キノブックスの本

酒呑みに与ふる書

酒呑みに与ふる書 マラルメ

2019/04/06 読了 〜あるいは酒でいっぱいの海〜 松尾芭蕉から夏目漱石。江戸川乱歩に折口信夫。角田光代や村上春樹。内田樹と鷲田清一も。 酒の肴にちょうどいい。ちびちびやりながら楽しく読みました。日本酒の話がもっとあったらもっと良かったのになぁ。 装丁が素敵ですね。 〜すべての酒呑みに捧ぐ〜

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駒子さんは出世なんてしたくなかった

駒子さんは出世なんてしたくなかった 碧野圭

会社など組織で働いていると、駒子さんに限らず誰でもある時期に来ると「次の段階」に向き合わねばならない時、いわば人生の曲がり角がやってくる。 曲がり角の先には困難や苦労もあるから角を曲がる前は大抵緊張したり尻込みしてしまう。 本書はまさに会社人であり家庭を持つ駒子さんが曲がり角でさまざまな葛藤に直面しながらそれをどう乗り越えていくかという物語。 仕事上の曲がり角と家族の曲がり角が同時期に重なり、その大変さが身につまされる。 けれど駒子さんがそうであるように、危機的状況には結局はそれまでに自分がどう生きてきたか、周囲の人々とどんなふうに信頼関係を築いてきたかということが命綱になる。 自分の味方は、一生懸命に生きてきた過去の自分なのだ。 お仕事小説は数あれど、地味な(失礼)主人公、地味なお仕事にここまでいろいろ感情移入したのは初めて。 地道に真面目に仕事と家庭を大切にしながら働くたくさんの人に読んで欲しいと思う。

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オトナのたしなみ

オトナのたしなみ 柴門ふみ

社会一般的な大人の女性という枠に囚われながら生きていかないといけない人たちは、大変だなあと改めて感じさせられます。無駄な付き合いはしないか、心の中でテキトーにしておくっていうのを、なかなかできない女性は多いのかも。人生時間は限られているので、他人の無駄な時間に付き合っているのはもったいないですね。

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風とにわか雨と花

風とにわか雨と花 小路幸也

小路幸也=「バンドワゴン」のイメージが強いのですが。 この登場人物達も、心気持ちの良い人達でした。 六年生の風花。四年生の天水。 2人は両親の離婚について、大人達の話を聞いたり質問したりして、自分の心と頭で、受け止め考えていきます。 子供達に大人は、わかっていてもなかなか上手く言葉に表しにくいことを、丁寧に真摯に話してくれます。 中でも蒲原さんとは、友達になりたい。笑 素敵な言葉が沢山ありました。 子供に、ごまかしはいけません。心を持った1人の人間です。そして、案外クールです。笑 侮るなかれ。

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ゆっくり十まで

ゆっくり十まで 新井素子

可愛いSF短編小説集。 『SF=不思議』なんですが、消火器だったり車だったり竹だったりのお喋りはコミカルで物悲しかったりします。 「ゆっくり十(とう)まで」なんですね。 最近和語(でいいのかな?)で数えることがなくなりました。今の子供達はこの数え方知ってるんだろうか?とっても和むのに。

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ずっと喪

ずっと喪 洛田二十日

0093 2019/02/02読了 この不思議な世界観好きだな。 土俵際の背広が特に好き。 全編ショートだからテンポよくそれぞれの世界観に浸れるのが好き。 ほかの作品も読んでみたい。

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カラヴァル 深紅色の少女

カラヴァル 深紅色の少女 ステファニー・ガーバー

2019/7/31読了 視覚イメージに訴えてくる文章も読みやすいし、謎めいた雰囲気も悪くないし面白いんだけど、カラヴァルやレジェンドの謎が最後まで読んでもきちんと解かれないし、妹が主役の続編ありきなのかなぁと思うと、ちょっと残念かなー。

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猫なんて!

猫なんて! 角田光代

総勢47名の作家による猫話 猫との距離感、間合いがそれぞれでおもしろい 犬派ですが、猫もいいなあ… なんて笑

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アリスのままで

アリスのままで リサ・ジェノヴァ

大学教授というキャリアを持ち、妻として母として充実した毎日を送るアリス。 その彼女がある日突然、アルツハイマー病と診断される。 単語を忘れ、道に迷い、人の顔を覚えられない…。 自身もアルツハイマーの研究者である著者が、刻々と認知能力が低下し、周囲とのズレが深刻化し、孤独と恐怖が深まるアリスの病状の変化を、患者の心のうちに寄り添った丁寧な筆致で描く。 さまざまな能力を失いながら、アリスはいつまで「アリスのままで」いられるのか。 人はいつまで「その人」としてあり続けられるのか。 すべてを失ったかに思えたアリスが、ほぼすべてを忘れても、最後に覚えていられたものは? 映画もそうだったが、その答えが分かるラストシーンは忘れがたい美しさに満ちている。