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たまたま無料動画で見れた宮崎 哲弥さんが水道橋博士と出ている番組「博士の知らないニッポンのウラ」にゲストとして出ていた脳機能学者の苫米地さんという方が気になって読んだ本です。この番組は凄く面白かったです!「浅草キッド」に注目した事はありませんでしたが、良かったです。

苫米地さん肩書きがまたスゴイ人で、いろいろな勉強をされているみたいですが、話しの内容と喋り方、話している相手(今回の「博士の知らない~」の場合は水道橋博士さん)の理解にあわせたり、宮崎さんに合わせたりが面白かったので読んでみたのですが、本人の喋りの方が、文章より良かったです。なんとなくですが、この自慢げに話す事そのものもネタみたい(当然映像として流されるわけですから、考えて演じる部分はあると思いますし、宮崎さんだって演じていると思いますから)に私には感じられますし、そのネタをベタに信じ込む事がまた可笑しいと思わせる為なのかな?と。キャラは立ってます、凄く。

スピリチュアルとは何か?からテレビという公共の電波を使った「オーラの泉」に代表される江原啓之氏の言動について、オカルトと宗教、オウム真理教、輪廻転生、カルマにていて、果ては死生観にまで話しが広がっていきます。が、動く、喋っている本人を見た後ではその文章の、文体の、あるいは内容を伝えるインパクトはかなり薄く感じました、どれも正論で、当たり前で、当然の話しに感じられました。基本的に同意できる話しでしたし。つまり早い話しが「楽になり、安易な思考停止になるな!」に至る話しですから(もちろん何処かで思考を結論つける必要があるわけで、思考停止が安易になることが、視点がひとつになる事が問題を生むのだと考えます)。

しかし、仏教の仮観、空観、中観の話しは、いつも宮崎さんの本や話しに出てくる中で非常に分かりにくかった部分なのですが、すんなりと理解できたと思います、もちろん原典をあたっているわけではありませんからこれが全てだとは思いませんが、理解しやすい説明だったと思います。特に中観思想はこれからももう少し調べてみたいと思っています。極論ではなく、感情の爆発ではなく、「あえて」するなにかに説得力を持たせてよりよく理解してもらう、理解する土壌をつくる(内田 樹先生の言うところの『合意形成が必要なことの合意』みたいな話しです、説明が下手でスミマセン)ための話しや理解にどうしても必要なことですし、知りたいと思わせます。

また、「機能」の話しもとても良かったです、「機能」の話しから「終わらない自分探し」へと進む考察は充分読むに値する(と私は思う)文章だと思いました、興味がある方は是非。これもある意味後の結論に至る「あってもなくても良い、今できる、もっと大事な、しなければならない事柄は他にある」に繋がる話しだと思うので。

ただ、いつもの私の感想になってしまうのですが、この手の「スピリチュアル大好きくん」や「現実逃避くん」や「自分探しくん」がこの本を手にとってくれ読んでくれるか?というところが、もう少しなんとかならないか?と思うのです。その点を考えるに、この本は少しだけ私が今まで読んだこの手の本と違って良い所がありました。それは『間違って買ってしまいそうなくらい「スピリチュアル」っぽい装丁になっている』という点です。私はこの点を最も良い(もちろん内容も良かったのですが)と思いました。

いつもながら、これを読んで『自分はやはりちょっとは考えてるぜ!』で安心してしまう自分を少し戒めたいと思う気持ちを最後に付け加えて。

スピリチュアルに興味のない方に、あっても疑問を感じたことのある方に、オススメ致します。

2008年 11月

読者

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人文

世界最強組織のつくり方

世界最強組織のつくり方

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おおなまず

重度の書痴(ビブリオマニア)

その辺のビジネス書とは一味違うマネジメント論理。何せ、この組織はHIV、結核、マラリアの三大感染症を相手に、公的私的を問わず資金を集めてきて闘う国際組織。そこでは、徹頭徹尾実践的な「マネジメント」が求められる。医療福祉という結果が数字で読みにくい分野で、どのように目標を設定するか。説明責任(accountablity)と実行責任(responsibility)との差異。組織の目的と、個々人の働きをどう結びつけるか。ステークホルダー全員を動かして、プロジェクトを遂行するという断固たる意志と行動力に支えられて彼らは今日も任務を遂行する。組織論としても大変示唆に富む内容。

約12時間前

試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する

試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

なぜか哲学のことを知りたい、という欲求が昔からあって…たまーにそういう本を買ったり借りたりするのだけどもいつもちんぷんかんぷんで...お恥ずかしながらようやく気がついたのはいきなり哲学者の本を読んでも理解できない、ということでやはり入門書から読んでみようと思ってまず手にとって見たのがこれ。タイトルこそふざけた感じだけど個人的にかなり優れた書物と思っている「哲学用語図鑑」の監修者が書いたものということがわかったので読んでみましたがこれがあたり。センター試験の倫理で過去に出された問題を取り上げて、設問の意味をわかりやすく解説してくれているのでようやくこういうことだったのか、と少し理解ができたように思うのと巻末の参考書籍一覧が非常に良かった。ここからさらに入門的なものを読んでいきたいと思います。哲学が分かったからどうなるのか、についてそもそも分かっていないのだけど(笑)

1日前

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「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

教科書にはもちろんWikipediaにもそもそもほとんどの人の記憶にも残っていない小説の世界を取り上げた本。日本の識字率の高さ故と思われるが明治期には大量の大衆向け小説が出版されており絶大な人気があったのだという。その黎明期の作品をいくつか取り上げてあらすじを紹介してくれているのだが…これがものすごい作品のオンパレード。娯楽作品の発達の段階が垣間見えるというか…。初期はストーリーを考える力がないので講談を速記したものだったらしい。それが需要に応えるべくだんだん創作に走るようになって最初は人物像系も難しいからか豊臣方の真田幸村とか後藤又兵衛が主人公だったりするのだけど、史実との整合性に悩んでようやく架空の人物を創作しだす、という流れ。基本的な問題解決法が全て暴力なので主人公はどんどん超人になっていき、あまりにも腕っぷしが強いので身長より肩幅が広く胸板も厚いため立方体になったヒーローがいるとか(笑)黎明期とはこんなものかと思うのですが伏線は忘れられ放置されひどいものになると主人公が途中で死んで別の主人公にすり替わったりするものもあるらしい…などとても興味深く読みました。この時代に現代にも通じる小説を書いていた漱石などのいわゆる文豪は本当にすごいんだな、ということとやはり純文学だけでは世間のニーズは満たせないのだな、とも思いました。ちなみにタイトルは明治期に流行ったバンカラ(ハイカラの反語、粗野や野蛮に振る舞う人のこと)な主人公が「野蛮ということでは本場」のアフリカ人とともに…という現代では絶対に出版できないような作品のことである。いやいや面白かったです。

1日前

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