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やし太郎 なかなか本を読む時間が最近は取れ… |
理由のつかない現象は、1つの要素であって、そこからどのように論理的にまとめられるか―を楽しみながら読みました。こういう風に導入され、こういう風に出てきて収束する、というようなパターン化にはほぼ皆無なので、触感が毎回違っていて新鮮に楽しめます。テレビドラマに向いていそうだけれども、われわれには見えないし感じられない霊的存在は、全く表現しないでほしいです。CG化してしまうと、もう完全にぶち壊しです。
ところで読み終えて一番気になるのは、多くの依頼者が探偵の存在を知るきっかけになる、仄聞して覚えてしまう…「語呂合わせの電話番号」です。どんなのなんだ⁈という。 と、この落ち着いた雰囲気だから、「えっ、まさかそれを電話番号にするの⁈」というような妙なのではないことを願いたいですが…。