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NHKドラマ化で話題の探偵フィリップ・マーロウ・シリーズの第一作がハヤカワ文庫に初登場! アメリカ「タイム」誌、仏「ル・モンド」紙の名著百冊に選出された傑作小説 続き

コメント

探偵フィリップ・マーロウはやはり格好いい。時に痛い目にあいながら損得よりも美学とか倫理を優先する武士のよう。一方で、チャンドラーの描く女性はいつも欲望むき出しで奥行きがあまり感じられない。作者のトラウマ? 描写の細かさとぶっ飛んだ比喩表現も、らしいです。

チャンドラーはフェイバリットな作家のうちの一つでとにかくどの作品も何度も読んでますが、この作品の村上春樹さん訳は初めて読みました。
こういう話だったんだ^^;これが作者の長編第一作で、個人的にチャンドラーは「長いお別れ」が最高の作品と思いますけどもこれも実に良かった。
あとがきで春樹さんも同様のことを書かれてますが、チャンドラーをミステリ作家として捉えると大きく失望することになります。雰囲気、主人公マーロウの生きざま、を読む物語であって、正直なところ破綻しがちのプロットや謎解きはどうでもいいのです。
その世界にひたれる人にとっては素晴らしい作品だし世界観がしっくりこない人には全く面白くない作品だと思います。
そして万人にとって面白いとされる作品にはおもしろみを感じない自分にとってはやはり素晴らしい作品です。最初の30ページくらいでダメと思った人はやめといた方がいい作家だと改めて思いました^^

「あなたは私がこれまであった中では、誰よりも冷たい血を持った獣よ、マーロウ。」
「私のことはヴィヴィアンって呼んでいいのよ」
「ありがとう、ミセスリーガン」
「あんたなんかくたばればいいのよ、マーロウ」

読者

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レイモンド・チャンドラーの本

水底の女

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

村上春樹さんのチャンドラー長編翻訳シリーズの最終作。自分はこの作品がけっこう好きで春樹さんも同じだから最後までとっておいたのかな、と勝手に思ってたらそうでもなくて…むしろ微妙だから最後に回したということらしい。チャンドラーがよくやる短編を膨らまして長編に(それで金を二回稼ぐ)した本作は二つの短編をむりやりくっつけたもので春樹さんはそのむりやり具合があまりお気に召さないらしい…。たしかになんとなくくどかったり都合が良過ぎたりする部分があって改めて読むと??というところが目立つけどもチャンドラーの作品はそういうものであってむしろはっとするようなシーンや粋な会話を楽しむもので全体の辻褄とかミステリとしての出来は二の次なのだ...もちろん春樹さんもご承知の上だけど。その意味でこの作品の冒頭部分~依頼人との初対面のシーンとラスト、それに田舎警官の描かれ方が印象深く何度読んでもしびれてしまう。これでもうこのシリーズが終わってしまうと思うと本当に寂しくてならない。チャンドラーの翻訳では清水俊二さんのものが有名でそれらと春樹さんの訳はどう違うかな、と思っていたが本作が一番違うかな、と個人的には思った。

1年前

プレイバック

プレイバック

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

村上春樹のチャンドラー長編翻訳シリーズ、残る二作品中から先に訳されたのがこっちだったのがちょっと驚き。 チャンドラーは大好きな作家で長編は昔からなん度も読み返している。彼の作品ははっきり言ってしまうとミステリとしては三流で特にプロットが怪しく、謎もアクションも大したことがない。では何にひきつけられるかというと、主人公フィリップ・マーロウの生きざま、とか流儀、会話の妙とかそういうところと、たまにはさまれる実にチャンドラーにしかできないような表現やフレーズ、というところだろうか。 その意味でこの作品はマーロウがマーロウらしくなくミステリとしても謎の解明があまりにもひどく、ということで一番再読率が低かったのだ。残念ながらというか当然というか春樹さんの訳でもその辺の印象は変わらなかった。というかむしろ無駄なシーンや無駄なセリフが多いへんてこな作品、というイメージが深まったかも知れない。一番の興味は「男は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」というチャンドラーの一番有名なフレーズ〜角川が昔宣伝に使ったから日本でだけ有名らしい〜をどう訳すのか、ということだったが、こう来たか、という感じだった。くさしてるみたいだけどやっぱり好きな作家だし、本作もまた機会があったら再読するだろう。そして最後に残ったのがミステリとして一番まともかもしれないあれか、というのも興味深い。早く刊行されないかと楽しみでならない。

2年前

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湖中の女

湖中の女

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inoue

Webエンジニア

チャンドラーの長編第4作。冷たい山上の別荘地と都会のロサンゼルスの対比が印象的。

約3年前

リトル・シスター

リトル・シスター

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kei

温泉好き。雑誌編集者

村上氏訳のチャンドラーはぜんぶ読むことに決めている。が、読み始めてしばらくして以前読んだことがあると気づいた。読んだのを忘れるくらい今回は展開や事実関係に不明瞭な部分がある(気がする)。ハリウッドで起きた殺人事件と探偵。ただ相変わらず比喩やせりふ回しは格好いい。「その身体は月光に照らされたタジマハールみたいな香りがした」。たまたま数ヶ月後、月夜のタージ・マハルを見に行く機会があり、なんとなくにおいをかいでみた。

3年前