文芸

ムーンライト・シャドウ

ムーンライト・シャドウ よしもとばなな

喪失と再生の物語。何かを失った時人はバランスを取ろうとする。他人から見ると奇矯に思えるようなことでもそこには必ず意味がある。 人と人が関係を紡ぐには、知り合い別れていく時間が必要なのだ。月の光の外にまつろう影のような別れの時間をも。

山女日記

山女日記 湊かなえ

この作者の本を読むのは初めて。とても女性らしい、ふくよかでウィットに富んでいて皮肉も当てこすりも自嘲も生きることのつらさもほんのり暖かく、何かいい気持ちになってしまった。 しかも、槍や妙高や白馬など、僕も思い出がある山ばかりで、懐かしさも加わって、いい本だったな。

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神坐す山の物語

神坐す山の物語 浅田次郎

奥多摩の霊峰、御嶽山。山にはいにしえから神々がいるとされ、崇められている。実際に山を徘徊していると、古い祠があったり、参道と思しき道に出くわしたりすることは多い。『遠野物語』を意識したという、お伽話。

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ラメルノエリキサ

ラメルノエリキサ 渡辺優

学生の復讐っていうのがツボでした。 表紙から魅力的だし、内容も素晴らしい! 自分も復讐とまではやらないけど、何となく気持ち分かるなーってとこあって、読みやすかったです。

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新章 神様のカルテ

新章 神様のカルテ 夏川草介

大学病院編。四年振りの新作というのに、読み始めたら登場人物達が脳みその奥から湧いて出てきました。 静かで遠回しな苦言とジョークをそこはかとなく吐く栗原先生に拍手喝采ですが、当の栗原先生は、そんなことしかできない力不足を嘆いている。 「真面目というのは真剣勝負」漱石好きも相変わらずです。文学的な台詞回しも素敵です。

作りかけの明日

作りかけの明日 三崎亜記

三崎亜記さんの本が好きでほとんど読んでいます。「作りかけの明日」を読んで、また全て読み直したくなりましまた。

ディス・イズ・ザ・デイ

ディス・イズ・ザ・デイ 津村記久子

私の周りや知り合い、そして私もこの本のまま。サッカーで一喜一憂して、落ち着かないけど、幸せな事なんだと改めてこの本を読んで感じました。今週の金曜日から、またこの本のような日々が始まる。

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ピノッキオの冒険

ピノッキオの冒険 カルロ・コッローディ

誰かが手紙を入れたビンを大海原に放つ。世界のどこかで拾われたその手紙が読まれる。素敵な本に出会うとそんなイメージが広がる。宛名のない、世界に宛てた手紙。 19世紀イタリアは政治的統一の遅れから、列強諸国に翻弄され貧しさに喘いでいた。 カルロ・コッローディも貧しい家庭に生まれ苦しい幼年時代を過ごした。そんな中、神学、哲学、修辞学を学び、書店での仕事を通して知識人、文学者、ジャーナリストと出会い、文学と政治への関心を深めていく。 フランスの有名な童話を翻訳する仕事を経て、彼はそれまでの人生で学んだ様々なことを教科書として童話としてイタリアの子どもに残す。 1881年7月から「子ども新聞」で連載が始まった「あやつり人形の話」(後の「ピノッキオの冒険」)は子ども達から熱烈に受け入れられた。 この物語は二度の大戦など様々な荒波を乗り越えて今に残る。 「ピノッキオの冒険」ではピノッキオは学校をサボって人形芝居を観に行き咎められる?芝居は子どもを誘惑する悪いものときえ描かれた。 21世紀の子どもと親たちはこの作品をどう読むか?

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僕とツンデレとハイデガー ヴェルシオン・アドレサンス

僕とツンデレとハイデガー ヴェルシオン・アドレサンス 堀田純司

最近、哲学を分かりやすく馴染みやすくしようといろんなコンセプトの本が出ている。シュレディンガーの猫が我が輩は猫よろしく語ったり、ビジネスとリンクさせたり、で、こちらはツンデレだ。ツンデレって何だ?結局、デカルト、スピノザ、カント、ヘーゲル、ニーチェを解釈しているのはおんなじだ。ただし、この本、縞模様を見せてお尻を突き出す、女の子のアニメみたいな絵が、スピノザの章の扉になってたりするんだよね。

ウイタ・セクスアリス

ウイタ・セクスアリス 森鴎外

友人から借りたもの。鷗外は得意ではないが、今回読んでもやっぱり得意ではない。読み方が間違っているのかとは思うが、感情や物語の起伏というものを期待するものではないかと。僕はただ鷗外書いた私小説として捉えている

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