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筆者は環境ジャーナリストで普段はほぼヴェジタリアンなのだが肉食について、自らの手で殺し処理したものだけを食べる生活を実験的に行ってみようと決意し実行した記録。釣りや狩猟を行い、屠畜場をも訪れて生き物がいかに殺され食肉になるかをも目の当たりにする。そこから得られた結論として、現代の大量生産的な食肉や漁業のあり方に疑問を呈し、より人道的な畜産や漁業へのシフトを提案し、肉や魚を減らした食事への転換を提案する、という内容。特に食肉生産の具体的なやり方やハラルの問題などは非常に興味深かった。現代では動物は電気やガスで気絶させられてから絶命させられるのだけど、ハラルについては祈りが耳に届かないという理由で今でも生きたまま殺すべき、という一派がいたり、西欧では知らない間にハラルを食べさせられている、といったムスリム以外からのクレームもあったりするのだそうだ。全体として非常に興味深いし勉強にもなるし、ご説ごもっとも、という感じではあるのだけど、一方でどうしても金持ちの道楽だろ、という思いや上から目線を感じてしまって感情移入が難しい、という感じもした。意識高い農場でのびのび暮らす豚を世話する女性にいつもいいもの食べられていいね、と言って、自分はこの農場の製品は手が出ないのでスーパマーケットのベーコンしか食べられない、と返されるシーンが描かれているのでそれなりに筆者自身も認識はしているようなのだけどそこは消化不良のまま終わってしまったな、という感じ。

自分たちが食べてる肉や魚はどんなところで育ち、どこでどんな風に処理されて口の前までやってきたのかは、最近ではトレーサビリティやらなんやらのおかげでなんとなくはわかるようになっては来たけれど、それはわかった気がするだけのことでしかないし、トレーに生産者の顔が描いてあっても、消費者としてなにか気持ちが大きく変わるってことでもない。だったらどうするか。また極端な、とも思えるけれど、著者は現場に足を運んで、自ら動物の命を絶ってみることを選んだ。
狩猟(著者はイギリスの人だから日本より多少はとっつきやすいという事情もあるはず)や釣り、車に轢かれて死んだ動物の採集(ロードキルっていうらしい。もちろん食える状態のものはありがたく…)、そして屠殺場の取材などを通じて魚食も含めた肉食の問題を考えていく。まあこの人もとからベジタリアンとかヴィーガン風味の人なんで、ちょっとバイアスかかってんじゃないかって部分も多々あるが、肉食には倫理が必要なのでは、という意見には賛成するしかないように思う。ただそれってある程度余裕のある人たちに限ったことで、食うや食わずの貧困層のほうがジャンクフードで肥満気味って話なんかを考えればなんだかなあってとこもあったりするとか、いろいろ留保はつけつつもとても貴重な本であることは確か。

読者

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文学

何者かになるのは決してむずかしいことじゃない

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QUEST-A∞N

ギタリスト、UNHCR親善大使、俳優、父親。 様々な面を持つ彼の全てから熱量を感じさせ、今まで全くMIYAVIという人を分かっていなかったなと思うと同時に、改めてカッコいいと感じた。 ストイックに自分と向き合い、妥協せず、イマが常にピークな状態であるように準備して高めていく。 その為にはどんな事を日々積み重ねていくのか、心身をコントロールしていくのか、MIYAVI流が詰まった一冊だ。 内容も分かりやすく、自分はどうしたらいいだろうかと考えたくなる前向きなメッセージも響く。 『劣等感を持ったところで、いいことは何もない。そんな暇があったら、自分を上げる事に時間を使うべきだ。それしか道はない。大丈夫。自分が気にするほど、人はあなたのことを見ていない。だったらあなたも人を見る必要もない。もっと自分にフォーカスしてあげればいい』 手元に置いておきたくなる本でした。

2日前

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苦海浄土

苦海浄土

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maiko miyatake/bookrooming

しりとり読書はじめました

しりとり読書11冊目。『活字狂想曲』からの「く」ではじまる本。 日本が、そして世界が歩みを止めたかのような3月に読み始めたけれど、読んでいる間本当につらくて、なかなか読み進められなかった。 身体を水銀に侵されていく人々と、それを支える人たち、対するチッソ及び政府のあまりに無心な態度はどうだろう。そしてそれは今に重ならないとはとても思えない。 この素晴らしい文学から、私たちはなにを学んでいたのだろうか。 今読んでよかったし、これからも読まれるべき本だと強く思う。 石牟礼道子がつづる水俣の言葉が本当に美しく、泣けてくる。 「うんね。もう、家も要らん、銭も要らん、なあんも、要らんところにゆくとばい」 帯装画 チカツタケオ 装幀 KAWADE DESIGN WORKS 次は「と」からはじまる本。

4日前

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七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

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amaretto

趣味は積読

時事ネタに追いついてくると面白さが二乗になる。 「いいね」の為なら命を投げ出す子供たちは、比喩でもなく本当のこと。手のひらの画面が自分の世界になる。 マコトのお母さんの「世のなかの幸せと個人の幸せは別もんなんだよ」って言葉は全世界の人が認知してもいいと思う。 比べたがりな私たち。

4日前

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