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コメント

吉村昭が全国を旅してまわった食べ歩き紀行文。その地でしか食べられない逸品からお店選びの極意まで、控えめでありながら筋の通った氏の作風との共通することも多い。その中の一篇「長崎半島でフグとカマボコ」半島ならではの異国感とカマボコの製造過程が楽しい。
「それは、一般の人の口に入る機会はなく、カステラの製造所内に入ることを許された者しか食べられぬ由であった」p24
「これは、カステラの耳とはちがいますが、実際はこれが一番うまいのです」p27
吉村昭文体は健在。

読者

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吉村昭の本

海の祭礼

海の祭礼

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hikumahika

森山栄之助の出世物語とラナルド・マクドナルドの人生を描いた歴史記録文学。英米などの開国要求により英語通詞の必要性が高まったが、マクドナルドの日本上陸と蘭語通詞森山が邂逅する奇跡がペリーやハリスらとの交渉に大きく貢献する。

8日前

海馬

海馬

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渡辺洋介

神田村経由専門書版元

副題に動物小説集とあるように人と動物が関わることで起きる物語の短編集だが、対象はあくまで人間だ。マタギのような宗教性こそ帯びていないがストイックな姿の老猟師が魅力的な「銃を置く」、長年愛用していた銃を警察に引き渡すとき「長い間おれの身を守ってくれてありがとう、と、胸の中でつぶやいた」p.203 この場面が特にイイ。この短編は「熊嵐」からの時間軸でのつながりもある。 ただ、映画「うなぎ」の原作にもなった「闇にひらめく」、(「仮釈放」も一部原作になっていると思う)を筆頭に女性観がふた昔まえというかそんなに男性に都合のいい話があるかな?と感じるのも事実。ただ小説が書かれたのは今から30年~40年前なので当時の視点はそうだったのだろう。

3か月前

史実を歩く

史実を歩く

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土川

よろしくお願いします。

丁寧な取材と資料の調査に感心しました。

1年前

プリズンの満月

プリズンの満月

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kuwa

小学生を相手に、日々働いています…

実在した森田石蔵という元刑務官の話や、彼が作ったという年表をもとにして書かれた小説。完全にフィクション。 ドラマのような感動や、物語の起伏はない。むしろ時間軸場所軸が前触れなく変わるから、吉村昭に慣れない人には読みづらい印象。 それでもやはり、あとがきにも書かれていたけど「共苦」の感情を作品の基底においてあるところが、日本人たる自分の心を揺さぶる。 戦争責任なんて、個人はおろか、国単位で考えてももしかしたら存在しないんじゃないかと思った。

1年前