科学

終わりなき侵略者との闘い~増え続ける外来生物~

終わりなき侵略者との闘い~増え続ける外来生物~ 五箇公一

日本国外から国内に上陸した昆虫や動物などの外来生物の本。各外来種が日本に定着した経緯、外来の昆虫、動物がもたらすリスク。外来種を駆除するという選択肢を取った場合、外来種が減少したあとそこから絶滅するまでのコストは駆除開始のころより高くなること。そして多くの生命が失われてしまうことも。商売目的でやペットとしてなど外来種が日本国内に入る理由は色々。政府や社会が外来生物の影響を適切に評価し、対応方針を形成すること。そして多くの人が多種多様性や外来生物の問題に関心を寄せ、科学的データや事実を知って欲しい、とまとめに。

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論 ジュリオ・トノーニ

意識というものが存在することは誰にとっても明白なのに、意識はいつ生まれるのかは誰にとっても自明ではないというのは深い問いかけだと思う。 本書では統合情報理論を切り口に、意識は脳器官を通してどのように立ち上がるのかを説明している。 人工的にこの現象を再現出来たら意識を作ることは出来るのだろうかと妄想が膨らんだ。 自由意志の問題についても著者の別の論考を読んでみたいとも思った。

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はじめての統計学

はじめての統計学 鳥居泰彦

統計の入り口を学ぶにはとても良い本だと思います。 先日、新幹線の中で読んでたら、隣の青年に「これから統計を勉強しようと本を探しているのですが、その本はわかりやすいですか?」と聞かれ、オススメしてしまいました。

昆虫こわい

昆虫こわい 丸山宗利

小さなころ好きだった虫たち。 今は、触るのも憚れる虫たちに少しだけ親しみを持つことが出来たかも。 キモいとか言ってすいませんでしたあぁー昆虫すごい。

オーシャンバード―海鳥の世界

オーシャンバード―海鳥の世界 ラース=レーフグレン

1985年発行。定価6,500円ですが古本屋やアマゾンで2000円-3000円くらいでおいてあります。動物好きでしたら、見つけたらぜひ購入検討してみてください。 写真と文字のバランス(写真2:文字1くらい)が自分には丁度よく、とても楽しめました。可愛い写真があるだけでなく、フードコールなど海鳥全般の習性や、分類(アジサシ科ペンギン科…など)ごとの説明があり読み物としても面白いです。

火薬のはなし

火薬のはなし 松永猛裕

ミクロにもマクロにも使えて、花火などの芸術にも使われる火薬の魅力をわかりやすく紹介されてる本でした。火薬や爆発は身近では関わりにくいですが、より現代的な火薬に触れて生活に活かせるようになると面白いと思いました。

星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史

星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史 Benjamin McFarland

周期表に並んだ元素の性質を繙くことで、生物進化の必然性を解き明かしていく知的スリルに満ちた本……なんだけど、その豊かな(はずの)内容に反して、読み物としての出来栄えには疑問が残る。 原文のせいなのか訳がまずいからなのか知らないが(たぶん両方だろう)、章単位で「謎解き」していく本題部分と、折に触れ読者に身近な生活世界との接点を感じさせるための余談部分が、まるっきり等価みたいな書きぶりなのである。それもあまり親切とは言えない、ぶっきらぼうで短めのパラグラフをズラズラと並べていく文体なので、よほど科学リテラシーがしっかりしてないと、議論の勘所を正確に追い続けるのは難しいのではなかろうか。 ミクロで小難しい内容の話をするとき、読者の興味を引き続けるために、身近でイメージしやすい余談を散りばめるというのはもちろん正攻法の一つだ。元素の性質を説いて生命現象を解いていくというのは、間違いなくミクロで小難しい話だから、この手法を取るのは妥当ではある。しかし、本題との分量の配分や、語りのトーンの差、あるいは余談そのものの流れ、といった工夫をつけ損なうと、視線があちこちに飛んでいくばかりで、本題がなかなか前に進まない、という印象を読者に与えてしまう。 この本を読んでると、本題を理解するために使うべきワーキングメモリーが、次々と襲いかかる余談のせいでズタズタにされてケアもされない、という経験を味わうことになる。本題の内容はもちろん、余談の一つ一つも結構面白いんだけど、これではうまく集中できないし、なんとか読み続けても断片的なトリビアが流れていくばかりで、肝心の「解き明かす」楽しみにたどり着けないと思う。もしこの本を初見で楽しめるとしたら、大学の教科書(それも洋物の)で既に学んだ経験があって、余談と本題を常に正確に見分け続けられる人だけ……という出来になっているのではないか。 ポップな見た目から言って、中高生から大学初年程度の知識の人に読んでもらいたそうなのだが、その割にはちょっと敷居が高めで、結構ハードな読書になるんじゃないかという気がする。時間をかけてじっくり取り組みたい人にはおすすめです。(読解の苦労込みで)生涯忘れられない一冊になるポテンシャルはある。

世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史

世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史 スティーブン・ジョンソン

「ロングズーム」「ハチドリ効果」「隣接可能領域」という概念を駆使して、一つ一つはささやかな発明・発見群が、長い時間をまたいだ意外かつ確かな相互影響によって思わぬ形で世界を変えていく様子を活写した本。 大変面白いエピソードの詰まった、読みでのある作品……なんだけど、「超純水が体に悪い」という有名なデマ(というか都市伝説の類)を、冗談ともとりにくい筆致で書いていて、こりゃもしかして他のとこでもあやしい理解に基づいた記述があるのかな、と不安になった。そういうのを割り引いて、要検証かもしれないけどただ楽しみのために読める、という人にはおすすめです。面白かった。

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サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 ユヴァル・ノア・ハラリ

人間とは?いや、サピエンスとは。なんて恐ろしい生きものなんだろう。狩猟採取社会から農耕を始め、特定の土地に定住するようになったことから、劇的な変化が起こる。(いわゆる農業革命) サピエンスはどこまで自分たちの快楽や利便性を求めてしまうのだろう。自分もサピエンスの一員ではあるが、読み進めるうちになんだか地球や他の動物たちに申し訳ない気持ちになってきた。 虚構を集団で共有し、信じることができる能力は、他の生きものたちと一線を画す能力だ。そこに目をつけた著者。そして、細かな歴史を辿る能力の高さななただただ圧倒される。 後半にある「私たち」と「彼ら」の分類。確かにある。仲間とそれ以外、のような分け方。あまりいい印象を受けない。しかし、一方で世界がひとつになる大帝国が築き上げられると聞いた時、果たして分け隔てなく全て「私たち」になるのがいいのだろうか?これまで無数の民族があり、それが帝国によって亡き者とされてきた。これ以上、同化する必要ふないと思う。文化も、言葉も、宗教も、それぞれの違いを尊重し、認め合う世界になってほしいと思う。

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宇宙論と神

宇宙論と神 池内了

P97 革命的な理論を出そうという意気込みではなく、単に地球が動くという観点に立って先人たちが行った解析をやってみる気になったに過ぎないのである。そして、地球が動くという考えに物理的根拠が見出せなかったのでギリシャの古典に立ち戻り、地動説を提唱していたアリスタルコスを発見したのだ。