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コメント

認められたい欲求、子供の頃に子供だと認められなかった沖の気持ちに共感しました。

2020/7/12読了
ハセには沖が必要で、沖にとってもハセの存在は大切だけれど、ハセが沖に向けるものと同じだけの感情の重さは持たない。そういう、人間関係の同等でない切なさみたいなものは、寺地さんのこれまでの作品に比べて強めに出てる気がする。
最初から母親という存在が自分にとって薄いけれど、父親から存在を肯定されて生きてきたハセと、親の理想通りに生きられないことに苦しんで逃げて、でも逃げたことへの罪悪感も忘れられなかった沖。民生委員をしていた他人のことに一生懸命な母親と同じ仕事についたけれど、寧ろ母親のことが理解出来ないし、同じようには生きられない民恵。
皆ひとりではないし、そもそも社会というのはひとりでは生きられない仕組みになってるんだけど、それがわかっていても、何か理不尽な目にあったとしても自己責任としか言われないし、助けを求めた手を跳ね除けられるのは辛くて苦しいし、それなら初めから助けを求めない方がいいとなってしまう気持ちもすごくよくわかる。
ハセには沖がいて良かった。父親とトクコがいて良かった。そして、典子さんが器の大きな人で良かった。自分を傷つけた人間に対して、寛容になれるような大きな器になりたい。

読者

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寺地はるなの本

架空の犬と嘘をつく猫

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ひろむ

月に7冊以上、年間では85冊読破…

2020/7/5読了 どうしても家族というのは、良くも悪くも距離が近すぎて、難しいものがある。 愛おしいんだけど、憎らしい時もあるし。 友達なら優しくできることでも家族相手だとキツく言ってしまったり。家族のことが大好きで常に大事な人は幸せだけど、家族なのに(家族だからこそというか)許せないケースもそりゃあるだろう。 祖父母と父と母と姉の6人で暮らす主人公の羽猫山吹が、8歳の時から、中学二年の時の初恋、大学生になって彼女ができたり、就職したり、プロポーズしたり、人生の節目数年ごとに章が変わる構成で進むうちに、祖父が死んだり、姉が家を出て行ったり、家族構成も変わるのも面白い。山吹本人の個人史なんだけど、同時に羽猫家の家族の歴史でもあるという。寺地さんの描く物語のラストに、いつも希望があるところがとても好きだな。

3か月前

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