新刊

雪子さんの足音

雪子さんの足音 木村紅美

物語は主人公の薫(男性)が大学時代に過ごしたアパートの大家の雪子が亡くなったことを偶然、新聞記事で読んで知ったことから始まる。20数年ぶりにアパートを訪ねる道すがら当時のことを鮮明に思い出す。そこには青春時代の甘酸っぱい思い出などではなく、大家さんが開くサロンに集う奇妙な住民と薫との不思議な関係が綴られている。読んでいる私も時には迷い、時にはイラつき、背筋が寒くなることもあった。薫が離れた後もずっと住み続けていたもう一人の住民の小野田さんがどんな生活を送っていたのかが、とても気になる。

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桜の花の紅茶王子(12): 花とゆめコミックス

桜の花の紅茶王子(12): 花とゆめコミックス 山田南平

待ってましたの最新刊。 前作となる紅茶王子が大好きだからこそ、最近よくある同窓会漫画(前作ホイホイ)になったら嫌だと思っていたけど、これは本当に素晴らしい。別作品としてちゃんと成り立ちつつ、前作ファンも喜ばせる仕掛けがたくさん。 と、いう前置きはこのへんにしておいて。 サクラと吉乃の選ぶ道は、やっぱり奈子とアッサムとは違うんだろうな。切ない、、けどそれぞれの主人と紅茶王子によって関係性も選ぶ道も違って当たり前だよね。次回最終巻とのこと、寂しいけど期待。 個人的にはみんなにアッサムのこと話せる機会がここにきてやっときて、紅茶王子の最終回から早幾年…やっと報われた感あって良かった。 番外編のハルカのその後も良い。 普通にいい男だもんなー笑

やわらかい明日をつくるノート ~想像がふくらむ102の質問~

やわらかい明日をつくるノート ~想像がふくらむ102の質問~ 夏生さえり

さえりさんの、やわらかな言葉がたくさん詰まっている本。 「未来のために今があるのではない、今の先に未来があるのだ」 思わず泣きそうになった。 何かしなくちゃ、このままではいけない、前にもっと前に進まなくちゃ、こんなはずじゃない、もっともっと何か… とこの2ヶ月ずっとどこかで焦っていたような気がする。焦っているのに、からだが思うように動かない、心が思うようについていかない。そんな毎日だったように思う。 そんな時に買ったこの本。 救われた。 「遠くを見て、それに向けて駆け抜けるだけが未来のつくり方じゃない。」 そうわたしも信じたい。

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幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋

幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋 篠原悠希

新章スタート。長旅したり、女になったり男になったりの遊圭。新しい仲間が増えたりしたり。 遊圭が成長しているのはもちろん、玄月が少し変わって来ているのを感じる回でもあります。 他国の王室に輿入れした麗華が、なんだか逞しくなりました。あの麗華が、こんなことを!と嬉しくなりました。

AX アックス

AX アックス 伊坂幸太郎

凄腕の殺し屋「兜」は、恐妻家だった。家族を愛する兜は、殺し屋から足を洗いたいと思い始め、遂に覚悟を決める・・・という話。 一つ目のエピソードを読み終わったときは、正直それほどでもないなと。でもラストのエピソードを読み終えると、その評価は一変。 殺し屋の話だが、メインテーマは家族愛。特に最高なのが、ラスト数ページ。妻に対して怯えてばかりだと思ってた兜の心の奥底にある、感謝や愛情。それが明らかになって、心から感動。良い話だった。

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アナログ

アナログ ビートたけし

今はいつでもどこでも連絡をとろうと思えばとれる時代だけど、あえてそういうものに頼らなかった2人。でも、2人はちゃんと思い合っていて、こんな関係いいなって思いました。そして悟と山下と高木の関係もすごくいい。こういうのを男同士の友情っていうのかな。

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本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術

本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術 小飼弾

プログラマー、投資家、ブロガーの小飼弾さんによる読書術 パパッと読ませながら、なるほどなーと思わせる箇所もたくさん 本を読む時間もないほど働いてはいけない 世界の構造が見える数学本の魅力 読書感想文は100年早い などなど 「おわりに」の、本を目方(情報量)で測る発想に思わず唸ります

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地球幼年期の終わり

地球幼年期の終わり アーサー・C・クラーク

場面それぞれの色彩感が素晴らしく、何度も浸ってしまう。 古い作品ですが古くささは感じず、ミステリーやドラマ、冒険などの要素も詰まっていて読み応えがあります。 人類が宇宙人との邂逅を果たすタイプの原典とも言える作品です。

かわいい結婚

かわいい結婚 山内マリコ

「かわいい結婚」という、皮肉のこもったタイトルが本当山内マリコさんの作品だなぁと思います。笑 「結婚」でうまくいかない女性たちの話で、それぞれに頑張っているのになかなかうまくいかない…そもそも「女性は専業主婦だろうと働きに出てようと、家のことをしなくちゃいけないわけ?!」とか「なんで女の幸せが結婚なの?!」とか、あるいは「女が面倒臭いのって、ちゃんと理由があるんだよ?」とか。 きっと「分かる〜」って共感したくなるシーンがたくさん散りばめられてると思います。 女性はもちろん、男性にも読んで欲しい作品で、ここに出てくる女性たちを「面倒臭い」だとか「しょうもない」だとか思っても、ああいった感情を世の中の女性が多少は持ってるものなのだと感じて欲しいな。 女性に対する皮肉も含まれてて、不満はいうけど、結局なすがままなところとか、同じような服同じようなメイクが街中にウジャウジャいるとか。 それがまたコミカルに描かれるので、もう笑えてしまいます。

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失敗だらけの人類史 英雄たちの残念な決断

失敗だらけの人類史 英雄たちの残念な決断 ステファン・ウェイア

タイトルに惹かれて手にとってみた。世界史における残念な決断とか行動の歴史で一つのエピソードが図版入りで3から5ページにまとめられている。中にはこれが失敗?という感じのものもあるけどもだいたいが興味深い話。ただずっと通しで読むと断罪ぶりが鼻につくところがありちょっとしんどいかな、という気もした。なんとなく意識高い系な場所の待合室とかにあるとちょうどいいかな、という感じがした。面白かったけれども。

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