9784478111680

発行元から

読書術には、1冊の本を読む時間を節約したい「速読ニーズ」と読んだ内容を忘れない「記憶力ニーズ」があります。読書を習慣化するために必要なテクニックではありますが、それ以前に、「書いてある内容が理解できる」が重要です。

速く読めても、内容を覚えていても、読み手である自分が理解しているか――読書においての「読解力」さえ上げれば、速読や記憶力に時間をかける必要もないのです。

そこで、参考になるのが、理系の読み方です。理系は、問題を発見し、仮説を立てながら実験・検証して、自分の論をアウトプットする。理系では当たり前にやっている作業が、超合理的な読書術を生み出しました。

これまで東大生を500人以上、医大生を2000人以上輩出しているカリスマ講師である著者は、この読書術を学生に教えたところ、
・参考書を読む時間が減った(インプット時間の削減)
・読んだ内容を使って問題を解く時間が増えた(アウトプット時間が増加)
・自学自習の時間で、「自ら弱点を発見→それを潰す」というサイクルを回せた
などの成果を生み出しました。

大事なのは、「合理的」に読むことです。

具体的には、理系的な「問題発見力」と「仮説」によるスクリーニングで読むべき箇所の絞り込みを高精度で行い、読書の時短を徹底させる。さらに、アウトプットに時間を割くことができ、「実験と効果検証」により、読書によるリターンを最大化します。

この読書術を通して、一流のビジネスパーソンが持つ「問題発見力」「仮説思考力」「抽象化力」「行動デザイン力」「評価重視力」が得られ、地頭がよくなることは必至。学生から社会人まで、とにかく時間のないなか、読書効率の最大化をはかりたい人に向けて、理系が当たり前に持っているノウハウを提供します。

目次

序章 なぜ理系の読み方は文系に勝るのか?
●なぜ、理系は難しい本を多読できるのか?/●読書のハードルを下げられるところまで下げる/●「速読」できなくても「時短」はできる/●頭のいい理系は1冊15分で「合理的」に読む/●読書の正解は現実世界における変化量でわかる/●本から得る情報の「質」を最大限に高める/●理系学生の「学参」の使い方で、読書効率は上がる ほか

第1章 読書の効果が劇的に高まる3つのこと
●読書効果を上げるために、本を読む前に忘れてはいけないこと/●理系の「問題発見力」で問題意識にピントを合わせる/●読書の効果は、アウトプットの「形態」で9割決まる/●情報は「絞る」が勝ち:本の9割は捨てる覚悟でいい/●「最適な読書量」を検証した結果、わかったこと

第2章 読解力を高めて読書をモノにする理系読書
超合理化サイクルを回す前に押さえておきたい3つの力/●Step1:文脈を理解する メタデータのチェックをしよう/「何を語るか」より「誰が語るのか」が大事/「システム」は目次でわかる/●Step2:本の旨味を抽出する スクリーニングで読む箇所を決める/スキャニングで「要約」「図表」を優先して読む/●Step3:著者の解釈をうのみにしない 著者の主張を疑問視する/著者の「根拠」を疑う/情報の出所は読了後にまとめて解消/●Step4:活用したい情報を加工する 加工ステップに移すのは、高濃度抽出した情報のみ/読書で成果に直結するアイデアが湧き出るたった1つの条件/理系的アイデア2大発想法~帰納法&演繹法~

第3章 できることが3倍になる読書の検証実験
●実体験からしか生まれない「経験」が最強の学習素材/●知識に変えたい情報だけデータで残す/●なぜ、理系は「試し打ち」を重視するのか? /●失敗しないと、わかるものもわからない/●アウトプットで「頻度」を重視する理由//●やりたいことを細かく分解する~「変化1%未満のルール~/●「3分でできる実験」簡単プランニング 

第4章 わかっただけではなく、きちんとできているか?
●前に読んだ本から学ばないまま類書を読んではいけない/●検証実験の「評価」で重視すべき視点/●できているかどうかをチェックする「評価マトリクス」/●自己評価の精度を高めるたった1つのコツ●フィードバックをもらうべき最適な人の選び方/●骨の髄まで本を活用する「読書メンテナンス術」/●「積ん読」をなくすシンプルな仕組み/●新たな問題意識と仮説を創ろう~次なる読書へ向けて~

犬塚壮志の本