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香港法人の代表取締役として出向を命ぜられた、IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一を待ち受ける陥穽とは? 解説:北上次郎。 続き

コメント

異色の犯罪小説にして恋愛小説、という触れ込みでしたが、後書きに書かれているように小説ジャンルを分類しても意味は無い感じで、この小説の魅力が伝えられないと思いますね。好き嫌いはあると思いますが、構成の良さ、文章力、キャラの雰囲気など、とても良くできてる作品でした!

600ページに及ぶ長編。夜も忘れて読み耽っていました。恋愛小説なのか、サスペンス小説なのか、ビジネス小説なのか。さまざまな要素が絡まり合いつつ、最後までずっとだれずに、緊張しっぱなしの展開。読み終わった後の喪失感がすごい。もっとこの物語にいたかったなぁと思いました。

600ページに及ぶ長編だったが、あっという間の終幕。
主人公は40手前の中間管理職のビジネスマン…だったはずなのに、気づけば守りたいものを守る為に成長していた。
ある意味荒唐無稽なストーリーラインを違和感無く伝えられているのは、マカオや香港の情景描写が精緻を極めているからだろうか。
そのかわり、主人公の脇を固める人々の描写にはややご都合主義的な部分を感じさせる点が残念だった。
とはいえ予想をつかせない展開は見事で、読み終えた時の満足感は高かった。

恋愛小説だと思っていたら、思わぬ話の展開に夢中になっていました。中井優一が次第に強くなる姿に、何とも言えず惹かれました。

面白かった。もっとこの本の中にいたかった。余韻が心地よい。

今更ながら読了。

マクベスのパロディを日本風ハードボイルドの味付けとして楽しめる物語。

マクベスをなぞるような物語構成ではあり、タイトルの時点でこの物語が悲劇であって、悲劇的結末によって幕が降りる事は予め提示されている。

しかし、最近女性作家の小説ばかり読んでいたせいか、この小説の女性たちは男性にとって「こうならいいな」という女性性、女性像ばかりでリアルで生々しい女性は描けていないように感じてしまう。

決して貶す訳ではないけれども、日本型ハードボイルドはどこかマッチョにもなりきれず、かといってF.マーロウのような「善き生き方」も提示できていない。

どちらかというと童貞男か勘違い男のスタイルになりがちであるかもしれない。

この物語も等しく、童貞男の勘違いと自己愛に寄り添い、時に強く、時にか弱く、いずれにしても従順であり続けるという幻想的女性像に満ちている。

女性というのはもっと生々しく残酷で苦しみに満ちた存在であるし、そもそもシェイクスピアが描いた女性たちも残虐で嫉妬深く、他責的で怨念の沼から腕を伸ばしてうまくいかない現実が窮屈で足掻いて いたはず。

そこに愚かで純粋な男性が沼にはまって破滅するのがシェイクスピアの悲劇ってものだった・・気もする。

従って、タイトル『未必のマクベス』があらわす通り、物語それ自体が『マクベス』に達していないようでもどかしく。

精緻なマカオ、香港の描写に登場人物のリアリティが伴わず、悲劇という物語を十分に納得して楽しめるだけの感情移入、投影が生じない。

でも、物語は面白い。本当に面白い。

とてと切なく悲しく
最初はこれから旅に出る王に少しワクワクしていたもののやっぱりと思うところもありつつ
マクベスは知らなかったけどもっと
しりたくなりました

2018年137冊目。

夢中で読んだ。
止まらなかった。
この感覚は久しぶりだった。

なぜか
切なく
美しい。

読者

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早瀬耕の本

彼女の知らない空

彼女の知らない空

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ほんのむし

2020年92冊目。早瀬耕の書く男女間の会話は格好良いなー。聡明でロマンチック。キューバと香港良く出てくるけど、好きなのかな。わたしもシェイクスピアの例え話で会話してくれる上司の下で働いてみたい。/20200611

約1年前

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AIと人類は共存できるか?: 人工知能SFアンソロジー

AIと人類は共存できるか?: 人工知能SFアンソロジー

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嶋村史緒

無節操に何でも読みます。

どれもドチャクソ面白いです(語彙力無し)。
特に「政治」をテーマにした長谷敏司『仕事がいつまで経っても終わらない件』が好きです。
“AIが人間の仕事を奪うのではないか?”
とよくテレビで取り上げられていますが、この作品は
“寧ろAIのバージョンアップとアップデートのせいで、人のプログラミングの仕事がいつまで経っても終わんねーよ!”
という切り口でひじょ~に興味深いのです。

約2年前

プラネタリウムの外側

プラネタリウムの外側

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やな

本業はシステムやウェブ、紙モノな…

とにかくびっくりした。 読んでいて、ヤバイヤバイナニコレヤバイと、のたうちまわる感覚のまま読み切った。 前日譚となる『グリフォンズ・ガーデン』よりも先に読んだので、IDA-10がどんな格好をしているのか想像もつかなかったけれど、さらには削除という概念がないというバイオ・コンピュータの概念もよくわからなかったけれど、それでも仮想世界が現実世界を凌駕していく危うさは理解できた。というより、現実世界がどれほど危うく脆い世界なのか、ということを意識させられた。 「めったにない何度も読みたくなる作品」の一つに仲間入りした。

約3年前

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グリフォンズ・ガーデン

グリフォンズ・ガーデン

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やな

本業はシステムやウェブ、紙モノな…

1992年に刊行された早瀬耕のデビュー作である単行本を、改訂し文庫化したもの。先だって刊行され、読んで衝撃を受けた『プラネタリウムの外側』の前日譚ということで発売を楽しみにしていた。元はゼミの卒業制作として書かれた作品と知る。(出典 HAYAKAWA BOOKS & MAGAZINE の 2017/9/13 の記事より) コンピュータや工学系についてはほとんど詳しい知識はないけれど、登場する恋人たちの会話の流れで難しい言葉もある程度、理解できる構造になっている。 結局、最後はどうなったのか。まだ読み終えたばかりで受け取ったものが上手くまとまらない。人によって捉え方も違うと思う。読んだ誰かと語り合いたい気持ち。 『プラネタリウムの外側』のときも思ったけれど、何度も読み返したい本の一冊に仲間入りした。

約3年前

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