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「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリンの小説集を日本でついに刊行! 2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、短篇の名手レ... 続き

コメント

「背中に太陽を受けながら、キッチンの食卓で紅茶を飲んだ。正面ポーチに作った巣からスズメバチが入ってきめ、家の中を眠たげに飛びまわり、ぶんぶんうなりながらキッチンでゆるく輪を描いた。」

24作品の短編集。
著者の生い立ちがリアリティのある壮絶な物語を書くのか。
アルコール依存やら薬など読んでて楽しい気分にはならないけど、上に引用したような一瞬でその場に引き込まれるような文章もあり面白かった。

喪の仕事が特に好き

短編集なので、本の題名は、作品群の中の一つでいいわけだが、この題名は、衝撃的すぎるような、気がする。ボクが選ぶとすれば、「さあ土曜日だ」とするだろうな!

いっとき本屋さんの海外小説コーナーで平積みされていたこれ。なんでも「再発見」された作家とかで、かのアリス・マンロー、レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスなど名だたる作家たちに影響を与えた作家なのだという。それは読んでみねば、ということで。影響を与えた作家たちが揃って短編の名手だけあって本作も短編集。見開きを見るとかなり美しい人なのだけどその人生は壮絶で、鉱山技師の父親のもと僻地を転々として育ち30歳になるまでに3度の結婚、30歳で4人の子持ちのシングルマザーでしかもアルコール中毒だったという…。掃除婦から刑務所で囚人に創作を教えるなどさまざまな職業に就いてきた彼女の作品は日本で言うと私小説。同じようなシチュエーション、同じようなシーンが頻出するのだけれどマンネリとは違う迫力がある。アルコール中毒の教師が息子に財布と車の鍵を隠されてそれでも小銭を掻き集め息子たちが起きてくる前、早朝に酒屋に歩いて行って...という話とか、もう壮絶というしかない話ばかりなのだけどなぜかそんなに嫌な感じがしない不思議な作家。なんだろう...露悪趣味ではなくて冷静に自分の状況を把握してそれでも前に向かおうとするガッツみたいなものが感じられるからだろうか。こんな嫌な話ばかりで読後感が悪くない作品も珍しい。もっと沢山の作品を読みたいとは思わないけれど凹みまくった時に再読するのは良いかもしれない、そんな印象を受けました。これは良かった。

これが全部事実?アルコール依存もがんで死んだ妹も直接に吐き出せる表現は例を見ない

キリっとした切れ味鋭い短編集。「どうにもならない」のアル中描写が染みる。「それから家を出て角の酒屋に向かった。もう今なら開いている。」p.120
やめようとは思っているけど脳にジワリとしみこむ誘惑。

トラックを暴走させるジョン叔父のアルコールが入った脳髄による根拠のない高揚感及び全能感が痛い。

読者

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文芸

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ただのひと

第二次世界大戦中、クロネコと出会う人たち皆が、勇気を取り戻し生きる活力を取り戻す。 ウェストールの戦争作品は、実際の戦争を背景にしてるが、切り口が違っていて、どれも楽しめる。 共通している事は、 『人間がせっせと作りあげる戦争とは、さまざまな恐怖のことであり、恐怖こそ、あっけなく人間自身の神経も生命も踏みつぶしていく』(あとがきより) という事。

約23時間前

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