ミシマ社の本

イスラムが効く!

イスラムが効く! 内藤正典/中田考

ムスリムの思考の理解に役立った。 分かりやすいところも、対談形式だからこそ、(あまりに口語すぎて)分かりづらいところもあったけど、こんなにイスラム的考え方をわかりやすく説明してくれたものが今まであっただろうか。 彼ら的会社のあり方、生のあり方、病気への対処、その他イスラムとその他の国際関係、などなど。いくらムスリムの友達がいても、彼らは彼らの考え方が当たり前だから、こんなに上手くは説明できない。 ちょっと理解できたところでイスラムを効かせるのは難しいけど、隣のムスリムと上手くやっていく助けには十分なり得ます。

胎児のはなし

胎児のはなし 最相葉月

医学の進歩を感じられる。病気じゃないけど、普通の状態でもない妊婦さんの状態も謎だらけで不思議だけど、のお腹の中で生きている胎児はもっと不思議。羊水が何処からくるのか、とか、胎児は何をしているのかとか。不思議ー 妊娠、出産、母子感染、出生前診断、生殖医療、などなど話題が豊富。脱線しつつ、楽しいお話ばかり。 そして、やっぱり産婦人科のお医者さんも看護師さんも助産師さんもすごいなーと思うし、世の中のお母さんたちはすごいなーと思います。

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生きるように働く

生きるように働く ナカムラケンタ

ナカムラケンタさんに会いに スロージャムでお酒を飲みに 公募ガイドを衝動的に買いに 行きたくなりました。 日本仕事百貨ができるまでに、ナカムラさんが会った人、その人たちの生業と、育ててきた価値観を丁寧に文字にされた本。 力や経験を活かして洗練された仕事をしている人たちが、 枠にとらわれずに考え抜いて生きているところにグッときました。 はやいうちリトルトーキョー行こう。

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うしろめたさの人類学

うしろめたさの人類学 松村圭一郎

日本に生きる、精神に異常をきたした人は家族や病院、施設に押し付けられ、多くの人が日常生活で関わる必要のない場所にいる。構築人類学。壁に向かって正座した女性が社会から孤立しているのは、彼女だけの選択の結果ではない。私を含め、彼女の姿を視線の隅で捉えながらも、関わらないという選択をした多くの人々がそれらを一緒に作り出している。贈与論。女性の家事は贈与である。最近はそれに経済性を求めてしまった。物乞いにお金をあげるのに抵抗があるのは、それがお金だから。それがもしガムとかパンとかなら抵抗は少ない。彼らは僕らに対してお金の対価分の何かをした訳では無いからお金を払う必要がない、という交換のモードに入ってしまっている。みんなに与えられる訳では無い、そう思うかもしれない。だが彼らは5円でも快く神の御加護をと言って受け取ってくれる。あるいは、与えることは彼らのためにならないと言うかもしれない。それはそもそもためになるかどうかは与える側が決められるものでは無い。そういう様に思って与えない自分を正当化する。物乞いに抵抗なくお金を与えているエチオピア人の姿をみて、何故自分はお金をあげることに躊躇するのか、と問うことができる。これが人類学のセンス。経済と非経済というきまりに縛られている。著者は格差へのうしろめたさからお金を与えている。俺が途上国のような生活を羨ましくも思った感情は、完全なる自分を正当化するための彼らの現実の排除だったのかもしれない。白目があるのは人間だけ、それは瞳の動きで感情を晒すため。エチオピアの食べろという文化は、お互いが情に満ちた贈与、共感の関係にあるという確認作業。割り勘か奢るか。人との言葉やもののやり取りを変えれば、感情の感じ方も、人との関係も変わる。震災があって、自分が平穏な生活を遅れていることへのうしろめたさ。

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今日の人生

今日の人生 益田ミリ

何気ない1日だと流していた日々にも、面白い事やその日だから感じられた事があったのかもしれない。振り返る事が自分を豊かにしてくれるチャンスであることを教えてくれる本。 今日の人生の積み重ねで今の自分がある。

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昭和の店に惹かれる理由

昭和の店に惹かれる理由 井川直子

タイトルに惹かれて手に取ったわけだがこれが実にすばらしい内容。いわゆるグルメガイドではなく長く愛される店は何が違うのか、を追求した本。出てくるお店ではとんき、鳥福しか行った事はないけどもホスピタリティという言葉でくくってしまってはいけないこだわりがあることが分かる。それも肩に力入れて拘っているわけではなく「こうしたほうが美味しい」とか「こうしたほうがお客さんが快適だ」ということに尽きるということ。グルメガイドではないけども出てくるお店に一通り足を運びたくなってしまうところが凄い。果たしてこういう「ちゃんとした」お店に相応しい振る舞いができるか不安ではあるが(笑)

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ヨーロッパ企画の本 我々、こういうものです。

ヨーロッパ企画の本 我々、こういうものです。 ミシマ社編

大好きな京都の劇団「ヨーロッパ企画」の、らしさがたっぷりつまった本。 上田さんのエッセイや各団員の担当ページなど、 ゆるさと濃さの配分が抜群。 我らが森見登美彦や 『水どう』の嬉野さんの寄稿もあり、 おなかいっぱい。 本を丸ごと小道具に見立てた書き下ろし戯曲『小さな出版社』は秀逸!

