社会

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とても簡単なLGBT入門書。しかし辞典……というか語録として使えるところもあり

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本との土曜日で見つけ、最初のコラムが植本一子さんだったので、即購入。 子供部屋からの出勤という企画がとてもおもしろかったなー。 あと、契約を打ち切られてからも仕事を丁寧に取り組んでいた方の仕事はリレー、という考え方がすごく好きです。20代の真ん中くらいに、間違いなくお金以外の何かのために働いていたことを、ふと思い出しました。

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終わりに近づくにつれて今後の在り方に触れており、面白かった。体験を交えた話で、とてもわかりやすい。私の知らない、貧困を知ることができた。

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法律における「その他」と「その他の」違いなどなど。おもしろい。

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チェーザレ・ボルジアからマキアヴェッリ繋がりで検索していて引っかかったタイトルでしたので、読んでみたのですが、凄く良かったです。 民主主義というとても当たり前に感じる制度の歴史と、その進化を学べて、しかも展望まで出来る分かりやすくて、読みやすい、とてもオススメの本です。むやみに難しい単語や変わった横文字も使わないで、とても良かったです。これ以上ないくらいに(なんとなく最後の方のコラムなんかを読むと18歳前後の方々を対象にして書かれているのでは?と感じましたが、私にはそのレベルで充分でした)分かりやすく読みやすいので、是非政治に興味がある方も、ない方にもオススメ致します。 何故「民主主義」が必要になったのか?やその歴史的背景なんかも、とても面白く勉強できます。王様、貴族などの特権から、一般市民の人権に至る流れ、それに伴う革命や考え方、考えられ方の流れが非常によく分かりました。また、国家のサイズの話しにはとても頷かされました。それに、代理と代表の違い、「みなし」の積み重ね、選挙という「みなし」行為の後に影響を与え続けられる「強い少数」の功罪、一般大衆が下す審判は果たして正しいのか?そもそも正しい判断基準を与えられているのか?など、とにかく目からウロコの話しばかりです。 中でも特に日本の現状を考えるにとても重要な福沢諭吉さんの「学問のすすめ」からの考察が素晴らしいです。つまりいかに政府をよりよく操縦しようとする気概を持ち、それに伴う責任の重さなり、結果の受け入れなり、リスクをも背負う覚悟が必要で、そう考える人がすくなればなるほど、利権絡みの「強い少数」の弊害を生む事になると。民主主義を理想に近づけ使いこなすには、それなりの1人1人の努力や向上が必要不可欠で、それが劣化するなら、寡頭制や僭主政(独裁)を生んだり、その方がましだったりする可能性があると。 また、こういう話しの場合、なかなか展望する、代案を、より良い何かを示す事が伴わないのが多いのですが、この本はそこがあってまた良かったです。ただ、かなり難しいでしょうし、もう少しフリーライダー(ただ乗り)さんたちの自覚を上手くコントロールする、こちらの言葉を届かせる方法も考えたいです。エリートまで行かなくても、酷いフリーライダーにならなくて済む階層が増えればと漠然と考えさせられました。 あまりに楽を覚えてしまったがために、また、物心つくころから便利な状態に慣れてしまっている今日の状態から考えると、非常に難しいと私は思いますが、知らないより知った方がまだ、可能性が、僅かですが、上がります。あとは各個人の想像力の勝負なのではないかと。「戦争は政治の道具である」のが、「政治は戦争の道具である」に変わる事、それによる弊害のいかに大きな事か。ただ、それができないなら、いっそ全てを破壊するぐらいの混沌が来ないかぎり目が覚めることは無いのではないかと思いました。 2008年 5月

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この本は1998年に出た方ではなく、2014年に復刊された方を読みました。阪神淡路大震災を神戸で経験した、当時美大生の著者による震災当時の周囲、街の状況と生まれ育った街、長田のことを文章と絵で記録した本。時々この本の存在を思い出して眺めています。震災の記録。大学の試験を受けるために神戸を離れ、再び神戸に戻ってきたときの気持ち。震災ボランティアで出会ったおじいちゃんおばあちゃんたちのことなど。文章や絵、状況の説明が大学生のものとは思えない。落ち着いた印象。しかし物事や人物を素直に捉えてみつめる感じは若いひとのもの。そして育った、長田の街の細かく愛着を感じる解説。大切な記録の本。

