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gogogo090811 会社員 |
少年たちの冒険譚は次第に煮詰まり、特異点を迎える。そこまでの描写が素晴らしく丁寧でなめらか。
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少年たちの冒険譚は次第に煮詰まり、特異点を迎える。そこまでの描写が素晴らしく丁寧でなめらか。
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小さな場所
とても読みやすい |
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逃亡作法
東山さんデビュー作。装いを新たにして再登場。近未来的な刑務所から始まる、ふた癖ぐらいでは足りない奴らの「逃亡作法」。この作品から、東山さんのファンになりました。この人の描く人物にはいつも魅了されてしまうが、本作の主人公ツバメが、とにかく格好いい。正しい馬鹿馬鹿しさと、それを曲げない気骨と度胸。不敵に真っ直ぐ、前を見つめる姿が似合います。カッコいい小説、コレですよ! |
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ブラックライダー(上)
ハードボイルド終末SF×ピカレスクウェスタン。 マイナス二十度のカンザスシティから、実録マッドマックスのメキシコへ。全てが壊れた後の世界で始まる黙示録、その終わりまでの物語。 「こうなったら」ロミオは弟に言った。 「『生も死も冷たく見ながせ』だ」 「ああ」スノーが応じた。 「『行け、騎馬の男よ』」 今年読んだ中でダントツの一番面白かった本。 たぶんこの先も何回も読むと思う。
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ライフ・ゴーズ・オン
“なにかの外側にいるような感覚。忘れかけていたけれど、ぼくはここ以外のどこにも存在したことがない。その意味で、つまり自分の居場所を確認するという意味で、嘘をつくのは最悪じゃない。最悪なのは嘘が報われないことで、もっと悪いのは嘘が報われることだ” どこにも行き着けない現実と、取り返せるはずもない“人生の負け分”。重ならない夕焼けにせめて、同じ名前をつけることが出来たら、別の何かを選べていたのだろうか。主人公がずっと、所在なさげに佇む夕方の子どものままに思えて、あらかじめ奪われた未来を考えてしまう。 東山さんの作品はどれも素晴らしいが、本作の重たい感じに直木賞の片鱗を味わせて頂いたような気がする。クールでシニカル、胸のすくようなユーモア、カッコいい小説が読みたいならこの人に決まってる。 |