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あわいの力 「心の時代」の次を生きる

あわいの力 「心の時代」の次を生きる 安田登

タイトルの「あわい」とは「媒介」のこと。内と外、時間と空間の「あいだ」のことらしい。そのあいだが分断されてしまっている現代が故に色んな「こころ」の病が蔓延っていて、その解決策が「身体性」を取り戻すこと。なぜ取り戻す必要があって、どう取り戻すかを「心」と「言葉」の歴史を紐解きながらやわらかく教えてくれます。僕個人としては感じる自分と考える自分をあまりないがしろにしないで受け止めつつ、その間を揺蕩う位の気楽さが肝要なんじゃないかと思ったり。純粋に言葉の勉強としても面白いです。何気なく使ってる言葉に少しだけ気を遣えるようになりそう。

奇跡の本屋をつくりたい くすみ書房のオヤジが残したもの

奇跡の本屋をつくりたい くすみ書房のオヤジが残したもの 久住邦晴(くすみ書房・店主)

くすみ書房店主、久住邦晴さんによる遺稿です 町の本屋さんとして多くの人に愛されていたくすみ書房 それでも書店経営はとても大変だということがヒリヒリと伝わってきます 店主の死去は悲しい思いでいっぱいですが、学ぶべきことの多い一冊です

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きんじよ

きんじよ いしいしんじ

作家のいしいしんじさんがご家族と住む京都での暮らし、出来事を書いた本。お店に行く、お子さんの行動を見る、京都のイベントに参加するなど色々な出来事を時には緩く、またある時は男前な感じでいしいさんが語ります。不思議でつかみどころが見つからない本ですが、いしいさんたちはごきげんな毎日を送りたい、過ごしたいと思って暮らしているのかなと。感じたり思ったりしたりしていないわけではないでしょうが、いしいさんたちはためいきとか苦悩とかから、かなり遠いところにいるような感じがする。イベントの打ち上げでお子さんが横山剣さんに「GT」をリクエストする話、いしいさんのお父さんが塾をたたみまた塾をはじめる話など読んでいて気持ちがじわじわ盛り上がってくる話が時々出てきます。

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京都で考えた

京都で考えた 吉田篤弘

著者らしく、話はいろいろと跳びまくるのですが、どの一節も、その考え方や事象への感覚に、思わず頷かされたりは考えてみるような感じで、警句集めいてます。1冊の分量としてはそれほど多くないのも(100ページ程度)よいところです。なんとなくいろいろ考えてみたいときに、適当なページを開いてみて、という風にして、長く長く手元に置いておくのもいいかな、と思ってしまいます。

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大阪的

大阪的 江弘毅

この本の最初の方で小説家の津村記久子さんが大阪の観察、考察的なエッセイを書かれていて、その内容の真剣さ、際どさ。深く、ビターな大阪の話を読んで、やられたなーいいところ突かれてしまったなーという気分に。他の部分も大阪とは何なのかという真剣な考察の数々。今までの人生の中で真剣に大阪について考えたことがあったかを読みながら探ってしまいました(多分深くは考えてこなかったかも)。この本を読んだ大阪の人にこの本の感想と大阪について少し聴いてみたい、と思っています。

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愛と欲望の雑談

愛と欲望の雑談 雨宮まみ

死ぬ間際にでもならないと、家族への愛情って言葉にしないんじゃないか。に対して、今親が生きているうちに感謝の言葉を述べることが大事なのは分かっているが、なにか心理的なものがそれを拒む。社会学的に介入するのであれば、親に感謝の言葉を言う大事さというより、どうしたら親に今感謝の言葉を言うことが出来るのかを伝えることだ。90年代は、ヤってる人がチヤホヤされた。でもいまは、そんな事ない社会へシフトされた。これにも社会学的介入できる。カフェでトイレにパソコン持っていくか。日本人は、マナーが良くて安心できるが、一般的な他者に対する信頼は低い。犠牲者非難。

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坊さん、父になる。

坊さん、父になる。 白川密成

ミッセイさんはほぼ日連載時代からファン。 奥さんもらって、ちびちゃん生まれて…坊さんの日常がちょっとパワーアップしていて。 思考のベースに仏教があるのだけど、読んでいてすんなり入ってくる感じか好き。