新書

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために 岸見一郎

表題の通りであることは間違いありません。『嫌われる勇気』以前に出た入門書の位置付けだと解釈しました。 内容は非常に明快で予備知識なしでも難なく読むことが出来ます。学問ということでとっつきにくいと感じる方もいらっしゃるでしょうが、一読の価値がある一冊であることに間違いありません。

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哲学の謎

哲学の謎 野矢茂樹

会話形式で話が進んでいくので読みやすいし、軽めに読める。 これを読んでると、視覚や感覚を考えるとキリがないことに気付かされるし、考えると面白い

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僕らの社会主義

僕らの社会主義 國分功一郎

社会主義とは、失敗した過去のイメージで全てを否定するにはもったいなく、つまみ食いして良い時代に来ている。哲学は美しさばかり考えて来たけれど、身近な楽しさについて考えてみないといけない。 医療や福祉は健康に良いことは知っているが「楽しさ」についてよく分かっていない。大きな物語から小さな物語への移行がポストモダンなら、地域ごとに物語があるというのは、ポストモダンそのもの。 人口減少社会においては、空間や物をつくるわけではない、地域の生活を楽しく豊かにするコミュニティデザインが求められている。

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データ分析の力 因果関係に迫る思考法

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 伊藤公一朗

データとの接し方について書かれた本。大学時代に化学系の研究をしていたが、あまり因果関係について意識していなかった。本書を読んで、x(行動)とy(結果)の因果関係を示すのは難しく、様々な手法があることを学んだ。理系ではお馴染みのランダム化比較試験を行えば、行動と結果の因果関係を示すことはできるが、適用できる場面は少ない。そのため、弱いながらも因果関係を説明する近似的な手法を取り入れなければならないが、本書はその説明が明快で非常に分かりやすかった。様々なデータで溢れかえっている今日では、因果関係を念頭に置いてデータを解釈すれば、変なデータと解釈に騙されることはないのではないか。

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系統樹思考の世界

系統樹思考の世界 三中信宏

これまでなんとなく系統樹を使っていたが、本書を読んで、系統樹が産まれた思想背景が何となく分かった。科学の推論方式は演繹法と帰納法しかないと思い込んでいたけど、系統樹の思想は「アブダクション」という弱い推論法により支えられていることに、本書を読んで気付かされた。同時に、統計学を学んだ時にしっくりこなかった「尤度」や「因子分析」の概念も、本書の「アブダクション」の解説を読むことで理解できた。弱い推論も、積み重ねれば真実に近づく「かも」という、これまでの科学の思想からみるとものすごくテキトーな推論法「アブダクション」だが、パソコンと機械学習が急速に発達している今日では、理解しなければならない重要な概念だと思う。

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字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ 太田直子

2018/8/15読了 映画を映画館で観るのが好きだ。 吹き替えよりも字幕で観る方がより好きだ。 そんなわけで、字幕を付けてくれている翻訳者の方々の仕事に少なからず興味があったのだけど、この本は新書なので映画翻訳の基本的なことは押さえつつ、字幕の仕事現場で様々な立場でのアプローチ、「言葉」に対する拘りや発注者側からの意図的な改変などに納得しきれない現実なども書いてあって、どんな仕事も悩みは尽きないんだなーと面白く読みました。

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昭和の怪物 七つの謎

昭和の怪物 七つの謎 保阪正康

東條英機も石原莞爾も吉田茂も充分に怪物だが、一番謎めいているように思えた瀬島龍三が、その謎多き怪しげな存在感故に、この中では一番怪物に思えた。 また、理由はどうあれ東條のような人間に国を任せたことは、本当に悲劇であり笑えない喜劇であると感じた。 二度とあってはならない。

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ふしぎなキリスト教

ふしぎなキリスト教 橋爪大三郎

楽しかったー!聖書は通しで(週刊聖書で)読んで、おもしろかったですがよく分からないとこもたくさんあり、この本で「聖書って解釈して読むものなのね」と教えてもらいました。 私もキリストは時々むちゃくちゃなこと言うな・・・と思う時があります。笑

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ミケランジェロ

ミケランジェロ 木下長宏

芸術家ミケランジェロについての、作品の説明。 コスモスを大事にするレオナルド・ダヴィンチとの対比で、ケイオスを重視するミケランジェロという形で描かれている。 中公新書としては、正直出来があまり良くない。 図の参照が前に行ったり、後ろに行ったりと、いちいち見返すのが面倒くさく、すんなりと進めない。 内容も史料の裏付けが少なく、作者の私見なのか、ミケランジェロが本当にそう思ってたのかが分かりづらい。 知名度の割にミケランジェロについて書かれている書籍はそんなにない気がするので、そこに良かったが、全体的に不満が残る内容。

「負け組」の戦国史

「負け組」の戦国史 鈴木眞哉

歴史とはとかく勝者によって紡がれるものであり、敗者に光が当てられることは少ない。 本書は応仁の乱から、大坂夏の陣まで、戦国時代を通しての敗北者たちに焦点を当てた一冊。 明智光秀や、武田勝頼、豊臣秀頼クラスの超有名どころの敗者はさておき、織田政権下の河尻秀隆や、秀吉配下の神子田正治や、尾藤知宣みたいな、そういえばどうなったんだっけ?クラスの面々のその後が分かるのが面白い。 一口に負け組と言っても、敗北に至った理由は様々で、必ずしも本人の無能さや、判断のミスばかりが理由なのではなく、突き詰めると「運の無さ」に集約されていくところも興味深い。

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正しい本の読み方

正しい本の読み方 橋爪大三郎

本の読み方、というと速読法とか技術の話なのかと思っていた。そうではなくて、本を読むときはその背景や他の本との関係性を読み取ろう、とか、本との長い付き合い方、本の楽しい読み進め方を教えてくれる本でした。特に新書を読む際は活かしやすいかもしれない。文体が柔らかく、久方の活字!という私でも楽しく読み進められました。読書をもう一度趣味にしよう!と思っている私のような人にぴったりの本。

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日本のデザイン――美意識がつくる未来

日本のデザイン――美意識がつくる未来 原研哉

2018/07/28読了 デザインのデザインより先にこちらを読んでしまった… 日本のデザインというよりアジアのデザインって感じ。 西洋の考え方からどうやって脱却するか、日本はこれからどのように世界の中にあるべきか、みたいな? 阿弥衆調べよう

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西洋美術史入門

西洋美術史入門 池上英洋

美術史って?美術史を学んでも意味あるのか?と思う人に良い 美術館に行っても、ただ絵を見るだけだったけれど、これを読んでそれぞれの絵の意味を知りたくなった

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すべての組織は変えられる

すべての組織は変えられる 麻野耕司

概要としては、組織に蔓延る問題を「病」に例えて、その処置方法を他社事例などを基に紹介している。 特に印象深い点は、マネジメントを間違った方向に導くバズワード。流行語に惑わされ、全体的な視野が失われ実行していくことは、最悪組織にとっての毒薬にもなり得るという部分。これは施策を打つ場合は諸刃の剣にもなることを認識する必要があると思った。 もう一点が、意義や未来を語れるかという部分。日頃サラリーマンをしていると目の前の仕事を「こなす」ことが目的になっているところがあると言う点で自身にとって痛い投げかけであった。 すぐに自身で活かせそうな点としては、問題を挙げたメンバーが賞賛され・解決のサポートを得るところ。今の現場では問題挙げ損になっているところがある為、積極的な問題の洗い出しの仕組みとしても活かせそう。

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