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シリアから、エリトリアから、アフガニスタンから、世界各地から欧州に押し寄せる大量の難民たち。 その彼らそれぞれに人生があり、名前があり、家族があるのだと気づかせてくれる一冊。 家族をエジプトに残し、永住権を求めてスウェーデンまでの凄惨で過酷な旅を続けるシリア人ハーシムの姿を「物語」として消化してしまいそうなダメな日本人のわたしがいたりもする。 難民問題はいずれ日本も対岸の火事ではなくなるとは思うのだけどね。

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本の未来の入り口になる本。 印刷本か電子本かとよく言われます。 が、大事なのは中身であり、読む人によって好みがあるわけです。 共存していけばいいと思います。 それぞれに良さがあります。

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トリビア的面白さ(私が考える、知らなかった事を知る楽しさの事を指します)の憲法のお話し+考え方の本です。私は何も知らないので、ここで書かれている事が正しいのか、あるいは極論なのかはっきりしませんが、それを差し引いても(でも、100パーセント正しい事実なんてそうは有りませんよね?)知ること、考える事の楽しさを感じられました。 著者の主張は読んで頂くしかないのですが、思い切って省略して順を追うと、 1 様々な思想家や活動家などの歴史的な出来事の上で、民主主義は成り立った 2 その上で民主主義を機能させる手段として国家があり、その国家を縛り、操縦するために「憲法」がある 3 しかし、日本の「憲法」は様々な意味で(押し付けられた、とか慣習法【大多数の人がそう思う事で成り立つ事】であるとか)死んでいる(機能を果たしていない) 4 その原因は教育に(国民に)ある 5 官僚組織や政治家、そして国民から「誇り」が無くなっている 6 国際法も破られる事が多い(紛争に発展する=戦争行為が起こりうる)、だからこそ、対抗手段を考える と私は理解したのですが、肯けるところもあり、ちょっと肯けないところもありです。 特に肯けるのは、「憲法」を変えればすべてが上手く行くわけではない、というところです。まさにその通り!ですよね。憲法が、法律が、権力が、道徳が、禁止していても事件や違反は起こりますから。 特に肯けないのが、教育を変えプライドを持たせ、民族教育をすれば変わると考えるところがちょっと。教育は刷り込みですから、素直に信じてしまう人の弊害も大きいし、疑り深い方々の(恐らく激しい)嫌悪からくる真逆への転向も恐いです。 私には(無教養な私の、ですから現時点での私見です)どうも日本人は忘れっぽくて、流されやすい、集団心理にとても弱い、同調圧力の高い、「(山本 七平さんの言う)空気」に支配されやすい、またその様な事を理解して(もしくは理解していなくても!)マスメディアが煽る事も商売の中に取り込まれている「今」小室さんの主張が余計に肯けません。 なにしろ私の親はこういう大きな話しが大好きなのですが、決まって極端な意見ばかり(それも自分側からの正義!)を声高に主張して、相手の事、立場などを考えにあまり入らない為に、いわゆる「断固たる決意!」とかいう言葉に流されやすい正論が大好きな人なのですが、この私の親のような方々に支持される事が、極論に走りやすい流れを作るであろう事だと思うからこその、違和感があります。(頭が悪くて、冷静になりにくく、それでも自分の意見を認めてもらいたい)いわゆるスッキリしたくて、熱しやすい人の過度な自己への誇りからくるノブレス・オブリージュ(「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」という意識の事、小室さんはエリート意識としています)ほど恐いものは無いと思いますから。そんな方にこそ本書の意見が支持されそうで、また恐い。その前に冷静になれる教育やスッキリしなくても利益を優先出来る頭のよさを教育しないとダメな気がします。 テロを(「暴政には暴力で排除」する事を民主主義では認めていると小室さんは主張しているのですが)認める事の意味は良くも悪くも考えてみる必要はあるかと思いました。 現状の把握部分は肯ける話しが多く、改善策、あるいはその原因に至る話しに少し違和感がありましたが、それでも面白かったです。憲法とは何かからはじまる考え方に興味のある方にオススメ致します。 2008年 1月

