|
ぬぬに 非ワカモノです |
結末の伏せられた五編の短編小説を探すミステリ。
「アントワープの銃声」のモデルは「ロス疑惑」事件かな(←中高年判定リトマス紙ワード)。
バブル崩壊後の暗い世相、氷河期世代の閉塞感が色濃く反映された作品。
|
ぬぬに 非ワカモノです |
結末の伏せられた五編の短編小説を探すミステリ。
「アントワープの銃声」のモデルは「ロス疑惑」事件かな(←中高年判定リトマス紙ワード)。
バブル崩壊後の暗い世相、氷河期世代の閉塞感が色濃く反映された作品。
|
暇人 本の感想を書く場を求めて |
見逃していた米澤穂信の作品。
古書店の店員である主人公の元に、ある日寄せられた奇妙な依頼。それは、今は亡き無名の作家が残した5つの短編を集めて欲しい、というものだった。
報酬に釣られて引き受けた主人公だったが、集め始めた短編にはある家族に纏わる秘密が隠されていた。
といったあらすじ。
メインの推理は中々の面白さ。作中作として5つの短編もしっかり書かれる所が面白く、その分作者の苦労が偲ばれる。
そして「追想五断章」という名の通り、5つの断章についての追想、といった趣のある作品だった。作品を探す主人公はたしかに主人公なのだが、過去の事件と今の自分には何も関係が無い。それを思う主人公は、きっと羨望すら感じていただろう。
劇的じゃ無くても人生は続く。毎度の事ながら、今回もほろ苦さを噛み締めつつ読了。
![]() |
12人 |
![]() |
真実の10メートル手前
太刀洗万智を主人公とした連作短編集。 時系列的には『王とサーカス』よりも前の話も入ってる。ただ、読む順番としては、 さよなら妖精 王とサーカス 真実の10メートル手前 の、順でよいかと思います。 当事者ではない人間(記者)が真実を追うことの傲慢さ、怖さ。記者としての業のようなもの。露悪的になりながらも、一線は守ろうとする太刀洗の凛とした立ち位置が印象的。
|
![]() |
本と鍵の季節
図書委員の男子高校生2人組が本や学校生活にまつわる謎を解いていく。軽妙な会話とのんびりした図書館の雰囲気に油断していると、謎を解いてみても、まとわりつく不穏な空気にヒヤリとされられる。怖い怖い。
|
![]() |
インシテミル
時給11万2千円。七日間観察されるだけの簡単なアルバイト。 集められた12人の男女、12の凶器、そして鍵の掛からない部屋。 米澤穂信らしい、底意地の悪さに満ちた一編。
|
![]() |
氷菓 (1)
Corp grana
|