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元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。そんな父の考えなのか、僕たち家族は東京の家を... 続き

コメント

 西表島にやってきた上原一家は、廃村跡の住宅を改装して住み始める。村の人々にも援助してもらい、順風満帆な生活が始まったと思ったが、島ではリゾート開発を進めようという動きが進んでいた。元過激派で、八重山の伝説的英雄・アカハチの子孫という噂もある父・一郎は、リゾート開発反対派としてマスコミから取材を受け、騒ぎはどんどん大きくなっていく・・・という話。

 上巻ではただ無茶苦茶な印象だった一郎が、下巻の後半になっていくとどんどん格好良く見えてくる。やっていることは変わっていないはずなのに、見え方が違ってくるから不思議だ。体制や周囲の人々に安易に流されず、自分の心に従う生き方は英雄そのもの。自分だけではなく、読んだ人はみんなきっと上原一郎の言動に魅せられるだろう。

「二郎。世の中にはな、最後まで抵抗することで徐々に変わっていくことがあるんだ。奴隷制度や公民権運動がそうだ。平等は心やさしい権力者が与えたものではない。人民が戦って勝ち得たものだ。誰かが戦わない限り、社会は変わらない。おとうさんはその一人だ。わかるな」
「おとうさんの中にはな、自分でもどうしようもない腹の虫がいるんだ。それに従わないと、自分が自分じゃなくなる。要するに馬鹿なんだ」

読者

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奥田英朗の本

ヴァラエティ

ヴァラエティ

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Chie Mochida

奥田さんの短編集。対談も入った贅沢な一冊。 特に最後の夏のアルバムという短編が好き。自分の年代と近いのもありノスタルジーを感じた。子供時代は何であんなに毎日楽しかったんだろう。神社とかで缶蹴りしたなぁなんて ラストでホロっとさせられた。子供にとって死は遠いもので想像さえ出来ないものだと思う。けれど身近な大事な人が居なくなるということが死ぬって事だと気付く。奥田さんの小説はいつも心の琴線に触れる。

4か月前

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罪の轍

罪の轍

Picture

渡辺洋介

神田村経由専門書版元

オリンピックの身代金でこの時代を描いた著者による実在の事件をモデルにしたミステリ。 「誘拐」本田靖晴+「少年」大島渚の世界感というべきか。寛治の逃避行の先をもう少し見たかった。 カバー写真は傑作写真集「張り込み日記」渡部雄吉としっかりとした世界感はまさにプロの仕事。奥田作品によく出る やたら勢いの良いレフトの活動家も健在。「椅子に片膝を立て、足に水虫を塗りながら」P.46この場面どこかで見たか読んだ気がしたけど どこだろう。まさにこの時代にありそうな場面。 物語で重要な役割を果たす東京スタジアムその跡地は日光街道上り線千住大橋の陸橋で左の視界に入るのだが(ライフの看板が目印、通り過ぎる度にここがあの場所かと再確認する。 名選手榎本喜八もここでプレイしていたのかと感慨深い。そして現役引退後も上鷺宮の自宅からここまで走っていたのかと。

6か月前

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我が家のヒミツ

我が家のヒミツ

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なおちゃん

なおちゃん25歳!!

好きなシリーズ!エピソード自体どこにでもある話だけど、どこにでもある幸せを感じにくくなったら読みたい本。いつも救いのある結末が良い!

1年前

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