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マシマロウ 若い頃は若い連中が読まないものを… |
読み終えた、瞬間、言葉が、うまく、まとまらなかった。本を読んでこんな経験はそうそうないことだ。私は、二つ目の話にぐっときた。しばし、考えてひとつの結論に行きついた。自分と物語との間に距離感がうまく処理できなかったのではないか。そう、感情移入しすぎてしまったのだ。誰に?主人公?主人公の彼女?その彼女の父親?いや、彼ら全員の気持ちが痛いほどわかってしまったのだ。特に、父親の娘への思いは完全にシンクロ状態。こんな状態では、いい悪いの判断は無意味。ただただ余韻を満喫しよう。