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半年間同棲していた耕介と別れても、雛子は冷静でいられるはずだった。だが、高校生のトオルとつきあっていても、耕介への想いはじわじわと膨らんでゆく。雛子は、大... 続き

コメント

(新潮文庫 315頁)

タイトル『ぬるい眠り』を含む9編の短編集。

厚皮が剥がれ真っ赤になった皮膚のような江國香織の繊細さや脆さは、人間として また女性としての強い魅力でもあるが その開き直った自由を個人的にグロテスクに感じてしまう時がある。要するに痛々しく感じるのだ。

しかしその、強がりにも見える痛々しい自由に 僕は何度 励まされたか分からない。今作は “世の中で生きる江國香織” が感じられる。現実からの逃避ではなく、文句を垂れ嘆きながらも 現実をシニカルに生きようとする強さが感じられるのだ。(作中にもあるが、それは “弱さにも見える強さ” である)

たまに呆れますが、女として大好きです。

タイトルのぬるい眠りそのままの雰囲気でした。

どの短編の主人公も愛すべき人。
ラブミーテンダー、ぬるい眠り、放物線 が好き。

江國香織さんの描く女性はエネルギーに満ちていて、読み終わった後はいつも頭がぼーっとしてしまう。
それでいて、圧倒的に静かで、穏やかな気持ちになる不思議な作品ばかり。

短編集、そのはじめ一編『ラブ•ミー•テンダー』はとても短いのだけど読み終わって顔を上げた時、そばにいてくれる人や家族がいる有り難みに気づく話でした。

久しぶりに読んだ江國さんです、帯に「きらきらひかる」の10年後を描く作品を含む短編集と書いてありましたので、つい。

江國さんの作品の中ではやはり1番好きなのは「きらきらひかる」なので、続きが気になりました。で、それ以外の短編もいつもの江國さん作品です、みずみずしい文体で、愛情にストレートな女性が主人公で、エキセントリックな1面を持ち、感情の起伏が極端に大きいか、小さいという特徴があり、理解ある男性(ゲイ含む)が出てくるという特徴があると私は考えています。ですが、初期の作品に多い特徴です。最近のものは読んでいないので、少し違ってきているとは思いますが。

個人的には「清水夫妻」が1番好きです、お葬式に出る事を趣味とする中年の夫婦との交流を描いた短編ですが、私の好きな江國さんの作品です。「きらきら~」の続編というか10年後の近況を視点を変えて描いた作品「ケイトウの赤、やなぎの緑」もなかなか良い、カラリとした作品で、あの夫婦はそうなるであろうという10年後を裏切りません、そこが良かったです。蚤との格闘を描く「災難の顛末」も唸らせる作品です、恐いです。

しかし、中でも1番気になったのは最も短く、力強く、それでいて江國さん個人のプライベートは全く知りませんが、何となく私の中で素の江國さん個人に近いのではないか?と(もちろん私の勝手な、ヨコシマな想像です、失礼ながら)思わせる人物の出てくる「夜と妻と洗剤」が強烈な印象を残しました。恐ろしい短編です。

ゆるい日常に起伏を与えたい方に、軽い(けれど軽すぎるわけではない)物語をお求めの方にオススメ致します。「愛」の重さと軽さの対比も味わえます。

2007年 10月

短編集なのに長編の様な読み応えと満足感。ちょっとよじれた世界のでもごく普通な物語。よかった。

嫉妬というのは、相手をしばるものかと思っていた。とんだかんちがいだ。嫉妬にしばられてがんじがらめになるのは自分なのだ。

すっきりと、かなしい。けど気持ちいい。
そういうことば

短編集
さらっと読めるのになぜかあとを引く9編

読者

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江國香織の本

100万分の1回のねこ

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山奥

花屋 植物担当 から転職 書店員…

「100万回生きたねこ」 大好きな絵本を、これまた大好きな作家さん達がこぞってトリビュートした贅沢な一冊 どの作品も、生と死というテーマを重く温かく表現しています 絵本の書評ではなく、文学作品として扱っているところがいい 多くを問いかけます

5か月前

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彼女たちの場合は

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岸本ミリ

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アメリカを見てみたい そう言って旅に出られたらどんなに素敵なことだろう、大好きな従姉と一緒に。もちろん安全は保証されていないし、なにが起こるかわからない、広大なアメリカという国を、文字を通して一緒に見に行けた、そんな一冊。

9か月前

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