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GTR 何か言いたくたる本にコメントを残… |
カジュアルな哲学の入門書なんだけど、凄く良くまとまっている。
作者が想定している方向性が明確で、それが構成としてもちゃんと反映されている印象。
普通は定番のソクラテスやプラトンから始まって、時代的に20世紀ぐらいで終わる構成の本が多い。でも、この本は現代進行形の問題、環境問題やグローバル資本主義に関しても論点を明確にして解説している。
この辺りの構成からも作者の「哲学は現代社会人が生きるための道具」として読者に使って欲しいと考えている事が伝わってくる。
また「この本を読み終わって、深く学ぶための参考資料」などもちゃんとある程度のスペースを取って丁寧に解説している。
知識の習得で終わらずに「哲学を使う」と言う事にチャレンジしたい人にはオススメの本。