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雑誌サイゾーに連載されていたM2なるユニット宮台さんと宮崎さんの対談本の5冊目で最終巻です。 今回もいつものごとく様々な事柄に議論を膨らませ、日常の中で気になる些細な物事をニュースなどでは切れない切り口で仕掛けて来ます。それも今回が最終回。最後には「爆笑問題」の大田さんを交えた鼎談をしていまして、普段は大田さんの事を「世界から核兵器をなくせ!と100万回唱えると本当に核兵器が消えうせると信じる(本当は違うのだろうけれど、そういう風に見られていることが自覚できていない『イタイ存在』であることを揶揄して使っていると思われる)念力主義者」と批判しているのに、議論に参加するとなると紳士的な態度をとって議論する。あるいは心の中では馬鹿にしていてもその人の主張は聞き、その上で言葉で反論する。また議論を広げる為に相手の話しに乗った上で議論を膨らませる。当然ですが、話し合うなら当たり前の事で、しかも自分と意見の大きく違う方に対しても同じ様にできる宮台さんと宮崎さんにそれ以外の論客の方々との違いを感じます。だからこそ読んでみたくなるのですが。 中でも「天皇」という存在とその制度に関する考察は面白かったです。私個人的にはあまり考えたことが無かったので、論点すべてを把握できているわけではありませんが、天皇陛下としてふるまって頂く事に対する責任の重さや一個人に集中してしまう様々なご無理を強いる事の上で、はじめて成り立つ制度、という事に(システムに!)ビックリですね。 また、北朝鮮の話し(この話題は本当にみなさんそろそろ飽きませんか?そう感じる私は不謹慎かもしれませんけれど、心で思う事は止められないですし、ずっと前から存在する国というか地域というか、現実なのですからもう少し冷静になって欲しいです)や、靖国神社の話し(人が何かにすがり、信じる事の自由もあるが、信じない自由もあるし)なども確かに興味深いのですが、いい加減飽きました。 やはり、私が好きなところは認めたくないですが、知らない事を知っていく楽しさと、それにともなう優越感、それに結局もところ言い切ってくれる分かり易さなのだ(その過程は細かくとも)、と気が付くと少し醒めて読めるようになり、そうすると、宮崎さんも宮台さんも、何となく(私個人の感想ですけれど)そういう人たちを対象にして(ちょっと上手く煽ってみたり)言っている様に感じられました。そこが鼻につくというばつきます。だからこそ、普通人は自分の読みたいものしか読みませんから、少しでも広げる努力を続けたいですね。考えを決める事はその後を考えないこと(思考停止!)に繋がっていく気が致しますので。 やはり考える事に興味がある方にオススメ致します。 2008年 1月

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子供に大きい影響を与えるのは家庭環境より友だちとの関係とその集団での自分が選択する立ち位置 美貌格差は存在する

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日本人以外の女性でも、社会から一歩下がってしまう気持ちがあるのだと知り、安心と共感を覚えた。発売当初に読み、3年後の今読み返した。

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ベテランの事件記者が三億円事件、グリコ事件をはじめとする自分が取材してきた経験をもとに書いた事件エッセイ。肝心なところは「詳しくは拙書をお読み頂きたい」となってフラストするのと話が前後しまくるので結構読みにくい。作者が偉いなと思うのはいろんな事件について取材を通して独自の犯人究明を行なってる点。正しいかどうかは別として大事なことかなとは思う。それにしても気持ちの悪い事件っていっぱいあったんだなと改めて思った。

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初めて読む方なのですが、やはりとある人からオススメされて、読みました。ちょっときな臭いお話しも多いのですが、かなりビックリな(私が知らないだけなのかもしれませんが)内容でした。 多分その人、個個人による立ち位置によって何が右翼や左翼かは違ってくるのでしょうけれど、またひょっとすると定義的にはただの保守的なものとか、国粋的(=辞書によると「その国の国民性または国土の特徴となる長所や美点。」となっていますが...)な立場を右翼と(1970年生まれの私には、なんとなく暴力団的イメージが、論理よりも行動を!というイメージがあります、もちろん私の偏見だと思いますが)言うのだと思いますが、鈴木さんの立場を新右翼というならばちょっと私の考えていた『右翼』的イメージとはだいぶ異なりました。 新右翼の論客「鈴木 邦男」さんによる2003~2007年のブログを基にした時事問題を扱いながらもどんな事を鈴木さんが考えているのか?を語る感じです。また各章の最後に本にまとめる際の鈴木さんのコメントがのってます。鈴木さんの主張はなかなか面白いです、1番面白いと思ったのは、非合法活動を行って何かを動かすのであればもっと効率よく行わないとイケナイ!と主張するところですね、捕まって刑務所に入る事のリスクとのコストパフォーマンスがあまりに悪いのはいかがなものか?というスタンスはとても気に入りました。だからこそ、合法活動においても、もっと合理的でコストパフォーマンスの良い何かを示してくれたらもっと良かったと思います。 テロに頼らない、言論の上で徹底的に戦う事を新右翼と呼ぶのでしょうか?ちょっと不勉強で分からないのですが、そんな感じを受けました。非合法手段を使わないで保守的な物事の見方を指し示す事はとても有意義に私は感じましたが、鈴木さんの立ち位置は保守派の方々からはあまり受けが良くないのではないか?という疑問もありますが、非合法活動を行ってきた鈴木さんがあえて非合法活動を止めて「愛国」を考えるところも好きです。そしてその覚悟として自宅住所や電話番号まで巻末に乗せてますよ、凄い覚悟です。そういう方が、右翼の論客として言葉を発している事は凄い事だと思います、実際に放火にあわれたりしていますし。また、非合法活動をやってきた者が説く効率の悪さという考え方に面白さを私は感じました。やはり言葉で話し合う事で理解を深めなければ何も進まないですから。たとえどんな立場であろうとも相手を説得させ、また自分の非があるなら認められる度量がないとなかなか話し合いに参加する事さえありませんから。文句と批評は違いますしね。 新右翼に興味がある方にオススメ致します、が考え方はかなり柔軟な方なのではないかと。 2008年 6月

