文庫

論理と感性は相反しない

論理と感性は相反しない 山崎ナオコーラ

終わらないあとがき、更に最後の解説まで読むと本当に清々しくこの本を閉じることが出来ます。”燃えないゴミの袋に捨てる”出来事はゆっくりと、でもハッとさせられる。

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女官 明治宮中出仕の記

女官 明治宮中出仕の記 山川三千子

明治天皇の皇后の晩年に仕えた女官さんの手記。 『パレス・メイヂ』という漫画がお好きな方には垂涎の一冊のはず。 穏やかで華やかで、宮中という特殊な世界。皇后宮との細やかな生活。一人の女官の目線で生き生きと描かれていて、物珍しく読んだ。 女ばかりの職場の苦労や、「お下がりもの」の裏話などなど興味が尽きない。「〇〇ではこんなことが書かれていたけど、あれは嘘、あんなことありえない。本当はこう」というような話は女官さんならでは。 明治天皇崩御と昭憲皇太后崩御は、著者の哀しみが胸に迫る。

ワイルド・ソウル〈上〉

ワイルド・ソウル〈上〉 垣根涼介

この本の全てが正しいと鵜呑みには出来ない。そう分かっていても、国家という存在に対する恐怖の芽を植え付けられた心境である。力強い文章、登場人物達の緻密な心理描写、そして下巻に続く先の読めないストーリー展開にまんまと洗脳されてしまいそうになった。 暗雲立ち込めるような上巻のラストに、物語の行く末が気になってしょうがない。

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母性

母性 湊かなえ

母であり、子供である。このテーマは私にはかなりしっくりきてしまい、引き込まれた一冊。 モヤモヤは自分の中にあるものと同じ。

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ツナグ

ツナグ 辻村深月

この本を読んだら、必ずみんな誰に会うかを考えるんじゃないかなと思う一冊。 ありそう、あってほしいと思う。

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タイタンの妖女

タイタンの妖女 カート・ヴォネガット・ジュニア

主人公は地球→火星→水星→木星(タイタン) と壮大な旅をする。 自分の意志ではなく、逃れられない運命のために。 その間に、地球と火星で戦争したり、世の中が新宗教に支配されたりする。 登場人物はみんな誰かに利用されている。気付かないうちに操られていたり、手の上で転がされている。 人間に選択意思はあるのだろうか、というのが、小説の一つのテーマだ。 私達は誰の影響も受けずに、自分自身の意思によって生きることができるのだろうか。 もしも気付かないだけで、誰かに運命を決められていたら、もしその事に気づいてしまったら… その時必要なのは、寛大な心か、それとも受け入れる為のこじつけか。 人生の意味って、なんなんだろう。 それとも、愛すべき人を愛せたらこう言えるのだろうか。 『私を利用してくれて、ありがとう』

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TUGUMI

TUGUMI 吉本ばなな

ここで見つけた本だ。海辺の、ある夏のお話。夏は儚いけれど、つぐみはさらにとてつもなく儚い。心地良さに揺られながら、でも最後になるにつれて少しドキドキしながら読んだ本だった。夏は良い、記憶に残りやすくて、儚い。 私はこの本を誰にオススメするだろう、と考えたとき、そうだな、少し独り占めしたい気分になった。

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わたしを離さないで

わたしを離さないで カズオ・イシグロ

終始落ち着いた文章の中にある独特の世界観。 子供時代の思い出の宝物や、使命について、仲間を失うことについて、いろんなことを考えて余韻に浸りました。

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鍵のかかった部屋

鍵のかかった部屋 貴志祐介

2018年12冊目。開けっ放しの扉とか、ガタついているドアとか、そういうの見ると、榎本さんに侵入されちゃいそう…。って思うようになりました。/ 201801

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水沢文具店: あなただけの物語つづります

水沢文具店: あなただけの物語つづります 安澄加奈

5話からなる連作短編集 入り口に「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」という張り紙が貼ってある小さな文房具店 仕事に悩む女性、イジメにあっている中学生、行き詰まっている小説家、祖父への裏切りに後悔している友人、野球ができなくなった高校生 いろんな人がオーダーして 生きていくうえでの 〝ままならないもの″ と向き合い乗り越えるためにすがりたいものなのかもしれない

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