文学

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家族無計画 紫原明子

タイトルそのまんま、本当に無計画な半生だったんだなという驚きが一番。 引きこもりの夫(家入一真さん)と結婚したのが18歳。すぐに妊娠して、夫は起業→譲渡で億単位のお金が入ってきて…と、絵に描いたようなITバブルに乗ったわけですが、突然お金持ちになってもお金の有効な使い方なんてわからないもんですよね。持ったことないけど。 お金から学んだこと、特に、働いたことがないママが独り立ちすることのサバイバル感がすごく伝わってきました。

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黒猫の回帰あるいは千夜航路 森晶麿

第1期の最終巻は、前回のゴロンゴロンを上回るゴロンゴロン巻で甘々のパフェーのよう。 最後の方まで読んで「ええ?!あ、やっぱりそうだったの?!」ともう一度読み返してしまう。 黒猫がちょこっと怒ったかな?というバーのシーンがとても好きなのは、珍しく感情の起伏を感じられたからかもしれない。 今回のおまけも特典も甘々でゴロンゴロンゴロンです。小さい頃の黒猫が語る恋愛観を読んで、これはもう最初から全部読み返して、黒猫の気持ちを想像してニヤニヤニマニマ楽しんでくれたまえ、という作者様からのお誘いなのでは?!と思いました。 特典はもうすでに5回は読んでますね。 くれぐれも特典から読むという愚をおかさぬよう…

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突変 森岡浩之

地球の一部が異世界に突然変異してしまう。突然変異が大地震と同じような被災として描かれ、突然変異した人々の3日間が描かれている。パニックSFというほどパニックしてる感じではなく、実際に突然変異したら、こーゆー感じになるのかな、という印象。興味深い作品でした。

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黄金の烏 阿部智里

不可解で、気持ちの悪い事件が立て続けに起こり、一度に謎が解かれた後に残る遣る瀬無さや後味の悪さ。それこそが奈月彦の運命を暗示しているようで…(本当のところはどうなんだろう…) 真の金烏とは何か、それが奈月彦の口で語られたあとで私が感じたのは、奈月彦のことを奈月彦以上に理解している、あるいは理解しようとしている人たちがそばにいることの意味と大きさだった。 全てではなくてもたくさんの部分を飲み込んでいる浜木綿がいる。わかっているからこそ全てを弟のために捧げようと思っている長束がいる。澄尾がいる。 その列に雪哉が加わる。加わるために歩き出す。 最初から最後まで一本筋が通っていて馬鹿正直なくらい真っ直ぐな雪哉が奈月彦にとって大きな力になるのだろうことが、嬉しくて楽しみで。

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私のことはほっといてください 北大路公子

タイトルに惹かれて買ったのですが、タイトル通りすごい破壊力のエッセイです。 紹介文に「小説とエッセイが地続きになっている」とあるのだが、まさにどこまでエッセイでどこまでが脳内世界なのよ!?という感じ。そしてそれがなんとも心地いい。 中でも『お風呂が遠い』には共感しすぎて悶絶しました。 ぬるいエッセイに飽き飽きしてる方にオススメです。

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日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 水村美苗

文章がとても理論的で、それでいて女性的な表現が感じられて読みやすい。 言語学を学んでいる人や教育に携わる人は、必読だと思う。 最終章の英語教育にまつわるところは、ぜひ今読むべき。 近代文学がなんと美しく完成されたものであるか、英語を全員が等しく学ぶことの無意味さ、日本語教育を軽んじている悪い意味での島国根性。 共感するところは多かった。勉強になりました。

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俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない 水沢秋生

寝るたびに違う時間の違う人になってしまう人のお話。 別人に生まれ変わる法則が、徐々に紐解かれていき、連続殺人事件との関係が明らかになっていきます。 そうなった理由がよくわからないのと、自分を思い出すのが唐突な気がします。なお、謎解きは、最後までヒントは出ないので、読み進めるしかありません。

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さよなら妖精 米澤穂信

ユーゴスラビアを題材にしていて面白そうと思い読みました 読み終えたあとは何とも言えない悲しさでした ユーゴスラビアについてもっと知りたいと思った本でした

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満月の泥枕 道尾秀介

主人公は生きている事を辛いと思う毎日ですが。軽妙に話はすすんでいきます。今までの道尾秀介作品とはイメージが違いました。ドロドロも好きだし。探偵なんかも好きだったけれど。人の優しさが染み渡る作品を読めるなんて思いもしなかったです。

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美しいものを 暮しの手帖編集部

なにげない線をつないでいくと、日常の風景が浮かび上がる。そんな挿絵がたくさん。名編集者の目に見えていたのはこんな世界だったのかしらん。幾何学模様のような、ゼンダングルのようなさりげないモチーフは真似して描いてみたくなる。 美しさと平和と暮しへの確固たる信念があるからこそ生まれてきた言葉が、ひとつひとつ沁みてきます。

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空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 阿部智里

雪哉の黒さ全開の、簡単にまとめれば痛快腹黒学園モノだった。 何もかも得手で記憶力抜群で戦略もピカイチの雪哉の苦手がそこか!というのは、可笑しくもあり納得でもあり。 身分の高い烏からど田舎の下っ端烏まで、たくさんの烏たちが集団で過ごす中で、ある者は「権力」を知り、ある者は「友」を知り、少しずつ成長していく姿が眩しいはずなのに、雪哉に関しては腹黒さに笑ってしまったり舌を巻いたり。 金烏の最も重要な秘密が明かされたとき、タイトルに背筋が震えた。これは、雪哉の青春物語なんかじゃなかったことに気づかされ、全ては金烏という大きな存在そのものにつながっていることを思い知り、作者にひれ伏したくなった。 文庫で買い揃えてしまった身では文庫化を待ちたいところだけど、次が待ち遠しすぎて単行本を買ってしまいそう!

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悪と仮面のルール 中村文則

悪と仮面のルール 伊藤 親戚 何もかも憂鬱なよるに 病んだ犯罪者 倫理や道徳や常識から遠く離れれば、この世界は、全く違うものとして俺達の前に現れるんだよ。まるで、何かのサービスのように。 遮光でもあったけれど、最初に語った将来の夢を最後にもう一度語るシーンが特に素晴らしかった。

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明治・妖モダン 畠中恵

明治時代を舞台にしたほんのちょっぴり怪しげな物語五編。 しゃばけシリーズとはまた少し違う雰囲気ながら、切なくも優しい人情ものです。

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インデックス 誉田哲也

2017/09/19 読了 いつもの姫川と違った軽いタッチの短編集。もう一度シリーズを読みたくなりました。

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折れた竜骨 米澤穂信

イギリスが好きなので読んでみました 架空の島のお話しなのであまり関係なかったですが面白かったです 犯人は早めに分かったけど真相は分かってなかったので最後まで楽しめました

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谷郁雄エッセイ集日々はそれでも輝いて 谷郁雄

著者の詩人、谷さんがこれまで暮らした街のことや触れてきた詩や詩人について、自身の単行本に載せた写真を撮った写真家たち、そして本を作ったときのできごとなどが書かれた自伝的なエッセイの本。文体が柔らかく、何回も読み返したくなる感じの本です。詩人の章では谷川俊太郎、中原中也、ボブディラン、田村隆一、吉増剛造、与謝野晶子など色々な詩人が登場します。谷さんが各詩人と詩にどう触れたのか、この詩はどういう意味があるのか、どう作られたのかという解説文が1つ1つ魅力的で面白い。街のこと、写真家についてのこともやはり魅力的で面白い。読んでいて気持ちがすっきりするような。枕元に置いておいて、時々読みかえしたい本です。

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