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「なぜ、本が売れなくなってきたのか?」 ではなく、 「なぜ、今でも本が売れるのだろうか?」 紙の本は、滅びない。

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カルチャーニュースサイト・ナタリーの興隆記。 一番のポリシーは「みっともないことはやらない」という姿勢に激しく共感しつつ、コピペのニュースを作っている人たちとは「みっともない」と感じるポイントがそもそも違うのでは?と思う。その断絶を越えたいよなー。 毎日、ただただ愚直に書き続けることで得られた信頼と確信にちょっと胸が熱くなります。

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岐阜から買いはじめたd design travel、今号ではなんと地元埼玉県が取り上げられるとのことで、もうこれは買いだと書店に走った。キーポイントに『なにもない』というテーマが掲げられているけど、地元民としてはそれが誇りであるけど『なにかある』から面白いのだと思う。自分の地元になるが、田舎っぺうどんはコシも強く、冷たくして食えば大変噛み応えもあって美味しいうどんになる。また、熊谷の八木橋百貨店も地方デパートながら、ここにしかないデパートで、最近はネット設備にコンセント充電の付いた休憩所ができた。夏暑く冬寒い埼玉県ながら、探せばある、ってことが地元民ながらの感想としたい。

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本書は広告業界最大手の『電通』に焦点を当てた『電通』批判という形をしたメディア批判であり、必ずしも『電通』だけを対象にしているわけではないような読後感を得ました。まずテレビというマスメディアがいかに洗脳(程度の差こそあれ、受け手の意向を左右させることをココでは「洗脳」と断っています)に向いているか?を描き、またメディアは中立である」、という刷り込みが間違っていることを示した上で、そのテレビ局の主旨をも変えられる存在であり、組織である広告代理店という存在に迫っています。 ここでは『原発・正力・CIA』(有馬 哲夫著 新潮新書)も扱っているのですが、いかにメディアのチカラが大きいのか、という事実を感じさせてくれますし、受け手側もメディアが中立ではない、という最低限のリテラシーが必要だと思います。しかし、最近の傾向として流石に新聞や雑誌、もしくはテレビやラジオの情報を鵜呑みにする人は減ってきているのではないか?と個人的には感じますが、実際のところは不明ですしね。 苫米地氏が言う広告代理店の仕事の中で私が特に気になった部分は(恥ずかしながら全く知らなかったのですが)広告代理店がCMなどの製作会社を社内に作っている、という部分です。苫米地氏も指摘しているのですが、広告代理店は、広告媒体からすると依頼主であるのに対し、製作を行うことで広告を出す企業の依頼主にも立てる、ということです。これは結構恐ろしい事ではないか?と感じました。 広告代理店である『電通』という会社の大きさと規模、そのシェア、そんなものを考えると、非常に怪しい雰囲気感じます。私は広告業というものの存在を否定するものではありませんけれど、しかしかなり虚飾的な業種だと感じています。もっとも、その広告に踊らされる消費者の存在があってのものですから、受け手の問題も大きいとは思いますけれど。 ただ、本書で掲示される様々な事柄の多くは推論の域であり、「苫米地氏の見解によってはそうでしょうけれど」という部分が大きく、特に『電通』に限った意見には飛躍とまではいかないけれど、あくまで推察であり、穿った見方と捉えられても仕方の無いやり方であり、論理的思考を、リテラシーを求める苫米地氏の論理と相反すると感じました。 メディアについて興味がある方にオススメ致します。 2012年 4月

