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Toru Omae 欧米ミステリを中心に読んでいます… |
音楽ファンとして非常に気になる存在。スウェーデンで起業したスタートアップがいかに世界的な存在になったのか、について非常に興味があったので手にとってみた。一般的な音楽の聴き方がレコードからCDになりそして今ではストリーミングとなっている認識なのだが、そして自分はAppleMusicに加入しているのだが、やはりストリーミングを一般的にしたのはSpotifyという認識を持っている。その彼らがどういう動機とどういうやり方で新しい世界を作ったのかを知りたいと思っていた。その観点からまず言いたいことは…原文が悪いのか翻訳が悪いのかわからないけれどもすごく読みにくい、ということでもしかしたら技術的な核心の部分には触れられなかったのかもしれないけれど一見簡潔に書かれている文章がなぜかものすごく読みにくい。そして物語そのものも、違法ダウンロードを無くし音楽家にも利益が出るようにいわば音楽の裾野を広げようとした、という美しい動機が語られてアップルやテイラー・スウィフトとの戦いなどが描かれているのだが...その辺は割と淡白に書かれていてどちらかというと金に関するところが生き生きと描かれている印象。あまりも生臭くて後半ちょっと気持ち悪くなったくらい。どういう目的で書かれたのかわからないけれども正直なところSpotifyのことが嫌いになりました。これは逆効果じゃないかな。お金の話が大好きな人にはおすすめします。