ノンフィクション

飼い喰い――三匹の豚とわたし

飼い喰い――三匹の豚とわたし 内澤旬子

SNSで知った作者。どうしてそうなったのか、は追って他の作品も読んでいかねばならないのだけれど世界の屠畜場を回ったルポルタージュを書いた作者が屠畜場に至るまでの家畜の状況を知るために実際に豚を飼って屠畜しそれを食べるところまでを綴った本。巻末に作者の写真が掲載されていて驚いたのだけどほっそりした方で、ほんとにこんな女性が巨大な豚を三匹も一人で飼うことができたのか!?という印象。挿絵というか説明図もいくつか書かれているのだけどそれは緻密で繊細な印象でなおのことびっくり。地元の農家や業者さんたちの協力があったとはいえ養豚が盛んな千葉県旭市で廃屋を借り、実際にそこを豚小屋件住居に改修し、子豚をいちおうは出荷できる状態にまで育ててしまう行動力には驚かされる。法律が許せば実際に屠殺も自分でやったんじゃないのか、という勢い。とはいえ名前を付けてそれなりにかわいがっていた豚たちが殺され解体されるところも見届け料理人にも渡りをつけて実際にその肉を食べる会を催すとか尋常ではない。昨年「生き物を殺して食べる」という似たような趣の作品を読んだのだけどそっちは狩りが主であったりちょっと文化の違いがあってリアルに感じるのには無理があったのだけどこれは日本での話だけにやはりリアル。多少なりとも食べ物に興味のある人にはとにかく面白いから読んでみて、とお薦めしたい。

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43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層

43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層 石井光太

Kindle Unlimitedにて読了。 2015年に起きた少年による少年の殺人事件について関係者に取材したルポ。被害者、加害者、それぞれの周辺、土地柄などをしっかり取材し事件の起こった背景に迫る。 ただ作者も書いているように、被害少年の父親には密着しているが母親に取材できていないため、致し方ないにしてもどうしても掘り下げが不十分である印象が拭えないのは残念だった。

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こころに残る 家族の旅

こころに残る 家族の旅 小川奈緒

家族旅行って、今だからこそかもしれないけど、味があっていいなと思う。 喧嘩するとか、別行動するとか、旅先だけどいつもと同じことをするとか、家族次第でどんなやり方もアリなのである。 正解がない、でも自分達はこれがいいと思える、そんなスタイルの旅ができるのが、家族旅行の良さだなと思った。

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はたらく動物と

はたらく動物と 金井真紀

仕事との向き合い方を模索する中年オヤジに柔らかい刺激です。明日も生きていけそう。

文明が衰亡するとき

文明が衰亡するとき 高坂正堯

ローマ、ベネチア、アメリカの繁栄と衰退を分析し、日本が生き残る道を思索する。 個人的には、通商国家ベネチアの繁栄と衰亡の話が現代日本と重なる面が多くて興味深かった。 いまの日本では衰亡論はもはやトレンドと言っていいレベルであちこちで語られているが、一昔前に書かれた文明衰亡論を読んでみるとまた気づきがあって面白いと思うので、おすすめ。

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死体格差 解剖台の上の「声なき声」より

死体格差 解剖台の上の「声なき声」より 西尾元

法医学教授が自ら多数行なってきた法医解剖から、死と生のもう一つの観点を提供する。「最後のお風呂」、幼子の遺体の解剖、さまざま「死に方」など、率直な思いが綴られており、心を揺さぶられた。

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私が愛した渥美清

私が愛した渥美清 秋野太作

仕事上少しだけ縁のあった世界のことでしたので夢中で読了しました。今もって権力を持つ人を大胆にチャカしていて驚きです。小さな会社でチャカして廻っている私はそのせいでクタクタですが、筆者もきっとストレスを得ているのではないのでしょうか。それとも達観されているのでしょうか。ともかくも私の好きな渥美清さんでした。

レンタルなんもしない人のなんもしなかった話

レンタルなんもしない人のなんもしなかった話 レンタルなんもしない人

レンタルなんもしない人 交通費のみで様々な依頼に答える。 しかし、何かするのではなく何もしない。 まさに空気のような存在。 それでも多種多様な依頼があり、依頼者は満足して いるので面白い。 普通に生活していては経験できないことをたくさん 経験できて少しうらやましい。

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