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2016.02.07

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社会学者・宮台さんと評論家・宮崎さんのとても「頭の良い」お2人の時事評論です。はっきり言って連載時はとても刺激的であり、難しくもあり(あまりに難しいのか、宮台さんの本に多くみられて好評だったのか、本では脚注がついてとても便利であり難い=私の知識はいつも変わらず低く、脚注ないとかなり困るし、無ければお手上げです)理解が浅かったと自分では思いますし、時間をかけて読み、また、読み直す事で少しづつ理解が深まったと思います、それでも6割程度かと自覚していますが。 宮台さんや宮崎さんの言葉にはイチイチ鋭く、また、深いです。とりあえず聞く耳を持っている人々にはとても頷ける(もちろん頷けるばかりではありませんが、意図して過激な言動を、最近特に宮台さんはとっていると思います)話しが多いです。 前後の文脈により、あるいは誰が話しているか?によって左右されてしかるべきなので、抜き出す事は失礼なのですが、それを踏まえても、例えば、「日本人にも立派な人がいた事を教えろ!」とヌルイことホザく前に「何故ダメだったのかを徹底して考え、我々の行動次第では別の帰結を導けたのに、それが出来なかったことがダメ」とかいう言葉が出てきますと、なかなか頷かされます。 よく出てくる保守言論雑誌に対する「馬鹿かよ」とか「ヌルい」とか、いちいちごもっともなのですが、保守言論誌なんて、「オヤジ慰撫史観(斎藤 美奈子さん発明の「新しい歴史教科書をつくる会」的な歴史観の事」を揶揄する言葉)」の為の、宮崎さんの言う「統治権力に対して悪態を吐いて、スカッとする」為の雑誌なんですから。それに、それらの雑誌読む人たちが、サイゾーや、本書を読む確率はかなり低くて効率悪いじゃないですか。わざわざ保守言論誌を読む人々を、あげつらって笑うのは(ま、「笑い」は取れます、少し)、統治権力に悪態はいてスカッとするのとレベルは違うけれど、同じ系列の行為ですよね。ただ、保守系の人たちだろうが、左翼系の人たちだろうが、とにかく頭の悪い、聞く耳持たない連中(というか、テレビに出てくるのはそんな人たちばかりです)とばかり話さなければならないなら、たまには悪態をつきたくなる気持ちも分かるし、宮崎さんが最近「タレント」として見てもらいたいという発言を繰り返ししたり、宮台さんが過激な発言を多くなり、『条件付』の議論が少なくなり、三島に対して非常にシンパシーを感じている様に(しきりに、「内在性な」とか、「発露を」とかいう発言が多くなりました)なったのも分かる気が(私の勝手な解釈ですけれど)しますが。 また、監視社会についても、とても刺激的な論理を展開します。 監視する人々を、監視する人々が必要(無条件に信頼できる存在は無い)になる事でどこまでいっても完全なる安心は無い。ある程度の「適切さ」と「諦念」が必要に(ココで宮崎さんは「すべての死は犬死である」という、とても刺激的な真実を述べます!)なる。監視を設計する(監視者をコントロール=監視する側)人々の設計(適切さ)を一般人(監視される側)が知った時(知る権利、機会を与え、また、知らないでいる権利、機会を使わない権利も与える)に一般人の人が『ズルイ、俺も監視者側に立ちたい』と思う割合が低ければ「適切」で「諦念」を選択も出来る、という論理です。 つまり、これは映画「マトリックス」です(私は最初の映画のみ地上波放送で見ました)!主人公「ネオ」の様に監視の設計を知る機会(当然反対する権利もありますよね)も与え、途中の赤い薬と青い薬を選択する時のように現実(監視されているという現実)を知る権利も、知らずに過ごす権利も与える。さらに、ネオたちの中の裏切り者「サイファ」の様に、1度知った現実に目を背ける権利(!)まで与える。凄い論理です、ある意味ユートピアです。 普通に考えたらこんな事は夢物語に私には感じられますが、ハイテクノロジーはそれさえ、現実に近づけるチカラを持つかも知れません。また、目指すべき理想の理論として認知されれば、あとは現実的にどう構築していくか?という設計が必要ですし、その設計がなければ意味は薄れますし、ツッコミ所もたくさんありますが、論理、としてとても面白く感じました。 また最後に鼎談の形になり、参加する小林よしのりさんとの議論も楽しめます。普段は小林さんを全くひどく切って捨てていても、議論に参加するとなれば、キチンと紳士的に対応して、なおかつ話しを膨らませる宮崎さんと宮台さんはとても普通だと思います。唐沢俊一さんじゃありませんが、「書いた事や、した事を否定したとしても、それが本人の人格を含めた全否定では無い」のは当たり前ですが、なかなか出来ない事ですからね。 考える事、に興味のある方にオススメ致します。 2008年 1月

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