科学

物理学者は山で何を考える

物理学者は山で何を考える J.S. トレフィル

これも古い本。版元の名称もなかなかいい。プレートテクトニクスや岩石はどこから来たか、氷河や谷川の流れや川床を物理学から考える。そうか、例えば3000メートルの北アルプスの頂きから眺めるパノラマは、地球の成り立ちを表しているんだ。

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福 ユヴァル・ノア・ハラリ

前巻同様面白い。というか、前巻を踏まえてさらにスケールアップした見解だった。 資本主義という名の宗教を信仰する現代人、自分自身を新種の生物に変容させるかもしれない特異点の存在など、興味深い。 一度読むだけでは殆ど理解していないのだろうと読み終わってからそう感じる。もう一度手に取る機会を作りたい。

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タコの心身問題

タコの心身問題 ピーター・ゴドフリー=スミス

最近タコかコウイカなどの頭足類には意識/心があるとされているらしい。例えばタコを実験に使う場合は人道的な処置が必要だそうな。本書によれば、タコは特定の人物を記憶したり、興味を持って近づいてきたり、場合によってはいたずらを仕掛けたりまでする。ではその意識/心とは人間に近いものなのか。そうではなく、我々や猫、鳥なんかのような脊索動物と、頭足類とは進化の系統樹のはるか根っこに近い部分、つまりこうした意識が発生する前に種として別れているので、我々とタコの意識/心は別々に進化したという。 それだけでも相当に驚かされる話ではあるが、さらにタコとコウイカたちも、もしかしたら意識を持つ前に分化した可能性があるという。ってことはタコとイカは別の意識/心な訳だけど、要は未知との遭遇や、レムの著作に見られるような異星人との邂逅みたいなものが、なんと身近なところで2回も!あったことになるのかも。それもすごい話だ。偶然なのか、映画の火星人ってタコに似てますよね(本書にも書いてあるけど)。 しかし、先日は『魚たちの愛すべき知的生活』で魚の意識について読んだところでこれとは。意識/心の存在はどこまで拡がるのだろう。また、違う発生、形成の道筋を辿ってきた意識/心と我々はどうコミュニケーションできるのだろう。

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流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則

流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則 エイドリアン・ベジャン

進化とは自由になるためのデザインである。この地球上にあるものすべてに共通したデザインは、なるべくしてなった自然の産物であるという考えであるコンストラクタル理論。 進化とは偶然の産物などではなく、なるべくしてなったデザイン。 その理由を具体的、科学的な裏づけを元に検証しています。

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デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂 落合陽一

巷で言われているほど難しくはないです。日頃落合さんが仰っていることが具体的に記されています。 個人的には第3章で議論されていた、オープンソース化による社会の変化に胸が高鳴りました。 「すべての個人は個別の最適解を持ちうる上、標準化はあまり意味を持たず、最適解は時系列と環境によって異なる。」 非中央集権的なシステム(ブロックチェーンなど)による社会のオープンソース化は、これまで不可能だった個人の最適化を可能にします。それにより人々は個別の価値観を持つことが可能になるという主張です。 現代の我々の社会は均質的思考が求められ、時にそれが苦悩の種になりますが、今後人と違うことが否定されない社会になると予測してくれることに、私は将来に希望を持つことができました。

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デザイナー・ベビー ゲノム編集によって迫られる選択

デザイナー・ベビー ゲノム編集によって迫られる選択 Paul Knoepfler

2014-15年執筆、出版 CRISPR-Cas9という遺伝子組換え技術や デザイナーベビーの倫理についてを 幹細胞研究者が分かりやすく書いた本 同じような表現や話が繰り返されたりするけど誰にも分かりやすく・ひろく問題提起をしたいためだとおもう そこまで前の話になるまえに読めて良かった

山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門

山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 藤岡換太郎

子どもの頃、手の甲を一方の手指で押し付けてずらすとシワが出来るのが、山の成り立ちだとか、インド大陸や伊豆半島が大きい陸地にぶつかり、その時のシワでヒマラヤや丹沢が出来た、とか大人に教えられて笑った記憶がある。山登りをしていると山の斜面に土の色が波打って縞模様になっていて、これが地層だな、なんて。考えてみれば不思議だよね。

ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在

ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在 山内一也

思考する訳でもないのに、見事な社会行動をしたり物を作ったりする昆虫も「うえ〜」と思うのだが、細胞ですらない物質の連なりであるウイルスが、宿主や生態系を活かしたり、「免疫」(人間がウイルスに対する、ではない、ウイルスがウイルスに対する、だ)を持ってたりって、一体何なんだろう。日本のウイルス学の泰斗の一人がやさしく説く、全編「うえ〜」「ぎょえ〜」の一冊!

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 スティーヴン・ジェイ グールド

こんなにスリリングで驚きに満ちた、不思議なワクワクする生物進化の本はない。化石、というだけでも心踊るのにバージェス頁岩の話ならなおさらなのです。本当にこんな生物が地球に生きていたのか。僕が好きなのはアノマロカリスかハルキゲニアかな。

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土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて

土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて 藤井一至

★★★☆☆ 「私たちの食卓に並ぶ食べ物の95パーセントは、統計上、土に由来する。ただし、食べているのは土ではなく、植物を介してだ。植物は動けないため、その栄養バランスは土の養分供給力に大きく左右される。」【208ページ】 「弱みを強みに変えられるのか、その逆へと進むのかは、社会全体の知識の有無に大きく依存する。自分の生活と12種類の土との関わりを認識することは、自分の食と健康を守る最初の一歩だ。」【210ページ】

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