこそ、明るみに出た瞬間に、恵まれた存在は公共性を保持するために努めなければならない。

無知のヴェールについて、日本人はあまりにも知らなすぎ、考えが浅はかすぎるのではないか。

この短編集を通してそんなことを考えてしまう。

貧困、搾取、復讐。

こんな時代は去ったと言えるのだろうか。

「死んだ娘が歌った・・・」
からは自由意志のもとに搾取され続ける貧困農民が描かれる。

P.138『「働きながら貯金ができ、働きながら勉強できてありがとうございます」と大きな声で言い、それに続いて、みんなも同じことを声をそろえて言いました。」』

グロテスクで悪趣味だ。

しかし、これと同じことを技能実習生なる制度のもとで行なっている。

ある学校教育でもこのレトリックが美徳であると教育している。

我々日本人の本質的なグロテスクさはいっこうに変わることなく生き続けてしまっているのではないか。

自己責任論が好きな新自由主義とは、昭和ではないのか、すなわち、近代への退行でしかないのではないか。

「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」
立場(階級)の差異が人の共感性を阻害してしまう。さらには高度に組織化されていればいるほど痛みや苦しみを感じ得ないようにされている。

これは単なる幻想に過ぎないのだろうか。

プレモダンな世界。

猜疑心、同調圧力、搾取、無関心。

これらは決して過ぎ去ったものではなく、この現在も継続・保続されているように思えてならない。

安部公房というアヴァンギャルドがリンボ界へ忘れ去られる時を迎えることはできるのだろうか。

読者

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安部公房の本

題未定―安部公房初期短編集

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HSSISOLATED

人生で何度目かの読書熱

気に入ったのは虚妄、題未定、鵜沼。 恋人関係寸前の男女が登場人物として出てくることも多い。 しかしどこか片方(特に男性側)は独りよがりで、共感性に乏しく、同時に残酷さ、未成熟な攻撃性さを持っている。 この未成熟な攻撃性や独りよがりさは他の短編の登場人物も然りであって、共感的な他者(家族や女性)を傷付ける。 そして救済はない。

約1年前

けものたちは故郷をめざす

けものたちは故郷をめざす

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glhf

昔のことはよく覚えていません。

読み終えて、深いため息が勝手に出た。 閉塞感にやられてしまいそうに何度もなった。

1年前

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